生産技術のつらいこと・大変なこと・苦労

生産技術のつらいこと・大変なこと

板挟みになりやすいポジション

生産技術は、社内の設計部門や製造部門をつなぐ存在であり、橋渡し役として両者の間に立って仕事をしていきます。

設計部門からは、「当初の設計コンセプトどおりに量産して欲しい」といわれ、製造部門からは「もっとスムーズに製造できる環境にして欲しい」などといわれることもあります。

さらに、経営部門などから「もっと生産量を増やせるようにして欲しい」、「生産コストをもっと下げて欲しい」などの要求がくることもあり、各部門の板ばさみになりやすいポジションでもあります。

そして、万が一、生産ラインでトラブルがあれば生産技術の責任ともなってしまうため、つねにプレッシャーを抱えながら仕事をしなくてはなりません。

そのように各方面からのさまざまな要求や制限のもと、難解な課題を解決していなければならないこともあり、ストレスを抱えてしまうこともあります。

「何でも屋」になりやすい

生産技術の業務は多岐にわたり、機械や設備の新規設計、製造現場の作業効率化、生産ラインの最適化、安全管理、人材配置までさまざまな仕事があります。

いわば生産現場の技術プロフェッショナルであり、行える仕事の範囲が広い分、「何でも屋」になりやすい側面もあります。

特に中小企業では、大手メーカーのように生産技術部門内で細かく役割が分担されていないこともあり、1人の社員への負荷は大きくなりがちです。

仕事量が多すぎて手が回らなくなることもあります。

納期を守る大変さ

メーカーが新たに製品をつくる場合、発売日や発売数が計画されているため、それに合わせて生産技術も納期を定め、生産ラインを作らなければなりません。

納期は厳守する必要がありますが、自分の努力だけではどうにもならないこともあります。

これは、生産技術は商品企画や設計開発の部門の仕事が遅れていると、生産技術部門にしわ寄せがくることもあるためです。

生産技術の仕事はチームプレイでもあり、おなじ生産技術チームのメンバーが抱えている仕事に遅れやトラブルがあると、周囲がフォローに回らなくてはならないこともあります。

そのように、たとえ自分に非がなくとも、周囲が原因となり忙しい状況に追い込まれることもあるのが生産技術のつらいところです。

工場勤務の大変さ

生産技術職の場合、自社の生産工場が勤務地となることが多いです。

設計や書類作成などでデスクワークをすることもありますが、生産の効率化を検討するため、実際に工場現場に出て、機材を触ったりすることもあります。

担当する仕事によっては、「溶接」「プレス」「せん断」などの加工機材にふれることもあり、一つ間違えば大けがをする危険な環境でもあります。

また、冷暖房が完備されていない工場や、油やほこりまみれになって作業しなければなりません。

そのため特に女性が生産技術職に就くと、環境的につらく感じることも多いようです。

生産技術の悩み

土日が休めないこともある

生産技術は、募集要項などでは「完全週休2日制」、「土日祝日は休み」としている会社も多いですが、その上で土日祝日の出勤が発生することも珍しくありません。

生産技術の社員は、生産ラインの構築、設備や機材の点検や修理に立ち会いますが、こうした点検などは工場が稼働していない土日祝日に行われるためです。

生産技術と休日出勤は半ば切り離せないものでもあり、中には月に何回も休日出勤が必要になる職場もあります。

その分、「休日出勤手当」などが支給されるメリットもあるものの、「思うように休みが取れない」、「土日に家族サービスができない」などの悩みを抱える社員も少なくありません。

人間関係の悩み

生産技術は毎日おなじ工場で、おなじ生産技術チームのメンバーたちと協力しながら、仕事を進めていくことになります。

閉鎖的な環境であり、チームメンバー、上司、部下などに相性の悪い人がいると、不満やストレスがたまるでしょう。

また生産技術は、工場で作業する現場スタッフと関わることも多いですが、現場のスタッフには職人気質の頑固なタイプの人もいます。

立場上、そのような現場スタッフへの指示や管理をしなければならないこともありますが、ぶつかり合うことなどもあり、メンタルの弱い人であれば気疲れしてしまうこともあります。

勤務場所の悩み

生産技術は工場勤務となることが多いですが、生産工場の大半は、都市部から離れた郊外や地方に建てられています。

そのため大手メーカーに就職できても、生産技術部門に配属されると、地方勤務を余儀なくされることがあります。

また大手メーカーでは、北米、中国、東南アジアなど、世界各国に生産工場を構えていることも多く、海外の工場に長期赴任しなければなりません。

とくに若手社員や独身社員などは、育成や勉強も兼ねて海外赴任を命じられるケースも多いため、日本にしばらく帰ってこれないこともあります。

生産技術を辞める理由で多いものは?

生産技術の仕事は、天職と感じ長く続ける人もいますが、中には耐えきれずにすぐに辞めてしまう人もいます。

辞める理由は人によってさまざまではありますが、よくある退職理由としては次のようなものが挙げられます。

<生産技術を辞める理由で代表的なもの>
・仕事に興味が持てない、思っていたものと違った
・向ていていない、能力不足を感じるため
・会社の方針や文化に不一致を感じたため
・人間関係に不満があったため
・工場での勤務が苦痛
・土日が休みにくくプライベートが満喫できない
・他にやりたいことができた、キャリアアップ転職をするなど(ポジティブな理由)

生産技術の仕事につく人には、「もともとは製品開発部門を志望していたが、希望がかなわずに生産技術に配属になった」、「学校で関連する知識を学んだため、あまりよくわかっていないが生産技術職を選んだ」という人も少なくありません。

なんとなく生産技術の職に就いた人は、仕事内容が専門的であることもあり、「興味が持てない」、「向いていない」などの悩みを抱えやすく、入社してもすぐに辞めてしまう人もいます。

また、人間関係や工場勤務に不満をもち辞めていく人もいます。