ナニーの仕事内容、なるには、資格、給料、求人

ナニーの仕事内容

乳幼児の日常的な世話と教育を行う仕事

ナニーは、乳幼児に対し日常的な世話やしつけ、さらに勉強や情操教育までを行う仕事です。

ナニーの仕事内容は、乳幼児の食事・着替え・オムツ替えなど身の回りの世話にはじまり、基本的なマナーや挨拶などのしつけ、音楽やスポーツを通じた創造性を育む教育の提供など、非常に多岐にわたります。

もともとイギリスで生まれた職業で、欧州や米国を中心に広く普及し、日本でも保育園不足や幼児教育ニーズの高まりにともないニーズが増してきています。

似た職業にベビーシッターがありますが、ナニーはより教育者の側面が強く、乳幼児教育のプロフェッショナルとしてのスキルや経験が求められます。

子供を預かるだけでなく、保護者からの教育ニーズにも応えられる専門的な知見や経験が必要な専門職といえるでしょう。

ナニーの1日

お客さまの依頼内容により大きく異なる

ナニーはお客様である保護者の生活サイクルにより、1日の過ごし方が大きく異なってきます。

ここでは、「保護者が共働きで、お客様が21時頃帰宅される」ケースをご紹介します。

お客様の子供は日中は保育園に通っており、ナニーの仕事は保育園のお迎えからお客様が帰宅されるまでとなります。

17:00 保育園にお迎え
子供を迎えにいきます。保育士としっかりコミュニケーションをとり、子供の様子や体調に変わったところはないかを確認します。

17:45 買い物をして帰宅
子供と一緒に近所のスーパーに寄り、事前にお客様から頼まれていた日用品や食品を買います。

18:30 夕飯の準備と食事
保護者が作り置きした食材を温めるなど簡単なものが基本ですが、場合によりナニーが調理するケースもあります。

作るだけでなく、子供の食事の補助もナニーの役割です。

19:15 後片付け・子供と遊ぶ
さっと食器の後片付けをし、お風呂が沸くまで子供と遊びます。

子供との大切なコミュニケーションの時間でもあります。

19:30 入浴
子供をお風呂に入れ、湯冷めしないよう着替えをさせます。

20:00 歯磨き
子供の歯磨きをします。

歯磨きは嫌がる子供が多いので、歌をうたうなど楽しい要素を加えながら行います。

20:15 寝かしつけ
絵本を読み聞かせたり、子守唄を歌ったりしながら寝かしつけます。

なかなか眠りにつかない日もありますが、できるだけ決まった時間に寝かしつけをします。

20:45 片付けやその日のまとめ
やり残した片付けを終え、保護者に報告すべきことなどをまとめておきます。

21:00 保護者帰宅
お客様が帰ってきたら、その日の出来事やお子さんの様子、食事のメニューなどを報告します。

21:15 勤務終了
すべての報告を終え、勤務終了となります。

ナニーになるには

必須の資格は存在しない

ナニーとして取得が必須の資格はないため、専門のスクールなどに通う必要は必ずしもありません。

ただ、保護者から子供を預かって早期教育まで担当するナニーには相応の専門知識と経験が求められます。

関連する資格、たとえばベビーシッター・保育士・児童英語教師などの資格を保有していると、一定のスキルと知見の証明となり就職時に有利でしょう。

また、国家資格ではないものの、一般社団法人日本ナニー協会という団体が「ベーシックナニー」をはじめ各種資格認定を行っており、指定カリキュラムを受講することで取得が可能です。

なおイギリスではナニーは国家資格が必要な職業であり、イギリスへの留学などでナニーに関する教育を受けていると国内での就職・転職時にアピールできるかもしれません。

ナニーの資格・試験の難易度

認定資格は相応の難易度だがチャレンジは可能

ナニーには必須の国家資格はありませんが、一般社団法人日本ナニー協会の「ベーシックナニー」という認定資格が有名です。

ベーシックナニーの認定資格は、250時間程度のカリキュラム受講によって取得が可能となっています。

業界未経験者でも受けられる資格のため、難易度としてはそこまで高くないと見てよいでしょう。

上級資格である「プロフェッショナルナニー」もありますが、こちらは業界経験者のみ受講可・かつ250時間の現場実習も必要とされるため、難易度はかなり高くなります。

一般社団法人 日本ナニー協会

ナニーの給料・年収

スキルと経験によるキャリアアップで収入増が期待できる

正社員の場合、ナニーの平均給与は月額25〜28万円ほどと言われます。

初任給はベビーシッターとほぼ同水準であるものの、教育にまで踏み込む専門性などから、その後のキャリアアップにより年収が上がっていきます。

また、ナニーの雇用形態としては派遣社員やアルバイトも一般的です。

この場合は時給制となり、スキルや経験に応じて1,300〜3,000円で推移しています。

ナニーの認定資格や関連資格を取得するなどしてスキルの高さを裏づけることで、収入アップを期待することもできるでしょう。

ナニーに向いている人、適性

「子供が好き」は大前提。保護者と信頼関係を築ける人が向いている

お客様の子供を預かるナニーの仕事には、まず何よりもお客様の信頼を得るための人間としての魅力が必要とされます。

誠実な人柄、しっかりしたコミュニケーション能力、そして子供が好きであることが求められるでしょう。

接客をはじめとするサービス業や、教育関連の経験がある人には向いている職業といえます。

くわえて、乳幼児の早期教育に関わる専門家として、豊富な現場経験はもちろん、認定資格や保育士などの関連資格取得による知識とスキルの向上も不可欠です。

そのため、向上心があり、常に学び続ける意欲のある人にも適した職業と考えられます。

ナニーの雇用形態・働き方

多様な働き方が可能

ナニーの雇用形態としては、正社員・派遣社員・アルバイトがあります。

ナニーは、プロフェッショナルとして国家資格も存在するイギリスなどと異なり、日本ではまだまだベビーシッターと同義として考えられがちです。

しかし近年、保育園の不足や早期教育への需要の高まりから、保護者に代わり乳幼児教育を施すプロとしてのナニーの認知度は向上しつつあります。

現在は派遣社員やアルバイトの形態が一般的ではありますが、今度は正社員のポジションも増えてくることが期待されています。

ナニーの勤務時間・休日・生活

勤務時間や休日はお客さまの依頼内容しだい

ナニーとして働く場合の勤務時間や休日は、勤務先となる企業の職務規定により変わってきます。

また、お客さまである保護者の勤務状況や依頼内容にも大きく影響を受けるでしょう。

保護者に代わって子供を預かるという性質上、平日の夕方から夜にかけての現場勤務が中心となり、土日は休日となるのが基本です。

ただし案件によっては土日の出勤が求められることもあり、担当するお客さまごとに勤務時間や休日も異なるというのが実態です。

ナニーの求人・就職状況・需要

ナニーへの需要は高まりつつある

ナニーの国家資格が存在し、国民の間に広く浸透しているイギリスなどと異なり、日本ではまだまだ普及の途中にある職業といえます。

そのため、国内でナニーとして働ける環境は、まだそこまで多くないのが実情でしょう。

しかし近年、保育園不足や早期教育のニーズの高まりとともに、ナニーに対する需要は増えつつあります。

保護者の幼児教育への認知と理解が進むにつれ、ナニーの活躍の場も大きく広がっていくことが予想されます。

ナニーには経験とスキル、またコミュニケーション力や臨機応変さが必要とされるため、早期から着実に経験を積んで実力をつけておくことで、ニーズが拡大する中でもしっかりとキャリアアップしていくことが可能となるはずです。

ナニーの転職状況・未経験採用

未経験でもじゅうぶんチャレンジは可能

未経験や他業種からナニーへ転身する人が増えてきています。

接客やサービス業からの転職はもちろん、一般企業から挑戦する方も少なくありません。

子供に関わる仕事の中でも、特定の家庭と密接に関わりながら子供の世話をし、早期教育に携わっていくナニーの仕事には、他の職業ではなかなか経験できない醍醐味があるためでしょう。

また、共働き夫婦の増加や保育園不足の問題、さらに幼児教育へのニーズの高まりなど、ナニーという職業に対する市場からの要請も強まる一方という背景もあります。

そうした背景から、ナニーの注目度と人気は近年急速に膨らみつつあると言えます。

知見とスキル、コミュケーション能力が求められる仕事のため、業界経験者はやはり優遇される状況にあります。

また、保育士やベビーシッター、児童英語教師など、子供に関わる職業の経験者も有利になります。

ただし未経験であっても、保護者との信頼関係を築ける人間としての魅力や誠実さを備え、子供と接することが苦にならないタイプの人であれば、十分にチャレンジは可能です。

未経験からナニーを目指す人は、関連資格の取得や、あるいは子育てやサービス業の経験など、自身がナニーに向くと考えるポイントを整理しておくとよいでしょう。

ナニーの将来性・今後の見通し

拡大する需要。専門性を高めることが大切

少子化が進む日本ではありますが、共働き世帯の増加や、子供の教育ニーズの高まりなど、ナニーにとっては追い風が続いている状況です。

同様の背景からベビーシッター職の需要も高まりを見せているものの、専門的な教育への造詣や経験が求められるナニーに対する市場の期待は、より強いものといえます。

その点では、ナニーは今後も需要が拡大する職業と見てよいでしょう。

ただし豊富な経験やスキルが必要であり、保護者の子供を預かる責任の大きな仕事でもあるため、ナニーとしてキャリアを積んでいくには相応の努力や自己投資が不可欠です。

現場勤務による知見の蓄積はもちろん、資格の取得や勉強、乳幼児教育のトレンドの理解など、常にナニーとしての能力を磨いていく必要があります。