ベビーシッターになるには?
しかし、保護者がベビーシッターを依頼する際には、保育士や看護師などの国家資格、認定ベビーシッター資格などを持ってい
るかを重視するので、持っていると有利な資格はあります。
この記事では、ベビーシッターになるために必要なこと・資格について解説します。
ベビーシッターになるには
ベビーシッターになるには、国家資格が必要な保育士と異なりとくに資格は必要ありません。
しかし、保護者から依頼が必要な職業なので、大事な子どもを預けられる信頼を獲得できなければなりません。
そこで、以下のような資格があるとベビーシッターとして働くうえで活かせます。
大事な子どもを預かる、ということは責任重大です。
子どもに関する専門知識がある保育士や、急な熱や怪我などにも対処できる看護師に依頼が集まるのは当然と言えるでしょう。
ベビーシッターの民間資格も広く知られており、資格を持っておくと保護者からの信頼を得やすくなります。
20代で正社員への就職・転職
ベビーシッターの仕事の探し方と面接試験
ベビーシッターは、正社員の募集は多くありません。
大半はアルバイト・パートや契約社員として働いており、ベビーシッターサービスを派遣する会社に応募することがベビーシッターとして働くための第一歩です。
ベビーシッターとして働く流れ
スタッフ登録された後は、希望条件に合う仕事を会社から紹介してもらい、依頼者の家庭に向かいます。
民間の保育所や企業内託児所に就職し、正社員あるいは契約社員として働く人もいます。
正社員のベビーシッターをとして働く条件
ベビーシッターは、派遣社員やアルバイト・パートとして活躍する人が多い職業です。
決して正社員にはなれないというわけではありませんが、いざ正社員としての就職先を探そうと思うと、派遣やパートよりも厳しい採用条件をクリアしなくてはならないケースが増えてきます。
- 資格や免許が必要(「保育士」「幼稚園教諭」「看護師」など)
- ベビーシッターの業務経験
- 子育て経験や、集団保育の経験
なお、ベビーシッターは、保育園のような「集団保育」ではなく、一人ひとりの子どもに合った「個別保育」を行うため、保育士の仕事とは異なる面もいろいろとあります。
また、保育士の資格があるけれど現場経験はほとんどないという人よりは、子育てを長年経験したベテラン主婦といった人のほうが、重宝されるケースもあるようです。
正社員のベビーシッターの給料・待遇
未経験者が正社員として働くのは簡単ではありませんが、正社員になると、待遇は派遣社員やアルバイト・パートよりもよくなります。
給料に関していえば、派遣社員やアルバイト・パートの場合は「1時間あたり○○円」という「時給制」のことがほとんどですが、正社員の場合は「固定給」となります。
また、正社員は
- 賞与支給
- 昇給
- 有給休暇
- 交通費支給
- 社会保険完備
などの待遇を受け、職能手当や資格手当、役職手当、地域手当などがつくことが多いようです。
さらに雇用形態に関わらず、
- 夜間預かり
- 専門的なスキル
を必要とする業務(英会話の指導など)ができる人は、プラスアルファの額が加算されます。
正社員になると、会社の看板を背負うだけにより責任が重くなったり、残業に対応しなければならなかったりといったことも出てきますが、その分、派遣社員やアルバイト・パートよりも給与面や待遇面は優遇されているといえます。
正社員としてのベビーシッター業務
在籍シッターは年齢をはじめ、経験や持っている資格もさまざまで、中にはまったくの未経験者もおり、その力量には差があります。
そうした在籍シッターの教育担当を務めたり、各種研修を行ったりするのが正社員として本部に配属されているベビーシッターです。
正社員としてベビーシッターをしていくとなると、このように一般的なシッティング以外の業務が入るため、ベビーシッターとして一定以上の経験と力量を有していなければ、務まらないことを理解しておきましょう。
正社員の求人状況
正社員としての求人はパート、アルバイトに比べると少ないため、倍率も高くなりがちです。
また、運良く正社員採用されたとしても
- 在籍ベビーシッターの指導担当
- 在籍シッターのシフト調整
- 利用希望者との電話対応
なども行います。
それゆえ正社員はシッティングに関わる機会が少なくなり、ベビーシッターとして勤務しているという実感が得にくいこともあるかもしれません。
ベビーシッターはどんな会社を選べばいい?
信頼できる会社であるか
ベビーシッター会社は、インターネットを使って探せば簡単に見つかります。
会社ごとに規模や経営方針も異なるため、それぞれどのようなサービスを提供しているのか、情報を集めるところからはじめましょう。
そのときに、
- ホームページがきちんと作られているか
- 会社の情報が包み隠さず公開されているか
などをチェックし、信頼できると判断したうえで応募するように心がけるとよいでしょう。
なお、「ベビーシッターを頼みたい」と考えている依頼者は、ベビーシッター会社に会員登録をしています。
基本的に、大手企業や有名企業ほど会員数も多くなる傾向にあるため、そのような会社に応募すれば、仕事がもらえる可能性も高まるはずです。
きちんとした研修・フォローアップ体制があるか
ベビーシッター会社に応募し採用されると、仕事をスタートする前に各社の「研修」を受講します。
実務経験がない人や浅い人でも、きちんと研修を受ければ安心して仕事をはじめることが可能で、
- トラブルが発生したときの対処法
- 1日の仕事の流れ
など、実践的なことを学びます。
ただし、会社によって研修内容や期間、フォローアップ体制は異なるため、事前に確認しておいたほうがよいでしょう。
協会に加入しているかどうか
シッターとして働いている最中は、どれだけ気を付けていても、ご自宅にある物を壊してしまったり、なくしてしまったりする可能性もあります。
そんなとき、保険に加入している会社と契約を結んでいれば、弁償を求められても自己負担をしなくてよいか、一部の負担をするだけで済みます。
このような際にも「社団法人 全国保育サービス協会」に加入している会社では、協会の保険が適用されます。
このような情報も、普通はホームページに掲載されています。会社の情報はよく確認し、信頼・安心して働ける会社を選ぶようにしましょう。
ベビーシッターの派遣会社の探し方と応募方法の例
ベビーシッター派遣会社の探し方・応募方法は、
- 求人誌から探して応募
- 求人サイトからの応募
- ハローワーク
- ベビーシッター派遣会社へ電話などで直接問い合わせ
などがあります。
働く女性が増えている都市部ではベビーシッターのニーズが高まり、仕事が比較的豊富にありますが、地方でベビーシッターを募集しているところはあまり多くないようです。
ベビーシッターの派遣会社の登録会で行われる面接試験
ベビーシッターの面接では、
- 資格の有無:なくてもよいが保育士・幼稚園教諭、看護師などの資格があると有利
- 子育て、集団保育経験:経験のある人の方が有利。努力や熱意次第では、経験がない人も採用される
- 喫煙の有無:タバコを吸わないことは重要視される
- ペットの有無:アレルギーへの配慮。ペットを飼っている家庭からの依頼が増えることもある
などが確認されます。
面接に合格した後は、仕事をスタートする前に各会社が用意している研修を受けるのが一般的です。
研修では、依頼者のご家庭に向かうときの心構えや態度、注意点などを学び、研修期間は1日から一週間程度のところが多いようです。
これらの内容をきちんと理解できたらベビーシッターとして登録され、仕事をはじめることができます。
ベビーシッターの副業・在宅での働き方・仕事内容
ベビーシッターは副業や在宅として働ける仕事です。
主婦が隙間時間や子どものいない時間を利用して、自宅でベビーシッターができるほか、保育士や幼稚園教諭など保育系の資格をもつ人の副業としても注目を集めています。
保育士などは集団保育のため、一人ひとりの子どもとじっくりと向き合う機会も少ないのが現状です。
そのため、マンツーマンで子どもとじっくりと向き合え、自分の資格も生かせるベビーシッターという仕事は大きな魅力なのです。
副業・在宅のベビーシッターとして働くには?
- マッチングサイトを利用する
- 派遣会社に登録する
- 個人で依頼を受ける
マッチングサイトを利用する
近年は、マッチングサイトでベビーシッターと依頼者を仲介するサービスに人気が集まっています。
まず自宅でベビーシッターをする際は、市区町村に届けを出すことが必要なので、申請をして市区町村に認可外保育設置届を提出します。
その後マッチングサイトに登録し、時給や地域、スケジュールなどを設定します。
マッチングサイトはあくまでも仲介業者のため、契約は依頼者とベビーシッターの間で行われます。
サービスに関してはばらつきがあるため、金銭面でのトラブルなどがないよう注意しなくてはなりません。
派遣会社に登録する
ベビーシッターの派遣会社に登録する方法があります。
登録制なので、副業・在宅として働くことをあらかじめ伝えておけば、その時間帯やスケジュールにあった依頼を紹介してもらえます。
会社によってはしっかりと研修が行われることも有り、ベビーシッターを1からはじめようとする人にも安心です。
またマッチングサイトに比べるとトラブル時の補償などのサービスも手厚く、サポートが充実しています。
個人で依頼を受ける
個人で依頼を受けベビーシッターとして働くこともできます。
サイトやブログ、SNSなどを使い周知するほか、友人知人を介して紹介してもらうこともできます。
個人間のやり取りのため、融通が利きやすいのがメリットですが、やはり市区町村への届け出が必要なこと。また、個人で開業する場合は賠償保険や全国保育サービス協会への加入などの手続きをしなくてはなりません。
副業のベビーシッターのメリット
副業のベビーシッターのメリットは、好きな時間や日にちで仕事ができることです。
ベビーシッターにはさまざまな依頼があるため、自分のスケジュールに合った依頼だけを受けられます。
自分のペースで働きやすいため、本業やプライベートに影響が出にくいこともメリットです。
また、マッチングサイトや個人で依頼を受ける場合は時給を自由に設定できたり、オプション料金をつけられたりするため、働き方によっては高額な収入を得られることもあります。
副業のベビーシッターの給料・年収
副業のベビーシッターの場合、時給で依頼を受けることが多く、ボリュームゾーンとしては1000円から1500円の間が多いようです。
また、夜間の預かりや病児保育の場合はオプションとして料金が加算されることもあります。
仕事をすればするだけ収入につなげられるため、モチベーション次第で大きな収入を得られます。
ベビーシッターに資格は必要?
すでに何度か述べている通り、ベビーシッターに必須の資格はありません。
しかし、実際にベビーシッターとして働くには有利になる資格があり、
- 保育士・看護師などのベビーシッター専門ではない国家資格
- 認定ベビーシッター資格などベビーシッターに特化した民間資格
大きく分けて2種類です。
国家資格は専門の学校に通う必要があり、時間も費用もかかりますが、民間資格は通信教育や独学でも取得可能です。
ベビーシッターは保育士・看護師資格が活かせる
ベビーシッターは保育士や幼稚園教諭とは異なり、特定の専門学校や大学等を出ていなくても、ベビーシッターと名乗り仕事をすることは可能です。
しかし、いざ仕事として保育に関わっていくのは、そう簡単なことでもありません。
保育士の資格や幼稚園教諭の免許状を取得していたり、子どもの急な体調変化があった場合に備えて、看護師の国家資格をもつ人も優遇されることがあります。
ベビーシッターの民間資格とは
- 認定ベビーシッター:全国保育サービス協会が認定、広く認知されており、受験資格には実務経験・研修会修了が必須
- ベビーシッター資格:日本能力開発推進協会(JADP)が認定、教育カリキュラム修了、試験合格で取得可能
- ベビーシッター技能認定:医療教育財団が認定、特別な受験資格なしで筆記試験のみ
ベビーシッターの代表的な民間資格は上記の3つです。
「認定ベビーシッター」は最も一般的に知られている資格で、受験資格を得るには実務経験が必要なのでハードルが少し高めです。
「認定ベビーシッター資格」を取得していると、ベビーシッターとしての就職先を探すときに有利になったり、お客さまからの信頼も集めやすくなります。
「ベビーシッター資格」「ベビーシッター技能認定」はどちらも在宅で資格取得が可能です。
ベビーシッターに資格や免許は必要? 認定ベビーシッター試験とは?
ベビーシッターはオプション資格で特色を出せると有利
ベビーシッターの需要の中には「1対1で子どもと向き合って世話をしてほしい」という場合もあります。
中には、勉強や楽器、英語、プログラミングなどの教育を兼ねてベビーシッターを雇いたいという人もいます。
「育児経験がある」というだけでなく、教育に関する専門知識や英語力や楽器演奏など特殊技能を持ったベビーシッターは、これからさらに需要が伸びていくものと考えられます。
20代で正社員への就職・転職
ベビーシッターの保険
団体保険がカバー
雇用形態を問わず、ベビーシッターとして事業所に登録された上でシッティングを行っている場合、会社が加入している団体保険が適用されます。
具体的な内容として、
- 公益社団法人日本看護家政紹介事業協会が設ける「ベビーシッター賠責」
- 公益社団法人全国保育サービス協会(ACSA)「保育サービス業総合保障制度」
などがあり、業務中に子どもにケガをさせたり、物を壊したりした場合に、その損害について補償を受けられます。
ベビーシッター業を営む会社は万が一に備えてこういった保険に加入していることはほぼ間違いありませんが、念のため就職時には確認しておくことが必要です。
ベビーシッターの個人保険
フリーランスでシッティング業務を行う場合は保険の加入も当然個人で行う必要が出てきます。
2016年からフリーのシッターにも義務付けられるようになった都道府県への届け出の際も保険の加入の有無を確認されることが多いようです。
また厚生労働省もベビーシッター利用の際には、保険に加入しているかどうかを必ず確認するように呼びかけています。
賠償責任保険に入っていなければシッティング業務を行えないといっても過言ではありません。
扱う保険会社は限られている
ベビーシッターの最も重要な責務は子どもの安全を守ることですが、どんなに気をつけていても万が一はありえます。
そんな時に我が身を守ってくれるのは賠償責任保険ですが、個人では非常に入りにくいのが実状です。
さらにベビーシッター業の特性を十分にフォローできる保険を個人で判断することは難しいため、必ず詳しい人に相談しながら、加入する保険を決定しましょう。
フリーでベビーシッターをしている人の中には、一般的な損害保険に入っているだけで安心している人もまれにいるようですが、これは間違いです。
一般的な損害保険の場合、業務がらみの事故を免責にしているため、損保をベースにした特約保険をつける必要があります。
保険を契約する際は、必ず保険の専門家の助言を受けるようにしましょう。
ベビーシッターの仕事内容
ベビーシッターのおもな仕事は「子どもの面倒をみること」ですが、
- 子どもの遊び相手をする
- 食事、トイレ、お風呂などの世話
- 保育園などの送り迎え
- 勉強や習い事などの面倒を見る
など内容はさまざまです。
とくに食事についてはアレルギーの有無をしっかり確認して、責任をもって子どもを預かる必要があります。
家事手伝いも仕事の一部になることも
ベビーシッターを依頼する親は、
- 親の仕事の都合がつかないとき
- 子どもの兄弟が病気になってしまった時
- 育児疲れ解消のための休暇が欲しい時
など色々な理由があります。
共働き家庭・核家族の家庭が増える中、育児のサポートをしてほしいという需要は増えています。
そこで、ベビーシッターには子どもの世話以外にも、掃除や洗濯、食事の準備など家事の手伝いも仕事として求められることがあります。
ベビーシッターの将来性は?
共働きの家庭が増えている中で、保育園や幼稚園不足による待機児童の問題はまだ解決されいません。
したがって、子どもを安心して預けられるベビーシッターの需要は増大しています。
また、幼児教育熱が高まり、「子どもに合った教育を受けさせたい」と考える保護者も増えています。
ベビーシッターになるための学校の種類
医師には医師免許、教員には教員免許といったようにベビーシッターになるための必須の資格はありません。
したがってどのような学校からでもベビーシッターを目指すことが可能です。
ベビーシッターを目指す人は乳幼児の保育に関心を持ち、その分野での活躍を目指すことから、保育士の資格を取得するための大学・短大・専門学校などで学ぶのが一般的です。
その他にも、
- 幼稚園教諭
- 小学校教諭
- 看護師
- 助産師
といった資格を取得できる学校を卒業した人も業界では有資格者として活躍しています。
大学
ベビーシッターを目指す場合、保育士の資格を取得するための大学・短大で学べます。
保育士の資格が取得できる大学・短大は全国に多くあり、なかには幼稚園教諭など他の資格を同時に取得できる場合もあります。
大学は4年間で保育だけでなく一般教養についても広く学べるほか、専門性の高い知識やスキルを身につけます。
一方、短大の場合は現場ですぐに活躍できるよう実務的な学習がメインとなります。
専門学校
保育士資格取得のための専門学校は、2年制または3年制が一般的で、短大と同様試験の合格や現場ですぐに活躍できるような実務がメインとなります。
実習や研修も多く、実際の保育の現場を体験する機会も多くあります。
ベビーシッター資格取得指定校
ベビーシッターとして働く上でぜひ取得しておきたいのが、公益社団法人全国保育サービス協会によって付与される「認定ベビーシッター」資格です。
これは認定試験に合格することで得られる資格ですが、保育士養成校においては
- 保育士の資格取得に必要な科目
- 協会が定める「在宅保育」に関する科目(半期2単位)
の単位も取得した上で卒業し、希望すれば認定を受けられます。
現在、全国で49の保育師養成校が資格取得指定校として協会に認定されています。
当該資格取得者は施設(集団)保育のプロである「保育士」資格と、個別(在宅)保育のプロである「ベビーシッター」の資格を併せ持っていることとなり、幅広い活躍が期待されているため、ベビーシッターを志す人は資格取得指定校への進学を目指すことをおすすめします。
通信講座
専門資格の取れない学校で学びながらベビーシッターを目指す場合、必要な知識や技術を通信講座で習得するという方法もあります。
学校に通いながらでも、働きながらでも受講可能なのは大きなメリットで、受講後に民間資格が付与されるため、就職時にもアピールポイントになります。
また実際にベビーシッターとして働きだしてからのスキルアップとして受講する方法もありますが、受講期間やかかる費用も講座によってそれぞれなので比較検討が必要であるといえます。
ベビーシッターを目指すための費用
ベビーシッターを目指すうえで、特別な費用がかかることはあまりありませんが、大学・短大や専門学校を卒業する人がほとんどのため、まずはその学費が費用としてかかってくるといえます。
民間資格で最も安価に取得できるのが公益社団法人全国保育サービス協会の定める「認定ベビーシッター」資格です。
18歳以上で同協会の実施する研修を受講し、試験を受ければ取得が可能で、研修の受講、受験料あわせて30,000円程度です。
一般財団法人日本医療教育財団が定める「ベビーシッター技能認定」認定料は3,000円ですが、あわせて試験対策の講座を受講するとなると50,000円から80,000円ほどかかります。
一般財団法人日本能力開発推進協会の定める「ベビーシッター資格」は4ヵ月間の認定講座を修了すると得られ、受講料は48,000円です。
これ以外にも産前産後ママヘルパー、産後ケアリストといった広義でのベビーシッターに関連する資格がいくつかありますが、どれも30,000円程度の費用で取得できるものが多くなっています。
ベビーシッターに向いている人
まず「子どもが好き」であることが大切です。
しかし、ただ「かわいい」と思うだけでなく、「大事な子どもを守る」という責任感を持てる人であることが求められます。
また、仕事ではさまざまな個性をもつ子どもの面倒を見ることになるため、明るく、やさしく、親しみがもてるタイプの人が望ましいでしょう。
ベビーシッターになるには年齢制限はある?
ベビーシッターは、何歳からでも目指せます。
子育て経験が生かせるため、子育てが落ち着いた主婦がその経験を活かして仕事をすることも少なくありません。
ただし、資格がなく子育て経験のみの場合は、医療の進歩や考え方の違いにより誤った知識を身に付けていることもあるため、しっかりと保育について勉強しなおすことが必要です。
ベビーシッターは学生や高卒も目指せる?
大学や短大、専門学校で保育士や幼稚園教諭の資格を取得できるコースを専攻している学生であれば、受け入れている事業所もありますが、すべてではありません。
ベビーシッターに学歴は必要ありませんが、学生のうちからベビーシッターの仕事をすることは難しいのが現状です。
自治体によっては子育てサポーターとして学生の登録を呼びかけているところもあります。
この場合、利用者が安心してシッティングを依頼できるように独自の研修を設け、修了者が登録されるという流れになっています。
ただし、学生不可としている自治体も多いのも実状です。
子育てサポーターへの登録を希望している人は、自身の在住している自治体が学生を受け入れているかどうか調べる必要があるでしょう。
学生からのフリーランス
ベビーシッターの肩書きを名乗るのに学歴や資格は不要であるため、学生からフリーランスで活動することは可能です。
ベビーシッターのマッチングサービスを閲覧してみると多くの学生が登録しています。
中には保育とは関係のない分野の学生も多数シッター登録しています。
学生ベビーシッターのメリット・デメリット
- メリット:歳の近い学生シッターは子どもと良好な関係を築きやすい
- デメリット:経験の浅い学生に依頼することに抵抗感をもつ人がいる
利用者の立場で考えた場合、経験が浅い学生にベビーシッターとして依頼することは不安をもつ人がいます。
前述のような資格取得予定の学生であることは、保護者の安心につながります。
一方、学生ベビーシッターが成功する一例として、普段母親には言えないことをシッターにだけは話せるといったような信頼関係を構築できた場合が挙げられます。
時として敬遠されがちな男性シッターが重宝されることも珍しくありません。
ボランティアから経験する
ベビーシッターの採用条件の筆頭は育児経験の有無です。
したがって学生の立場でベビーシッターを行おうとすることは非常に不利であるといわざるを得ません。
将来のための経験としてベビーシッターの経験をしておきたいのであれば、子育て支援施設や児童館などでボランティアとして子どもとの関わり方を学んでいく道も、選択肢に入れるとよいでしょう。
ベビーシッターになるには女性じゃないとダメ?男性にもなれる?
ベビーシッターを含む保育業界は、女性が圧倒的に多いのが大きな特徴です。
シッティングを行う事業所の中には男女比が9対1というところも珍しくなく、男性シッターが在籍していないというところもあるほどです。
また、男性保育士、男性幼稚園教諭の割合も全体の10%にも満たないのが現状です。
ただし、これまでの「保母」という呼称が「保育士」に変わったこともあり、男性の保育従事者は増加してきています。
育児は女性のものという昔からのイメージが根強いのも事実ですが、そもそも子育ては男女が協力して行うもので、男性にしかできない育児の方法もあり、男性の育児参加は今後もどんどん推奨されていくことは間違いありません。
ベビーシッターは男性に依頼したい、という人も
男性のベビーシッターをぜひ頼みたいと考える依頼者も多く存在します。
男性ベビーシッターに期待されていることとして、
- 元気な男の子の面倒を見る
- 母親には見せない一面を男性シッターには見せられる
- 力仕事や機械のメンテナンスなどのオプション
などが挙げられます。
体力面での強みがある男性シッターは子どもへのアプローチも非常にアクティブで、やんちゃざかりの男の子の保育依頼を受けることが多くなるようです。
母親には見せない一面を男性シッターには見せられる、という側面があるのも人気の理由の一つです。
また男性ベビーシッターを頼むメリットとして、力仕事や機械のメンテナンスなどといった女性が苦手とする家事の代行も、オプションとして頼めることが挙げられます。
もちろんメインのシッティング業務に支障をきたさない範囲の軽いものになりますが、働く女性にとっては嬉しいポイントとなっています。
男性ベビーシッター人気が高まる反面、男性では信頼を置ききれないと考える依頼者が一定数いるのも事実で、事業所の中には無資格の男性シッターは登録不可とするところもあります。
まだ男性ベビーシッターは女性に比べると採用のハードルが高いことは覚悟しておかなくてはなりません。
ベビーシッターになるには? のまとめ
ベビーシッターの大半はアルバイト・パートや契約社員として働いており、ベビーシッターサービスを派遣する会社に応募し、採用されることでベビーシッターになれます。
ベビーシッターになるには、国家資格が必要な保育士と異なりとくに資格は必要ありません。
一方ベビーシッターとして働く際に有利になる資格として、保育士・看護師などのベビーシッター専門ではない国家資格・認定ベビーシッター資格などベビーシッターに特化した民間資格があります。