福祉美容師とは?

福祉美容師とは

福祉美容師とは、介護が必要な人や障害を抱える人の自宅や病院、老人ホームなどの施設へ直接出向いて美容師としての施術をする美容師のことです。

高齢化社会が進み、高齢者や要介護状態の人が増えるなかで、外出することが難しいお客さまに対しても美容施術を施すことができる知識と技術を備えている専門の美容師を、一般的に「福祉美容師」と呼んでいます。

福祉美容師になるには

福祉美容師になるには、NPOや厚生労働省認定の協会が発行している福祉美容師に関する資格を取得する必要があります。

代表的なものとして、「認定福祉美容介護師」や「福祉理美容士」が挙げられます。

これらは国家資格ではありませんが、通常のサロンワークとは別に一定以上の技術や知識が求められます。

実際に福祉美容師を目指す人の多くは、まず訪問型美容室に就職をして具体的なスキルを身につける場合が多く、その後、必要に応じて資格を取る流れになっているようです。

まずは自分の今後の働き方によって資格を所有していたほうがよいのか、または資格保有者のもと指導を受けて働くほうが効率的なのか、十分に体験・検討する必要があります。

認定福祉美容介護士

介護状態や障害を持った方々へも理美容が施せる専門知識・技術を修得できる資格です。

理美容の資格を持つ方が受験資格を持ち、福祉介護の基礎や医学・薬学の知識を身に付けることができるので、訪問理美容や介護施設での活躍も期待できます。

受験資格

次のいずれかに当てはまる方
1,美容師又は理容師の国家資格を有する方
2,厚生労働省指定の美容師、理容師養成教育機関にて卒業された方
3,美容師・理容師試験受験履修単位取得見込み証明が可能な方

資格取得方法

・協会指定教育機関における通信教育課程修了成績
・協会指定教育機関におけるスクーリング課程出席率証明による審査
※通信教育課程とスクーリング課程の履修順は決まっていません

出題範囲

■病院環境衛生学
・看護助手論
・看護マナー ほか
■医科薬科学
・生化学基礎
・解剖生理学基礎 ほか
〔実技知識〕
■実技
・訪問理美容サービス提供についての基本
・実技諸論 ほか

福祉理美容師

理美容師の経験・知識・技能に加え、ご高齢の方や身体の不自由な方などへの正しい介助知識を身につけたスペシャリストです。

理容師・美容師が、介護福祉の基本知識をも兼ね備えることで、高齢化社会を担う認定資格です。

受験資格

理容師・美容師の資格を持つ方

資格取得方法

自宅学習と2日間の実技講習の学習プログラム

出題範囲

美容師法・理容師法 出張(訪問)先の範囲
社会背景と介護保険(福祉社会の基礎知識)
認知症(高齢者・障害者の心理・コミュニケーション)
感染症の種類と予防策
個人情報の守秘義務
車イスの扱い方体験の様子
障害者の疑似体験
介護用ベッドの扱い方体験
ベッドシャンプー体験
など

福祉美容師の今後

日本では高齢化が加速して進んでいます。

現状、65歳以上を高齢者と呼ぶことが一般的ですが、2030年には日本人口の1/3まで増えるとの予想もされています。

今現在も福祉美容師は人気の資格として取り上げられることも多いですが、高齢者を相手としたサービスは今後広く大きくなることが予想され、福祉美容師は今後、さまざまなステージで活躍することになるでしょう。

福祉美容師の現在の活躍の場

要介護者が入所する施設等に訪問して美容を施すことができる福祉美容師ですが、東日本大震災の際などは、全国の福祉美容師が現地で活躍しました。

通常営業のみを経験している美容師よりも、はるかに多くの施術を多様なお客さまに行い、現場のニーズに応えられたと評価の声も高くなっています。

今後も活躍する場が増え、さらに具体的な社会貢献が期待できる福祉美容師の人気は、さらに高まっていくものと考えられます。