ベビーシッターが持っていると有利な資格は? ベビーシッター資格認定試験とは?

無資格でも仕事はできる

ベビーシッターには、国家資格が存在しません。

そのため、国家資格が必要な保育士幼稚園教諭とは異なり、誰でもベビーシッターとして会社に就職し、働き始めることができます。

持っていると優遇される免許

必須免許がないとはいえ、シッティングに生かせる免許を所持している人は就職の際に優遇されます。

フリーでシッターをする場合も所持免許を開示することで利用者からの信頼を得ることができ、安定した依頼を得やすくなり、具体的には保育士、幼稚園教諭、小学校教諭、看護師助産師などの免許が挙げられます。

たとえば、看護師の免許を持っていると様々な医療行為が可能になり、疾病を持つ子どもを抱える母親も安心してシッティングを頼むことができます。

また、助産師の免許を持っていると新生児の保育に長けているという証明にもなり、沐浴なども安心して任せることができます。

医療関連の免許を持っていることで、通常シッティングを頼みにくい立場にある人を支えることができるようになるといえるでしょう。

オプションメニューで免許を生かす

ベビーシッターのメイン業務がシッティングであることはいうまでもありませんが、オプションメニューとして自身の特性を生かすことが可能です。

とくに最近では保育と英会話や体操、ピアノなど習い事を兼ねて依頼できるシッターに人気が集まっています。

これらに関連する免許を持っていればオプションメニューを充実させることができるため、収入アップにもつながります。

また、ベビーシッターは自身の住まいからそれほど遠く離れていない利用者からの依頼を受けるのが基本ですが、より多くの依頼を受けたいと考えた場合、移動手段は車である方が便利です。

自動車免許は仕事の幅を広げるために取得すると有利になるほか、オプションとして自動車での送迎を行うシッターもいます。

スキルアップには民間資格を

ベビーシッターを標榜する民間資格は数多く存在します。

必須免許とは言わないまでもベビーシッターに必要な知識を高めるために取得を目指すことは有効です。

なかでも2000年に公益社団法人全国保育サービス協会が設置した「ベビーシッター資格認定試験」は、ベビーシッターの力量を示すものとして多くの人が資格を取得しています。

ベビーシッター資格認定試験とは

民間資格として「公益社団法人 全国保育サービス協会」が制定する「認定ベビーシッター」があります。

この資格は、ベビーシッターに必要な職業倫理や専門知識・技術を備えた人に付与されるものであり、いわば「在宅保育のプロ」としての証明になります。

ベビーシッター業に関わる会社では、この資格の取得を採用の条件をするところもあります。

認定ベビーシッター試験の受験資格

認定ベビーシッター試験を受けたいと思った場合、以下の要件をすべて満たす必要があります。

(1)満18歳以上の者
(2)研修I(現行の養成研修)・研修II(現行の現任研修)を受講し、修了証を有していること
あるいは居宅訪問型保育基礎研修を受講し、修了証を有していること
(3)ベビーシッターの実務経験を有していること

認定ベビーシッターの資格を取得する方法

「認定ベビーシッター」の資格を取得する方法は2つあります。

1.全国保育サービス協会が実施する2つの研修会を受講し、認定試験を受験して合格する。

2.「認定ベビーシッター資格取得指定校」として協会が指定した保育士を養成する学校において、保育士資格取得のための指定科目のほかに「在宅保育」に関する科目を履修し単位を取得し、卒業(卒業見込みを含む)する。

試験の難易度は例年90%程度を推移しており、難易度はあまり高くありません。

認定ベビーシッター試験受験の前にすべきこと

研修会受講

認定試験を受ける前に、まずは協会主催の各種研修会を受講し、修了証を取得しましょう。

ベビーシッターとしての基本的知識全般の修得を目指すベビーシッター養成研修会は年に1回、全3日全国3ヶ所で開講されます。

18歳以上であれば誰でも資料代のみで受講することが可能で、養成研修修了者を対象にした現任研修会を修了すると認定試験の受験資格を一つクリアしたことになります。

また居宅訪問型保育基礎研修修了者も同様です。

実務経験

認定試験を受験するためには実務経験が必要です。

これはベビーシッターとしての在宅保育の経験や、一時的な子どもの預かり等を行うファミリーサポートセンター事業に関わった経験、また地方公共団体が実施する保育ママなどの家庭保育制度で働いた経験、あるいは協会会員が運営している保育施設での勤務経験のことを指します。

時間数は問いませんが、ボランティアや個人的な活動は実務経験として認められないので注意が必要です。

実務経験の年数・時間数等などが記載された所属事業所代表者押印済みの実務経験証明書の提出をもって受験資格の一つを満たしているとみなされます。

認定ベビーシッター資格認定の流れ

研修Ⅰを受講する

研修Ⅱを受講する

認定試験

審査

ベビーシッターに認定

協会に登録される

5年ごとに更新

資格を取得するメリット

認定ベビーシッターの資格が誕生した背景には、ベビーシッター業に就く人にプロとしての自覚を持ってもらいたいという思いや、ベビーシッターを職業として認知してもらい、社会的地位を確立するといった目的があるようです。

資格を取得しておくことでお客さまに安心してサービスを利用してもらえたり、就職にも有利になったりすることがあります。

また、資格を取得すれば給料がアップしたり、仕事の幅が広がったりするケースもあるため、できれば取得しておいたほうがいいでしょう。

令和元年度 ベビーシッター資格認定試験の概要

試験日 令和元年7月6日(土)
受付期間 令和元年年5月27日(月)から6月25日(火)まで
試験地 東京、大阪、名古屋、岡山
受験資格 認定試験を受験する者は、以下の要件をすべて満たさなければなりません。
1.満18歳以上の者
2.全国保育サービス協会主催の次の①、②のいずれかの研修を受講し修了していること。
 ①研修I(現行の「養成研修」または平成26年以前の「新任研修」)を受講し、修了証を有していること。
   併せて、研修II(現行の「現任研修」または平成26年度以前の「現任I研修」)を受講し、修了証を有していること。
 ②居宅訪問型保育基礎研修を受講し、修了証を有していること。
3.ベビーシッターの実務経験を有していること。
試験内容 選択式(5肢択一問題):40問 
記述式(400字以内):1問 
計90分
試験科目 ベビーシッターとしての基礎的知識及び技術はもちろんのこと、家庭訪問保育の特性及び専門性を配慮し、ベビーシッターとしての専門的知識及び技術について、当協会主催の研修の履修全般から出題します。なお技術についての実技試験は行いません。
平成29年度から研修で使用しているテキストは、『家庭訪問保育の理論と実際』(中央法規出版)です。
合格基準 認定試験の結果(合否)は、審査委員会において総合的に審査し、その結果を受験者に通知
受験料 11,330円
詳細情報 公益社団法人 全国保育サービス協会