ウエディングプランナーになるには

ウエディングプランナーは華やかな世界から多くの人が目指す職業のひとつです。

学歴や資格は必要ありませんが、倍率の高さ・実力主義の点から、学歴や経験を優遇されることは少なくありません。

また、ウエディングプランナーは就職してもすぐに任されることはなく、下積みから入ることもあります。

この記事では、ウエディングプランナーになるためにどのようなことが必要か解説します。

ウエディングプランナーになるには

ウエディングプランナーになるには、特別な資格や学歴はとくにありません

ただし、一部の大手結婚式場やホテルの場合、採用試験において「高卒以上の学歴」「大卒以上の学歴」があることを前提条件としていることもあるようです。

ウエディングプランナーを目指す人が増えている近年、就職も狭き門となっています。

人気の企業の場合は高学歴の学生が集中し、就職試験で厳しい競争が繰り広げられることもあるため大学や専門学校、スクールでブライダルの専門知識を勉強してきている人のほうが、就職に有利に働くこともあります。

また、人間性やコミュニケーション能力が重要な職業のため、学生時代に培った語学力や企画力、見分の広さが生かせる局面もあり、学歴は決して無駄にはならないでしょう。

ウェディングプランナーになるまでのルート

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ウエディングプランナーになるための学校の種類

ウエディングプランナーになるための学校の種類
  • 大学
  • 専門学校
  • 養成スクール

大学

ツーリズム・インターナショナルコミュニケーション系の学科や学部、国際観光学科・学部などでブライダルの基礎を学べます。

それ以外の学科・学部でもブライダル関連の授業を行ったり、ブライダル業界出身の講師が指導したりしている場合があります。

大学ではブライダルの知識のみならず、一般教養まで広く学べるため、幅広い知識を身に付けたい人に有利です。

専門学校

専門学校には、

  • ブライダル系専門学校
  • ブライダルについて学べるコースを選択できる専門学校

があります。

ブライダルについて学べるコースがある専門学校には、ツーリズムや観光系の専門学校、ホテル系の専門学校などがあります。

こうした専門学校では、ブライダル業界で働くことを前提としたカリキュラムとなるため、より実践に即した勉強ができます

関連企業へのパイプもあり、就職をあっせんしてくれるところも少なくありません。

養成スクール

ウエディングプランナー養成スクールの場合は、すでに社会人として働く方を対象にしているケースが多く、即戦力をつけるための短期集中型の内容になっています。

また、ウエディングプランナーは公募よりも専門学校やスクールへの求人が多い傾向にあるため社会人から目指す場合は、一度専門学校やスクールに通い、業界について学びながら資格を取得することがウエディングプランナーへの近道となるかもしれません。

ウエディングプランナーになるための学校の種類(大学学部・専門学校・スクール)

ウエディングプランナーを目指す人に必要な資格や検定は?

ウエディングプランナー養成のための学校に通えない場合、テキストを使って独学で勉強し、「ブライダルプランナー検定」を受験するという方法もあります。

この検定試験は学歴や年齢による受験制限がないので、誰もが挑戦可能です。

試験はステップアップ方式で、まずは「ブライダルプランナー検定2級」を取得し、その後「ブライダルプランナー1級」を取得する流れです。

最終的には1級合格者を対象にした「アシスタント・ブライダルプランナー資格登録申請」を行うことで、証書やライセンスバッヂを発行できます。

この資格は、必須ではありませんが、就職試験などの際に実力を示すものとしては有効でしょう。

ウエディングプランナーの資格の種類は?

ウエディングプランナーの資格の代表例
  • ブライダルプランナー検定
  • アシスタント・ブライダル・コーディネーター検定

ブライダルプランナー検定

ABC協会が認定するブライダルプランナー検定試験は、

  • 実務経験を持たない人
  • 実務担当者として2年以上の経験を有しない人

が対象の初心者向けの資格で、誰でも受験できるため学生や転職希望の方たちが多く受験しています

2級はマークシート方式で日本と欧米のブライダルの基礎知識を問う問題が出題されます。

1級はマークシート方式と記述式で、日本と欧米ブライダルの実務レベルの問題が多く出題されます。

これに記述問題がプラスされます。

お客さまとの応対を口語体で文字数制限内に記述する内容で、難易度が高いと言われていますが、現役ウエディングプランナーが1級を受験する場合はさほど難しいと感じないようです。

ブライダルプランナー検定試験は協会公式のテキストがあり、ブライダル業界の知識がない人はこのテキストで勉強します。

そのほか、認定校のブライダルプランナー検定講座や専門学校でコースを受講すれば、認定講師による授業を受けられるため、取得への近道と言えるでしょう。

ブライダルプランナー検定1級に合格すると、協会が認定する「アシスタント・ブライダルプランナー」の試験を受検でき、さらにその上をめざす資格として「プロフェッショナルブライダルコンサルタント資格」があります。

アシスタント・ブライダル・コーディネーター検定

BIAが指定した学校やブライダル業界、ホテルで働いている人が対象となる資格です。

実技はなく、実務知識の理解力が試され、合格すると「BIAブライダル・コーディネーター」の資格を受検できます。

こちらはブライダル業界への就職を目指す学生や社会人向けの検定で、実務知識や具体的な接客技術を問われ、ペーパーテストのほか、論文や面接などが行われます。

ブライダル業界で活用できる資格

ウエディングプランナーとして働く上では、ブライダル関連以外にも役に立つ資格があります。

語学の資格

「TOEIC」や「英検」などの語学の資格です。

カップルやゲストの中には外国人の方もいらっしゃるので、英語をはじめとした外国語ができると、よりきめ細やかなサービスができるでしょう。

また、企業によっては海外での挙式プロデュースを行っていることがあり、現地とのやり取りに英語を使うこともあります。

花に関する資格

「フラワーデザイナー」などの花に関する資格です。

結婚式では、花嫁がもつブーケや会場の装花など、たくさんの種類の花を使います。

専門的な知識は生花店やフラワーコーディネーターが持っていますが、ウエディングプランナー自身にも知識があれば、よりイメージした提案をしやすいという強みがあります。

この他に、色彩に関するセンスを磨くための「色彩検定」や、花嫁のヘアメイクやネイルに関した勉強をするプランナーも多くいます。

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ウエディングプランナーに向いている人

ウエディングプランナーに向いている人
  • ビジネスマナーや礼儀が備わっている人
  • 人を楽しませられるアイデアを思いつく発想力が豊かな人
  • 忍耐力や営業力・プレゼンテーション能力がある人

ビジネスマナーや礼儀が備わっている人

ウエディングプランナーになるための大前提として、しっかりとビジネスマナーや礼儀ができることがあげられます。

日ごろから多くの人と関わり、ときには式場やホテルの顔としてお客さまと接するウエディングプランナーには、ビジネスマナーは必須であり、いつも笑顔でどんな方に対しても気持ちよい接客ができることは大切な要素です。

人を楽しませられるアイデアを思いつく発想力が豊かな人

ウエディングプランナーは式全体の演出をするため、人を楽しませられるアイデアを思いつく発想力が豊かな人はウエディングプランナーに向いています。

もともと人を喜ばせることが好きな人や、サプライズ演出やイベントの企画などが好きな人は、ウエディングプランナーになった際にその想像力や実行力を生かせるでしょう。

忍耐力や営業力・プレゼンテーション能力がある人

結婚式を成功させるために細かいところまで気づかいができ、たとえ残業や休日出勤など自分を犠牲にしても他人のために尽くしたいという忍耐力がある人、カップルに対しさまざまなプランを提案できる営業力や、プレゼンテーション能力がある人も向いているでしょう。

ウエディングプランナーに向いている人・適性・必要なスキル

ウエディングプランナーのキャリアプラン・キャリアパス

ウエディング業界に入ったとしても、まずはアルバイトとして働いたり、プランナー以外の業務をしたりすることによって、現場に慣れていきながらスキルアップする人も多くいます

ウエディング業界はしきたりやルールが多く、さらにプランナーは経験が必要とされる仕事です。

そのため、たとえホテルや結婚式場等に就職したとしても、すぐにプランナーとして働くことは難しいでしょう。

ホテルなどでは、ウエディング以外の他の部署で何年か経験を積み実力が認められて、ようやくウエディングプランナーの仕事に就けるといった流れが一般的となっています。

ウエディングプランナーとして長年経験を積んだ人は、ウエディングプランナーを統括するリーダーやマネージャーになったり、新人の指導役に回ったり、なかには独立してフリーランスになったりする人もいます。

ウエディングプランナーを目指せる年齢は?

ウエディングプランナーは20代~30代の若い社員が多く活躍している仕事です。

相談に来るカップルと年代が近いことで親しみやすさや話しやすさを感じてもらえるというメリットは大きく、式のアイデアを出す際に流行を取り入れた提案をしやすいというメリットもあります。

そのため、できるだけ若いうちから、ウエディングプランニングに関する勉強をしていた方が有利と言えます。

ただし近年では晩婚化が進み40代や50代で結婚式を挙げるカップルもいます。

落ち着いた雰囲気のプランナーを希望されることもありますし、ベテランのプランナーがつくことでカップルだけでなく家族にも安心して式に臨んでもらえることがあります。

ハードな仕事のため体力的にきついという側面はあるかもしれませんが、本人の努力や前職でのスキル・企業の方針によっては何歳からでも転身することは可能でしょう。

ウエディングプランナーは高卒から目指せる?

一部の大手結婚式場やホテルの場合、採用試験において「大卒以上の学歴」があることを前提条件としていることもあります。

人気企業の場合は高学歴の学生も多く受験するので、学歴がひとつの武器になることは否めません。

高卒の人がウエディングプランナーをめざす場合は、自分にどのような強みがあるのかをしっかりアピールすることが重要です。

この職業は、学校で勉強するような知識よりも人間性がものをいうところがあるため、熱意をしっかりとアピールすれば採用される可能性はゼロではありません

高卒からウエディングプランナーになれる?

ウエディングプランナーは女性が有利?

ウエディングプランナーは多くの女性が働いています。

職場によっては全員が女性というところも少なくありません。

結婚式に関して、どうしてもメインになるのは花嫁である女性のため、ウエディングプランナーが同性だと話がしやすかったり相談しやすかったりというメリットがあります

「ウエディングプランナーになるには」のまとめ

ウエディングプランナーになるには、特別な資格や学歴はとくにありません。

ただし、一部の大手結婚式場やホテルの場合、採用試験において「高卒以上の学歴」「大卒以上の学歴」があることを前提条件としていることもあるため、大学や専門学校、スクールでブライダルの専門知識を勉強してきている人のほうが、就職に有利に働くこともあります。

また時間が取れない社会人には養成スクールなどもあります。