スクールカウンセラーのつらいこと・大変なこと・苦労

スクールカウンセラーのつらいこと・大変なこと

命を守るという大きな責任がある

近年では、学校生活におけるトラブルを原因とした子どもたちの不登校や自殺が社会問題となっています。

また、度を越えた暴力によって子どもどうしで大ケガをさせる、最悪の場合命を奪ってしまうような悲惨な事件も後を絶ちません。

「子どもたちの命をどうやって守っていくのか」という問題は、今の社会における重要な課題といえるでしょう。

こうした状況のなかで、スクールカウンセラーは大きなプレッシャーを背負って仕事をしています。

子どものSOSに的確に対処できなければ、命を落としてしまうような事件・事故につながってしまう可能性があるからです。

トラブルを抱えている子どもの相談にのっているときは、問題が解決するまで常に緊張感がつきまといます。

子どもの命を守るという、非常に重要な役割を果たしているスクールカウンセラーならではの大変なところといってもよいでしょう。

子どもたちの心の闇と向き合う

スクールカウンセラーのもとに寄せられる相談のなかには、思わず耳をふさぎたくなるようなつらい内容のものも珍しくありません。

クラスメイトや部活仲間から長期間にわたっていじめられているという子もいれば、親や兄弟など身近な人からの暴力に悩んでいるという子もいます。

なかには、思いがけず犯罪や災害に巻き込まれてしまい、心に深い傷を負っているような子もいるのです。

こうした相談に日々向き合うスクールカウンセラーは「どうして子どもたちがこんなつらい目にあわなければいけないのだろう」と胸を痛めたり憤ったりしてしまうことも少なくありません。

ときには、話の深刻さに耐えかねて自分も一緒に落ち込んでしまうような日もあります。

子どもたちの心の闇と向き合う仕事は想像以上に大きなストレスとなるものなのです。

スクールカウンセラーは、この仕事に対して強い使命感を持っていなければ続けるのが難しい仕事です。

スクールカウンセラーの悩み

スクールカウンセラーは人の悩みを聞く仕事ですから、プライベートでも家族や友人から相談を受けることもあり、仕事とプライベートの分別をつけるのが難しいこともあります。

また、人の心を読み取ることに長けているため、人と仲良くなるのに時間がかかる場合があります。

「この人はいまこう思っているんだろうな」「こういう行動をしたらどう思うだろうか」など、相手の心理状態を想像してしまい、一歩踏み込んだ関係に進展しづらいことが多いようです。

これはスクールカウンセラーだけが特別なのではなく、精神科医など心理学系の仕事に就いている場合も、同じような傾向をもつことがあるようです。

人の心を理解し、悩みや問題を解決する仕事であるからこその職業病だといえます。

スクールカウンセラーを辞める理由で多いものは?

スクールカウンセラーの退職理由でいちばん多い理由は、「プライベートに仕事上の相談内容を引きずってしまう」ことです。

スクールカウンセラーは常に多くの子どもたちの悩みを聞き、ときには保護者や教職員からの相談に応じることもあります。

そのため、仕事中に相談された内容をプライベートの中でも気にしてしまう方がいるのです。

スクールカウンセラーは、相談内容を「自分ごと化」しなければ、親身になった助言をすることができません。

ですので、自分の悩みではないとわかっていても、プライベートの中でふと思い出したり、気にかけたりしてしまうのです。

みずからの精神状態が健康でなければスクールカウンセラーは勤まりません。

強い精神力と、オンオフの切り替えを意識することが大切です。