総務のやりがい・楽しさ・魅力
総務のやりがい・楽しさ
同じ組織で働く仲間の役に立てる
総務は、社外のお客さまや消費者のためではなく、同じ組織内の従業員のために働く職種です。
ほかの社員がそれぞれの役割に集中できるよう、働きやすい環境を整えることが総務に課せられた役割といえます。
いわば「縁の下の力持ち」として、影からほかの社員を支える総務のやりがいは、毎日顔を合わせる仲間の役に立てるという点にあります。
直接会ったこともない、顔も知らない消費者のためといわれても、今ひとつピンとこないという人も少なくないかもしれません。
そういう意味では、知り合いのために働ける総務は、直接的に感謝される機会も多く、人の役に立っていることを実感しやすい職種でしょう。
仕事の多様性
総務の最大の特徴は、仕事の幅が非常に広いということです。
デスクワークもあれば会議や打ち合わせもありますし、関係する部署・関わる社員も、社内全域にわたります。
このため、日々の業務内容やスケジュールが変化に富んでいるのが、総務の仕事の楽しさです。
いつまでも飽きることなく、新鮮な気持ちで働くことができるでしょう。
ルーティンワークなどの決まりきった仕事をするよりも、毎日違う仕事がしたいという人にとっては、総務はうってつけの職種といえます。
また、多様な業務を経験することで、自身のスキルも多方面に伸ばすことができ、その後のキャリアにも生かしやすいでしょう。
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総務の魅力
幅広い人脈を構築できる
総務の魅力は、なんといっても社内で多くの知り合いをつくれるということです。
社内組織のために働く総務は、仕事で関わる部署が多く、広い人脈を構築することができます。
組織で働く人間にとって、さまざまな部署に「顔が効く」というのはメリットです。
ひとつのコネクションがあるかないかで、仕事のスムーズさがまったく違うというケースもあります。
総務の仕事を通してつちかわれたネットワークは、その後何十年と同じ組織で働いていくうえで貴重な財産となるでしょう。
職場によっては出世しやすい
組織における総務の立ち位置は、職場によってかなりばらつきがあります。
このため、一概にはいえませんが、総務がいわゆる「出世コース」に含まれるケースもあります。
総務は、組織全域に幅広く関わり、全体を見渡すことのできるポジションです。
そのため経営陣に近い部署とみなされ、管理職や役員への昇進の足掛かりになることもあります。
その最たる例といえるのが、国家公務員が働く中央官庁です。
中央官庁における総務課は、人事課・会計課と並ぶ「官房三課」と呼ばれており、官庁における花形部署とされています。
省内全体の調整役や国会との連絡役をにない、法案の審査などの重要案件を手掛ける総務課は、まさに官庁の「中核」です。
官房三課に配属された職員はいわばエリートであり、将来的には官僚のトップである事務次官を目指せる人材とみなされます。
組織によって違いますが、総務がサラリーマンや公務員としてのキャリアに役立つのは確かでしょう。