子どもの成長を全力でサポート! 毎日の仕事が最高に幸せ

(読了時間:7分44秒)

ベビーシッター柿戸 友香さん

1987年生まれ。東京都出身。「子どもと接する仕事」に憧れを抱き、保育系短大(2年制)進学後、保育士資格を取得し保育園に勤務。2012年6月より、家事代行やキッズ&ベビーシッターサービス等を展開する「株式会社ベアーズ」にて、キッズ&ベビーシッターとして活躍中。
座右の銘:やればできる!

柿戸さんがベビーシッターになるまでの道のりを教えてください。

小学校高学年の頃から、将来は「子どもと関われる仕事」に就きたいと思っていました。高校卒業後は保育の短大に進学し、保育士資格を取得して保育園に就職。保育士として1年ちょっと働きました。

仕事は楽しかったのですが、いろいろな理由で退職し、一度保育の現場から離れて3年ほど飲食店に勤めていました。

でも、「やっぱり子どもが好き!」という気持ちが忘れられなくて。「一対一で、子どもと密に接することができる仕事はないかな?」と思って調べているうちに、ベビーシッターの存在を知ったのが、この職業を志したきっかけです。

現在は、どのようなお仕事をされていらっしゃるのですか?

お客さまのお宅に伺って、お子さまのお世話をすることが中心です。私がいまメインで伺っているお宅には、4人のお子さまがいらっしゃいます。

平日は17時から21時、土日は朝から夜まで1日お手伝いさせていただいています。

具体的な仕事内容としては、保育園のお迎え、遊び、お風呂やご飯の介助、おむつ替え、寝かしつけなどです。

いま所属している「ベアーズ」では、シッターサービスに加えて家事代行サービスも行っていますので、お子さまのお世話の合間に、簡単なお掃除や食器洗いなどもしています。

こちらのお宅以外にも、平日の朝やお昼の時間に別のお宅へ伺うこともあります。

柿戸さんのように、毎日同じお宅に伺うというケースは多いのでしょうか?

お客さまのご要望によるので一概には言えませんが、私の場合は少し特殊かもしれません。

こちらのお宅のように、小さなお子さまが4人いらっしゃるとなると親御さまも大忙しですので、ベビーシッターを積極的にご利用いただいています。

ありがたいことに、現在はご指名をいただくような形で、私が1年半ずっと担当させていただいています。

平日も週末も…となると、お休みがないように思うのですが大変ではないですか?

土日は勤務時間が長いので、別のシッターさんと二人で伺っています。土日は3人のシフトで担当し、1人は休めるようにしています。私は日曜日にお休みすることが多いですね。ただ、他のシッターさんの都合によっては、休みなく働く週もあります。

大変かと思われるかもしれませんが、正直、「キツい」と思ったことがないんです。

好きなことをしてお金をいただいていますし、私にとっては子どもと密に触れ合える時間が何より幸せなので、「仕事がつらい」という感覚にならないのかなと思います。

時間があれば、働いていたいです。むしろ最近では、お客さまから「休まなくて大丈夫?」と心配していただくこともありますね(笑)

本当に楽しそうですね。では、仕事のやりがいを教えてください。

シッターとして初めてお宅に伺ったとき、一番小さいお子さまはまだ1歳半でした。言葉もほとんど話せなかったのですが、毎日一緒に過ごす中で、どんどん成長していく様子が感じられます。

体も大きくなるし、お喋りもどんどん上手になって。今では「カキドさん」って呼んでくれるようになりました。遊びにしても、少しずつできることが増えていくのを見ると、まるで親のようにうれしくなりますね。

お子さまと毎日、長時間接しているからこその喜びでしょうね。

はい。また、そこが保育園とは大きく違うところかなと感じます。

保育園の場合、大勢のお子さまを数人の保育士が同時に面倒見るので、どうしても一人の子にかけられる時間が少なくなってしまいますが、シッターは一人にじっくりと向き合うことができます。

少し叱った時は「嫌い!」なんて言われることもあるんですが、ある時「カキドさんも家族になれば?」なんて言ってくれたことがあって。

その時、私が1年半かけてやってきたことが伝わったのかなと思って、ものすごく感動しました。

逆に、大変だと思うことや、気を付けていらっしゃることはありますか?

いくら子どもと深く関われるといっても、自分の本当の子どもではないですから、しつけには限界があります。

絶対に危ないことは厳しく教えることもありますが、「こうしたほうがいい」と思っても、あくまで「お客さまのご要望に応えることが第一」ということを忘れないようにしています。

また、保育園と違って1歳から12歳まで幅広い年代の子どもと接するので、年齢によって接し方を変える必要があります。

私は学校で保育の勉強をしていたので「○歳はこれくらいの成長段階」といった知識はそれなりにあるのですが、やっぱり実際に接しないとわからないことも多いです。

全力でお子さまと向き合っていくうちに、「この年齢にはこういう対応かな」という感覚を身に付けていく感じですね。

ベビーシッターとして働く方は、どんな世代の方が多いのでしょうか?

ベアーズでは、20代から80代まで、とても幅広い世代の方が活躍しています。一番多いのは40代以上の主婦の方。子育て経験を活かして働いていらっしゃる方が多いですね。

でも、最近では私と同じ20代の方も増えています。育児や家事など責任をもってやらなければいけませんので、自然と将来に向けた「花嫁修業」ができます。それもこの仕事の魅力の一つだと思います。

柿戸さんはベビーシッターのなかではお若いほうだと思いますが、若いならではのメリットはありますか?

「子どもと全力で遊ぶ」ということに関しては自信があります。私は体を張った遊びや鬼ごっこもしますし、家の中でもとにかく走り回っています(笑)

椅子に座っての折り紙やお絵かきなどもいいのですが、小さな子どもは体を動かしたいことが多いので、やっぱり外で遊んだり走ったりすると喜びますね。体を使った遊びは、体力がなかったらやはり厳しいかもしれません。

親御さまの了承を得られれば、私は子どもが「やりたい」と言ったことはできるだけやらせてあげたいと思っています。「危ないからダメ!」と一言で終わらせてしまえば、子どもは落ち込んでしまうので。

大人がきちんと見ていれば大丈夫なことも多いですし、何より自主性を尊重してあげたいんです。

お子さまだけでなく、親御さまと良い関係を築くことも大切そうですよね。

そう思います。ご依頼いただくのは親御さまですから、笑顔や挨拶、マナーはきちんとしていないとダメですね。

私は親御さまのお話し相手をさせていただく機会も多いです。とても和やかに、家族みたいな雰囲気でお仕事させていただいていて、第二のお父さん、お母さんのように私のことまで心配してくださるのは本当にうれしいです。

今後の夢や目標はありますか?

まずは、いまお伺いをさせていただいているお子さまたちの成長をきちんと見届けたいです。

上の子は来年小学校へ入学するのですが、下の子はまだ小さいですし、これからもお願いするとおっしゃっていただけています。私がいる間は全力で力になってあげられればと思っています。

この仕事は私にとっての天職だと思っているので、ずっと続けていきたいですね。

ほかにもベビーシッターの仕事で魅力的なことはありますか?

一番は、やっぱり子どもと密に接することができること。特に「一対一」で過ごす時間が長いことですね。

働き方に関してもメリットがあります。たとえば、時間の融通が利かせやすいこと。

私のように毎日働くこともできますし、自分が働ける時間を会社に伝えておくことで、それに合ったお仕事を紹介してもらえます。

フルタイムの勤務が難しい方にもピッタリだと思います。

また、保育士時代との比較になるのですが、保育園では子どもの面倒を見る以外の事務作業が多く、残業や家でやらなければならない仕事も多かったんです。一方、ベビーシッターの場合はそうしたことがありません。

保育士時代と比較して、待遇はどうでしょうか?

保育士のときは正社員という身分でしたので、社会保険などの待遇は恵まれていましたが、時間外の労働時間が長い割に、手取りはあまり良いとは言えませんでした。

一方、ベビーシッターの多くは登録制で働いていて、正社員待遇ではありませんが、働いた分だけ時給でお給料がいただけます。

働けば働くほど稼げますし、私の場合、保育園時代よりも収入は増えていますよ。

ベビーシッターの関連資格もあるようですが、資格を持っていたほうが良いと思いますか?

「ベビーシッター資格認定試験」や「チャイルドマインダー」ですね。会社によっては就職の際に優遇されたり、お客さまからの信用も集めやすかったりすると思うので、時間とお金に余裕があるなら取得を目指すのもいいのかなとは思います。

保育士の資格と一緒にベビーシッターの資格が取れる学校もありますので、これから保育士の資格を取る予定の人は調べてみるのもいいかもしれません。

ただ、この仕事は実践で身につくことのほうがずっと多いです。ベアーズでも、資格を持っていない方がたくさん活躍されていますし、入社後にきちんと教育プログラムが用意されているので、資格がなくても仕事を始めることができます。

ベビーシッターに向いているのは、どんな人だと思いますか?

絶対に必要な条件は、子どもが好きなこと。子どもって大人の様子をよく見ていて、上辺で「好きなふり」をしても心を開いてくれないんです。だから「心から好き」なことが大事。

あとは、全力で子どもにぶつかれることも必要だと思います。「子どもだから」って、適当に接するのは良くないです。

たとえば、私も下のお子さまが話す言葉が聞き取れないことがあるんですが、いくら時間がかかっても、その子が言おうとすることを理解しようと努めています。

子どもは、30分も1時間も同じ遊びを繰り返し続けることは日常茶飯事です。そんな時も、子どもが飽きるまで付き合ってあげるようにしています。

子どもには子どもの世界や考えがあるし、大人の都合で振り回しちゃダメだなって。とことん向き合う姿勢を見せることで、本当に頼られる存在になれるのかなと思います。

最後に、このお仕事に興味を持つ方に向けて、メッセージをお願いします。

本当に子どもが好きなら、ぜひ挑戦してみてください。

資格がなくても、学校に通えなくても、やる気さえあれば未経験から学んで働ける場もありますし、一生懸命やることで、現場で知識と経験を身につけられます。

私もお仕事をしながら日々成長している実感があります。少しでもやりたい気持ちがあるなら、飛び込んでみてください!