スクールカウンセラーの一日

スクールカウンセラーの業務スケジュール

スクールカウンセラーは非常勤職員として勤務することが多いため、時給制で仕事をするケースがほとんどです。

通常、1年間の非常勤職員として採用をおこなっている自治体が多く、出勤も週に1回~2回程度で、開校日すべてに出勤することはめったにありません。

常勤としての採用が少ないこともあり、1人のスクールカウンセラーが、2~3校ほどの学校を掛け持ちしているケースも見受けられます。

残業時間は比較的短い傾向にあります。

定時で退勤することは可能ですが、急なカウンセリングや出席が必要な会議など、必要によって残業が発生することもあります。

在籍している学校(小・中・高など)などによって勤務条件が異なるため、所管する各自治体へ確認をおこない、条件面を明確にすることが必要です。

スクールカウンセラーの1日の流れ

非常勤のスクールカウンセラーの1日(小学校)

スクールカウンセラーとして働く人の多くが非常勤職員であり、週に1日~2日ほど、担当の学校へ出勤します。

終日の勤務だけではなく「午前中だけ」、「午後だけ」などの勤務形態も多いので、一日の過ごし方はさまざまですが、一般的なスケジュールとしてはこのようになります。

8:00 出勤
学校に出勤して、職員室で他の先生たちと朝礼に参加します。
8:30 資料の読み込み
相談室へ移動し、生徒に関する資料を読み込みます。
10:00 打ち合わせ
発達障害児の担任の先生と打ち合わせをおこない、共有事項を確認します。
11:00 授業見学
児童の教室へ移動し、発達障害児の授業中の様子を見学します。
12:30 心理検査
お昼の休み時間を利用して、発達障害児の心理検査をおこないます。
13:30 昼食休憩
校内で持参したお弁当を食べて、休憩をとります。
14:30 児童の対応
保健室を訪ね、保健室登校をしている児童の様子を見に行きます。
16:00 カウンセリング
相談室を訪れた児童のカウンセリングをおこないます
17:00 勤務終了
その日の業務がすべて終わったら勤務終了となり、帰宅します。

※上記スケジュール以外にも、突発的に発生した喧嘩やトラブルなどによりカウンセリングをおこなうケースもあります。

学校に出勤した後は、おもに相談室で過ごし、カウンセリングの準備や資料の作成などをおこないます。

最近はこのような相談室を設置している学校が増えつつあるものの、相談室がない場合は職員室や空き教室などの一角を使用することも多いです。

生徒や保護者、教職員との面談は、事前に予約が入っていることもありますし、フラッと相談に訪れる場合もありますので、その状況にあった臨機応変な対応が求められます。

常勤のスクールカウンセラーの1日(小学校)

次に、小学校で常勤として勤務するスクールカウンセラーの1日の流れをご紹介します。

非常勤と常勤で多少の違いはありますが、おおよそ同じような流れになります。

8:00 出勤
学校に出勤し、職員室にて朝礼や会議に参加します。

常勤の場合は、他の教職員と同じように「あいさつ運動」などをおこなうこともあります。

9:00 事務作業
カウンセリング室へ移動し予約の確認や事務作業をおこないます。
10:00 校内の巡回
校内を循環し、事前に共有があった生徒、または以前カウンセリングに来ていた生徒を中心に観察します。
11:30 授業見学
教室を訪ね、発達障害児の授業中の様子を見学します。
12:30 休憩
昼食をとり、1時間の休憩をとります。
13:30 外出
他校を訪れて情報交換をしたり、家庭訪問をしたりすることもあります。
15:00 保健室を訪問
校内の保健室へ行き、養護教諭と情報交換をおこないます。
16:00 カウンセリング
事前に予約のあった生徒や、相談室を訪れた生徒のカウンセリングを実施します。
17:00 勤務終了
カウンセリング内容の記録を作成し、勤務終了となります。

※上記スケジュール以外にも、突発的に発生した喧嘩やトラブルなどによりカウンセリングを実施するケースもあり。

非常勤講師と異なり、常勤の場合は、他の教職員と同じように運動会や文化祭などのイベントへ参加をお願いされることもあります。

ですが、あくまでもスクールカウンセラーは専門職として中立な立場を求められますので、極力学校の運営に関わるような業務はほとんどありません。

中学校に勤務するスクールカウンセラーの1日

次に、中学校で勤務するスクールカウンセラーの1日の流れをご紹介します。

小学校に勤務するスクールカウンセラー同様、非常勤・常勤の違いにより、短時間勤務の場合もありますが、下記はフルタイム勤務を想定した際の流れになります。

8:00 出勤
学校へ出勤し、職員室にて他の先生・職員と朝礼・会議に参加します。
9:00 事務作業
相談室で生徒に関する資料を確認するなど、事務作業をおこないます。

学校によってはスクールカウンセラーだよりを作成することもあります。

10:00 校内の巡回
校内を回り、事前に共有があった生徒、または以前カウンセリングに来ていた生徒を中心に観察します。
11:00 面談
不登校の生徒や、その保護者との面談を実施します。
11:40 生徒の対応
保健室登校をする生徒や、不登校の生徒の対応をおこないます。
14:00 休憩
カウンセリングがない時間に昼食をとり、休憩します。
15:00 事務作業
生徒・保護者との面談記録の作成や、不登校児への手紙の作成をおこないます。
16:00 委員会
校内の委員会に出席し、先生たちと意見交換をおこないます。
17:00 勤務終了
当日の勤務が終了したら、退勤して帰宅します。

※上記スケジュール以外にも、突発的に発生した喧嘩やトラブルなどによりカウンセリングを実施するケースもあります。

少年非行の低年齢化が指摘されるようになった近年では、思春期を迎える年齢である中学校での、スクールカウンセラーの役割が重要視される傾向にあります。

多感な年齢にある子どもたちと信頼関係を築くのは容易ではありません。

しかしそれぞれの抱えた問題を的確にとらえ、解決へ導くきっかけを作ることが、スクールカウンセラーに求められています。

教室や家庭を訪問することも

ときには相談室での仕事の合間をぬって、教室に足を運びます。

最近は発達障害と診断される子どもが増えていますが、授業風景や他の生徒との交流の様子を見ることで、問題の本質やサポートの方法を見抜けるケースもあります。

また、不登校やネグレクト(育児放棄)の問題を抱える生徒に対しては家庭訪問をしたり、教室に足を踏み入れられない「保健室登校」の生徒の様子を見に行ったりします。

相談室で待つだけではなく、ときにはこのように積極的に外に足を運ばなければ、SOSが届かないこともあるのです。

日頃から生徒に声をかけるなど、積極的に接点を持つように働きかけることも、スクールカウンセラーの大切な仕事のひとつです。

残業は少ない傾向

スクールカウンセラーは、あまり残業がない職業です。

非常勤職員という立場で、給料も時給制であることが多いので、残業をしなければならない状況にはあまり陥りません。

ですが、学校内でいじめや校内暴力などの大きな問題が起きているときには、決められた勤務時間内に面接や打ち合わせを終えられないこともあります。

また、常勤で勤務の場合は、必要に応じて学校行事の運営を手伝うなど、多少の残業が発生します。

スクールカウンセラーの勤務時間・休日