和裁士の資格・検定・免許

和裁士に関する資格はどのようなものがあるのでしょうか。また、その資格を得るための検定試験の内容について見ていきましょう。

和裁士の資格とは?

和裁士の資格には、国家資格である「和裁技能士」があります。1級、2級、3級の3つのレベルがあり、和裁士が社員として所属する和裁所の求人では、1級もしくは2級和裁技能士資格を持っていることを条件としていることもあります。

また、東京商工会議所が主催する「和裁検定」という資格もあります。こちらは1級から4級までの4つのレベルがあります。

資格のステイタスとしては、国家資格の「和裁技能士」の方が高く認識されているようです。

和裁技能士の検定試験

和裁技能士検定は、厚生労働省により実施される技能検定のひとつで、合格者は「和裁技能士」資格を取得できます。年1回の実施で、受験地は全国各地にあります。合格発表は同じ年の3月に行われます。

1から3の級によって、受験資格は以下のように異なっています。

<1級の受験資格>
・7年以上の実務経験
・専門高校卒業後、実務経験が6年
・2級合格後、実務経験が2年(専門過程の高度職業訓練など一部の教育課程修了の場合は1年)
・3級合格後、実務経験が4年(一部の教育課程修了の場合は2年または1年)

<2級の受験資格>
2年以上の実務経験または所定の学校にて学科修了

<3級の受験資格>
半年以上の実務経験または所定の学校にて学科修了

この条件から見ると、対象の大学や専門学校を修了していると、必要実務経験が免除される、短くなるなどのメリットがあることが分かります。

試験内容は、学科試験と実技試験です。試験内容は、受験する級によって異なります。3級の実技試験は長襦袢の仕立て、1級と2級ではそれぞれレベルの異なる長着の仕立てが課されます。

和裁技能士の資格は取得に長い年数と経験を要します。しかし裏を返せば、ある程度経験と技術を持った人しか受験できないため、合格率は1級で50~60%、2級で55~60%、3級で80%と、高い平均値が出ています。(参照:資格の王道 http://www.shikakude.com/sikakupaje/wasouginou.html)

和裁検定の試験

和裁検定には、受験資格は特に設けられていません。学歴、年齢、経験に関わらず受験できます。例外として、1級受験者は、東商検定または国家検定の2級取得者であることが求められます。

試験内容は、筆記と実技です。1級と2級には長着仕立ての実技に加え、部分縫いの試験も課されます。

近年合格率は1級16.7%、2級:64.7%、3級:60.0%、4級:83.6%となっています。(参照:資格の王道 http://www.shikakude.com/kosikakupaje/wasai.html)

和裁士に関連する資格を持っていると、和裁士の求人に応募する際に有利になったり、フリーランスとして活動する場合にも、依頼人からの信頼を得やすく、仕事が取りやすくなる、というメリットが考えられるでしょう。