スクールカウンセラーへの転職・未経験募集はある?

スクールカウンセラーへの転職状況は?

スクールカウンセラーは、学校を卒業してすぐにこの職に就く人もいますが、ほかの多くの職業と同様、転職によって目指すことも可能です。

しかしながら、この職業は心理学を中心とする専門的な知識が求められることもあり、誰でも簡単に就けるわけではありません。

そのため、転職で目指す場合には、前職の種類によってハードルが大きく変わります。

現在、スクールカウンセラーとして働いている人の大半は、大学などで心理学を専門的に学び「臨床心理士」や「公認心理師」の資格を取得しているか、心理学や精神領域の専門知識をもちあわせています。

ですから、すでに「臨床心理士(公認心理師)として児童相談所で働いている」という人や、「精神科の医師として病院で働いている」という人であれば、スクールカウンセラーへの転職もそこまでは難しいものではないでしょう。

一方、心理学とはまったく関連のない領域で働いていた人は、一から勉強をしなおすつもりで転職準備に臨まなくてはなりません。

臨床心理士の仕事

公認心理師の仕事

20代で正社員への就職・転職

20代で正社員への就職を目指す(PR)

「Re就活エージェント」は、第二新卒・既卒・フリーター・ニート向けサービス。20代未経験OKの求人が多数。

20代登録比率No.1

スクールカウンセラーへの転職の志望動機で多いものは?

スクールカウンセラーへの転職を志す人の多くが、過去にも人と深く関わっていく仕事を経験しています。

もともと人の内面や精神世界に興味があり、困っている人や苦しんでいる人を助けたいという思いから、このような仕事に関心をもつようです。

とくにスクールカウンセラーの場合、相談者は学校に通う年齢の子どもたちが中心です。

それらの年代の子どもは思春期特有の悩みや不安、また複雑な気持ちを抱えている場合が多く、その救いになりたいと考えて転職を志望するケースが多く見られます。

スクールカウンセラーの志望動機の例文・面接で聞かれること

未経験・社会人からスクールカウンセラーになるには

未経験者がスクールカウンセラーになる道のりは、やや険しいものです。

取得が推奨される「臨床心理士」や「公認心理師」の資格試験を受けるためには、大学と大学院で心理学の勉強をしたうえで、資格試験にも合格しなければいけません。

大学院に入るためにも試験が必要なわけですから、長期的な計画を立てて転職に臨む必要があります。

まったくの無資格でカウンセリング業務をすることも法律上は可能ですが、なんの専門知識・スキルをもたない人がスクールカウンセラーとして採用されるのは、現実的ではありません。

未経験からスクールカウンセラーになりたいと思うのであれば、長い時間と大きなお金をかけて、本気で勉強を続ける覚悟と意志をもてるかどうか、自分に問いかける必要があるでしょう。

20代で正社員への就職・転職

20代で正社員への就職を目指す

「Re就活エージェント」は、第二新卒・既卒・フリーター・ニート向けサービス。20代未経験OKの求人が多数。

20代登録比率No.1

スクールカウンセラーへの転職に必要な資格・有利な資格

スクールカウンセラーになるためのルートはひとつではなく、人によって取得する資格も異なります。

一般的なのは「臨床心理士」もしくは「公認心理師」の資格取得を目指し、専門的な勉強をする方法です。

これらを目指すには、心理系の学部・学科がある大学や大学院へ進学する必要があります。

学費は私立大学で400万円~600万円ほど、さらに私立大学院で300万円ほどは見ておく必要があるでしょう。

このほか「精神科医」の資格を取得してスクールカウンセラーになる人もいますが、精神科医は医師の一種ですから、社会人が転職で医師免許取得を一から目指していくのはかなりハードルが高いです。

相当な時間とお金がかかることを考えると、あまり現実的ではないかもしれません。

スクールカウンセラーへの転職に役立つ職務経験は?

スクールカウンセラーは子どもたちと深く接する仕事であることから、子どもと関わった経験が豊富にある人は仕事になじみやすいでしょう。

仕事内容は異なりますが、子どもに対してなにかを指導する講師の仕事や、子どもと過ごすボランティア活動などに取り組んだ経験は役立つはずです。

また、教育に関する知識も必要になってくるため、教員や学生相談などの職務経験も生かせます。

もちろん、異なる領域を専門とする心理カウンセラー経験があればカウンセリングの基礎が身についているでしょうから、それもおおいに役立ちます。

スクールカウンセラーへの転職面接で気をつけるべきことは?

スクールカウンセラーの転職面接で大事にしたいのは、「なぜ、スクールカウンセラーになりたいのか」を明確にしておくことです。

とくに転職者の場合、わざわざ職を変えてこの仕事を目指すわけですから、新卒の人以上に強い気持ちが求められます。

前職が心理学とかけ離れたものである人であればあるほど、第三者が共感・納得する志望動機を考えておくことが大切です。

また、スクールカウンセラーになるためにどのような学習をしてきたのかや、これまでの社会人経験を生かしてどんなスクールカウンセラーになりたいのかなども、答えられるように準備しておきましょう。

スクールカウンセラーに転職可能な年齢は何歳くらいまで?

スクールカウンセラーは、専門的な知識・スキルさえ有していれば何歳になっても働けます。

むしろ若い人よりも、人生経験が豊富で多様な社会人経験がある人のほうが歓迎されることもあるでしょう。

しかし、この仕事への転職を目指すにあたって事前に考えておかなければいけないのは、スクールカウンセラーとして働いている人の多くが「非常勤職員」の身分であることです。

つまり、正社員のように特定の企業や団体に所属してフルタイム勤務をするのではなく、決められた・短い時間だけ働いて、働いた分の時給をもらう働き方が一般的であることです。

非常勤の場合、1校につき週に1日か2日程度の勤務になることも多いため、何校もかけもちで仕事をしなければ、生活が成り立たないこともあり得ます。

年齢が上がってくると、養わなければいけない家族がいるなど、収入面で大きな不安を感じるようになる人もいるでしょう。

第一線で活躍できるスクールカウンセラーになるには時間がかかるため、できるだけ早く転職を目指して勉強を開始することをおすすめします。