生産技術の1日のスケジュール・生活スタイル
生産技術の業務スケジュール
担当業務によって一日の過ごし方は変わる
生産技術の業務は幅広いため、担当している仕事によって1日の仕事の流れは変わります。
たとえば生産ラインテストの担当者であれば、1日の大半を工場内での稼働テストにあてることもあります。
新設備の設計開発の担当者であれば、研究ルームでの研究実験業務、デスクでの設計図作成業務などの比率が多くなります。
いずれにしても、生産技術の仕事は毎日決まったルーチンワークではありません。
その時々に生じた課題や要望に応じて行うべき仕事はかわってくるため、状況を把握し、臨機応変に業務を組み立てていく働き方が求められます。
会議・打ち合せが多め
生産技術というのは、社内の設計部門と製造部門をつなぐポジションでもあり、各方面との連携が必要不可欠です。
そのため、各部門の担当者と会議や打ち合わせを重ね、情報共有することも少なくなく、1日に何度もさまざまな会議に出席することもあります。
生産技術職は基本的には工場勤務となることが多いですが、会議のため本社や遠方の事業所などに出向くことも少なくありません。
さらに大手メーカーでは、世界各国に事業所や工場を構えているため、海外への出張や技術研修などが発生することもあります。
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生産技術の社員の1日
生産技術の勤務時間・残業時間
一般的な勤務時間
生産技術の勤務時間は会社によって多少異なりますが、9:00~17:30頃を定時としている会社が多めです。
お昼は1時間程度の休憩をとり、1日の実働時間は7.5時間~8時間程度が目安となります。
基本的には朝から夕方頃に働く日勤が中心となり、毎日定められた時間帯に働きます。
ただし夜勤のある会社も一部あり、その場合はスタッフが交代してシフト制勤務となるのが一般的です。
フレックスタイムなどを使いやすい
生産工場の多くは24時間休みなく稼働しています。
そのため、製造現場で製品の組み立て・加工などを行うライン作業員は、朝番・昼番・遅番の「3交代制」の勤務となるのが一般的です。
対して生産技術職の場合、おなじ工場勤務ではあるものの、ライン作業員のように厳密に働く時間が決められているわけではなく、出社時間や退社時間は本人の裁量で調整できる会社もあります。
本社のオフィスワークのように「フレックスタイム」も利用しやすく、急ぎの仕事や打ち合せなどが入っていなければ、朝10時や11時にずらして出社する日もあります。
ただし中小企業などでは、朝は皆が同じ時間に出社して朝礼や掃除をしなければならない会社もあるでしょう。
残業時間
生産技術の残業時間は、月20時間前後となる会社が多いようです。
とはいえ会社によって一概にはいえない部分も多く、残業がほとんどないという会社もあれば、人手不足で毎日遅くまで残業が続いているという会社もあります。
生産技術はソロプレイではなくチームプレイの側面もあるため、自分の仕事は終わっていても、周囲のメンバーが課題を抱えており、やむをえずそれに付き合って残業となることもあります。
また、生産ラインに緊急のトラブルが発生した場合には、勤務時間に関係なく早急に復旧させなくてはならないため、予期せぬ残業も出てきます。
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生産技術に休日出勤はある?
生産技術の場合、就業規則では完全週休2日制、土日祝日としている会社も多いです。
ただしそのような会社であっても、土日祝日に休日出勤が発生することも少なくありません。
生産ラインの構築、設備や機材の点検や修理などは、工場が稼働していない土日祝日を使って行われることが多く、生産技術の社員は、その場に立ち会うために出勤を求められることがあるためです。
仕事柄、生産技術と休日出勤は切り離せないものでもあり、ある程度の出勤は覚悟しなければなりません。
その分、「休日出勤手当」が支給され給料が増えるメリットもあり、また休日出勤をした分の休みは、他の日に代休や振替休日といった形で取得することが可能です。