小学校教師のやりがい・楽しさ・魅力
小学校教師のやりがい・楽しさ
子どもとの距離が近い
小学校教師は多くの場合、学級担任としてクラスを担当します。
全教科の授業だけでなく、学級での係や当番の仕事決めと観察、児童同士での問題が起こった時の対処なども行います。
さらに、小学校教師にとっては子どもの生活指導や道徳指導も大切な業務であり、保護者との連絡や家庭訪問などを行います。
自然と子どもたちとの距離は近くなり、彼ら・彼女らの変化や成長にすぐに気がつくことができます。
児童の変化・成長を感じられる
小学校教師が、とくにやりがいを感じる瞬間は、自分の教えたかったことや伝えたかったことが児童に理解してもらえたときです。
それまで算数の足し算・引き算に苦労していた児童が、テストで満点をとったときは驚きと同時にうれしく感じます。
学習面以外でも、児童の日常の変化・成長を感じることができる場面はあります。
たとえば、「挨拶がなかなかできなかった子がすれ違った時に元気に挨拶できた」「子ども達が自分達で話し合いながら問題を解決しようとしていた」などの場面です。
子どもたちが日々成長する姿は、毎日の業務の張り合いにもなり、モチベーションにつながります。
問題解決できたときの達成感
小学校教師は、人格形成において大切といわれる6歳~12歳の児童を指導します。
この年代は多感な時期であり、人間関係を築く力も未熟です。
そのため、児童同士の衝突、学級内でのいじめなどのトラブルも発生しやすいものです。
小学校教師は、トラブルがあった際には子どもたちと真摯に向き合い、時には他の先生に相談し連携をはかりながら解決していきます。
無事にトラブルを解決できたときには、安堵感とともに、教師としての成長も感じられるでしょう。
また、さまざまな問題を地道に解決していくことで、生徒だけでなく、保護者、同僚からの信頼も得ることができます。
トラブルを乗り越え、学級の児童がひとつにまとまり、終業式や卒業式で子どもたちに笑顔が溢れたときには、感動と同時に教師をやっていてよかったと感じます。
子どもの人間形成に深く関わることができる
小学校は国語や算数という勉強を学ぶだけでなく、児童たちが今後生きていく上で大切な力を養う場でもあります。
そのため、小学校時代に学んだことは、その子の土台となり、後の人生に大きな影響を与えます。
その時期に一番近くで見守り、接することができるのが小学校教師の仕事のやりがいです。
子どもたちの未来をつくる仕事であると思うと、毎日の仕事も貴重なものに感じられます。
同窓会などで成長した教え子に会い、素敵な大人になっていると、嬉しく思います。
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小学校教師の魅力
給料・待遇が安定している
公立小学校勤務の教師の場合、一般的に給料は比較的よく、安定しているといえます。
公立小学校教師は地方公務員の身分であり、県や都道府県により給与には違いが出るものの、平均年収は700万円ほどで、この金額は民間企業の平均年収に比べるとだいぶ高めです。
ボーナスの支給も、金額が上下することはあっても確実に行われます。
福利厚生、退職金などの制度もしっかりしているため、安心感をもって働くことができるでしょう。
若さをキープできる
小学校教師は「若々しい」と言われることが多いです。
小学校教師は担任として、クラスの体育の授業を指導するほか、放課後や休憩時間には子どもたちと一緒に走り回ります。
そのため、運動量は同年代に比べて多いといえるでしょう。
また、児童の会話にもついていく必要があることから、流行などにも詳しくなり、精神的な若さも保てます。
小学校では毎日色々な出来事やハプニングがあるため、日々刺激を受け、新しい感動に出会えるのも若さの要因かもしれません。
長期休暇中にまとめて休みやすい
小学校教師はクラス担任として、学級を担当します。
一人ですべての科目を担当するため、自分が休めば、その日の授業は基本的に自習となります。
子ども達に影響を与えてしまうため、通常の平日は風邪・冠婚葬祭などを除き、有給を取得しないという教師がほとんどです。
一方、夏休みなどの長期休暇中は教師にとっての休みではないものの、児童がいないため、仕事の進め方が比較的自由です。
有給を取得しやすい時期にまとめて取得して、海外旅行を楽しむという人もいます。