スクールカウンセラーの志望動機の例文・面接で聞かれること
スクールカウンセラーを目指すきっかけで多いものは?
スクールカウンセラーを目指すきっかけは人それぞれです。
そのなかでも、自身も心の悩みを強く感じていた人や、人の心そのものに関心がある人がスクールカウンセラーを目指すことは多いです。
たとえば「子どものときに悩みがあったが、教師やカウンセラーが相談にのってくれてうれしかったから」というものや、逆に「悩みのある人を助けようとした経験があり、このときにやりがいを感じたから」などの意見が聞かれます。
また、「単純に心理や子どもの心に興味があるから」「困っている子どもの役に立ちたいから」「悩んでいる子どものケアを通して、健やかな成長をサポートしたいから」という志望理由もあります。
どんな志望理由でも、子どもと心理学への興味が根底にあるケースが大半です。
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スクールカウンセラーの志望動機の考え方
スクールカウンセラーの採用試験では志望動機が問われます。
この職業を目指す人に共通しているのは「子どもと関わりたい」「子どもの成長を支えたい」という思いですが、この思いをより具体的に語ることが大切です。
たとえば、
「中学生の時にいじめにあい、とてもつらい思いをしたときに教師が話を聞いてくれて救われたので、自分も誰かの力になりたい」
「不登校になった友人をサポートしていたら学校に来てくれるようになって嬉しかったので、これからも同じように悩んでいる人のサポートをしていきたい」
というような自分自身の過去の経験から動機を語ると、説得力があります。
「カウンセリングを通して人の心を見つめたい」などの漠然とした理由では、なぜ学校に関わるのか、なぜ子どもを対象とした仕事をするのかという動機が見えにくいものです。
その点を熟慮した志望動機を用意しておくとよいでしょう。
スクールカウンセラーの志望動機の例文
小学校のカウンセラーを目指す場合の志望動機
他の子どもと違うことでとまどう弟や、接し方に困っていた母の救世主となったのが小学校のスクールカウンセラーで、私たち家族にとっては非常に頼りになる存在でした。
いつもイライラしていた母が落ち着いて家庭が穏やかになったのを見て、いつか私も子どもやその家族の心の支えとなる存在になりたいと強く思うようになりました。
なかでも、自分の悩みをうまく話せない小学生こそ助けが必要な場合も多いのではと感じます。
子どものちょっとしたサインを見逃さないスクールカウンセラーに、ぜひなりたいと考えています。」
中学校のカウンセラーを目指す場合の志望動機
中学校に入るとクラスの数名からいじめを受けるようになり、学校へ行きたくないと思う日も多かったのですが、その時の私をサポートしてくれたのがスクールカウンセラーの方でした。
人と話すのが苦手な私は、はじめはその方にもなかなか心を開けないでいました。
しかし、何度もカウンセリングの機会を設けて根気強く接してくれたおかげで、思いを言葉にすることができるようになり、明るい性格へと変わっていくことができました。
今度は私がスクールカウンセラーになって、悩んでいる中学生の心を支えたいと考え、志望しました。」
高校のカウンセラーを目指す場合の志望動機
志望校には足りない成績だったこともあり、親や担任の先生には相談しにくい内容でしたが、カウンセラーはとても親身に、そして真剣に話を聞いてくれ、そのおかげで本当の自分の思いがわかり決心を固めることができました。
家族や身近な人への相談の場合、余計な感情が入ってしまい、本質からずれてしまうことも多々あるかと思います。
高校生は保護が必要である一方自立をしたい時期でもあり、そういう状況では第3者であるスクールカウンセラーの必要性がより高いのではと感じています。
そういう理由から、生徒に寄り添い共感しながらも客観的なアドバイスができる高校のカウンセラーを希望いたしました。」
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スクールカウンセラーの面接で聞かれること・注意点
スクールカウンセラーの採用試験で最も大切なのは面接といっても過言ではありません。
なぜなら、スクールカウンセラーは悩んでいる子どもの面談をすることが仕事であり、人と面と向かって話をするときにどんな印象を与えるかが重要なファクターになるからです。
面接では、温かい雰囲気をもっているか、親しみやすい笑顔があるか、子どもを安心させられるような声のトーンやスピードで話ができるか、わかりやすい言葉を選んで論理的に説明できるかといった点をチェックされます。
また、面接では必ず志望動機が問われ「こういうケースの場合どのように対処するか」といった具体的な意見についても聞かれることがあります。
話し方や表情に注意するほか、多くのシチュエーションへの対処法について考えておくとよいでしょう。
スクールカウンセラーの自己PRのポイント
履歴書や面接で志望動機の次に重要視されるのは、自己PRです。
スクールカウンセラーに求められる資質や経験が自分にあれば、それをアピールするとよいでしょう。
具体的には「話を聞くのが得意」「子どもや人が好き」「忍耐力がある」「信頼感・安心感がある」「悩みに共感できる」「つらい経験がある」などです。
また、心理学やスクールカウンセラーに役立つ専門的な勉強をどのように学んで身につけたのか、具体的に述べられると印象に残ります。
「短期講習に参加して習得した」「通信講座で資格を取得した」「ボランティアでカウンセリングをした」など積極的にアピールしていきましょう。
そのほか、スクールカウンセラーに採用されたらこういう点で貢献でき、こういったことに取り組んでいきたいといった抱負も重要です。
継続して学んでいく姿勢もアピールできるとよいでしょう。
スクールカウンセラーの履歴書で気をつけるべきことは?
スクールカウンセラーの履歴書を書くときのポイントは、仕事に関する取得資格や学校外での講習受講歴などについて、正確な情報をもれなく記載することです。
スクールカウンセラーによく求められるのは臨床心理士や認定心理士の資格ですが、それ以外にも資格や受講歴があれば躊躇せずに記入してかまいません。
カウンセリング系だけでなく教育系・医療系で民間のものでも、資格取得や受講の時期、正式名称について正確に記載することで、学習意欲の高さをアピールできます。