スクールカウンセラー向いている人・適性・必要なスキル

スクールカウンセラーに向いている性格・適性

生徒の気持ちに寄り添える

スクールカウンセラーの仕事で最も大切なことは、「この人なら信頼できる」という信頼感を生徒に与えられることです。

スクールカウンセラーへの相談内容は、つらいいじめにあっていることや家庭内で深刻なトラブルが起きていることなど、他人には話しづらい内容を含んでいます。

子どもがこのような話を大人相手に打ち明けるのは非常に勇気がいることです。

もしも、スクールカウンセラーが真剣に話を聞いてくれなかったり、威圧的な言い方でアドバイスをしたりしてしまうと、萎縮して何も話せなくなってしまうかもしれません。

ですから、スクールカウンセラーには、子どもたちが安心して本音で話せるような雰囲気が求められます。

穏やかな表情や的確なタイミングでの相槌、頼もしい助言など、とにかく生徒の気持ちに寄り添ってじっくり話を聞ける人が適任です。

口が堅く、正義感がある

スクールカウンセラーが学校の中で起きたことや生徒や教師から相談されたことを、許可なく他人に話すのはご法度です。

「いじめられている子がいる」「教師から暴力をふるわれている子がいる」などと言った問題は非常にデリケートな話題です。

解決のためにカウンセラーの責任において学校に報告されることはあっても、決してよそに漏らしてはいけません。

それは自分の家族や友人、恋人など、学校とは関係のない人間関係のなかであっても同様です。

スクールカウンセラーには、口が堅く、他人の信頼を裏切らない正義感が求められます。

論理的な思考ができる

スクールカウンセラーになると複数の生徒からさまざまな相談を受けることになりますし、自分の意見を言わなければいけない機会も増えるでしょう。

その際、その場の感情に任せて以前とは異なるアドバイスなどをしてしまうと、相談者を余計に悩ませてしまうことになってしまいます。

さまざまな問題に対する解決策を一緒に考える職業となるため、とにかく冷静に分析して解決方法を導くことが大切です。

論理的な思考のできる人が向いているといえるでしょう。

スクールカウンセラーになるには? 必要な資格は?

スクールカウンセラーに必要なスキル・能力

心理学の知識がマスト

スクールカウンセラーとして働く上で不可欠なのは、人の心を読み解く「心理学」の知識です。

とくに「臨床心理学」と呼ばれる分野の勉強をしておくことが、現場に出る上では大変重要になります。

それでは、「臨床心理学」とはどのような学問なのでしょうか。

簡単にいうと、人間の心の中のさまざまな問題を研究し、その問題を解決するための有効な手段を学ぶ学問です。

悩みを抱えて訪れた人に対して面談や心理検査を実施し、必要な治療法を一緒に探していくという臨床心理学の基本は、スクールカウンセラーならば身につけておくべきでしょう。

現代の子どもたちへの理解

もうひとつ、スクールカウンセラーに求められるのは、いまの時代ならではの子どもたちの悩みをよく理解することです。

昔の子どもたちと今の子どもたちでは、置かれている環境が全然違います。

今は子どもでも一人一台のスマートフォンなどのデバイスを持っているのが珍しくない時代です。

インターネットを介して親の知らない人間関係を築けるようになり、犯罪に巻き込まれたり、ネット上のやり取りが大きなトラブルにつながってしまったりするリスクもあります。

「SNSのグループで仲間外れにされている」「通話アプリに返信をしなかったせいでケンカになった」など、大人には想像もつかないような形のいじめもあります。

スクールカウンセラーは現代社会の状況をよく理解して、子どもたちの心に寄り添えるよう努力することが求められています。

人間性も重要なカギとなる

そして何よりも大切なのは、スクールカウンセラー自身の人間性です。

この仕事では、心のケアが必要な生徒や、周囲に上手くなじめずに自暴自棄になっている生徒たちと毎日のように接します。

相手のことを真剣に考え、親身になってカウンセリングに取り組めるかどうかが、生徒たちの将来を大きく左右します。

「この人になら相談できる」と思ってもらえるような人柄や、いつだって誠実に相手と向き合える人間性が何よりも大切なのは間違いないでしょう。

スクールカウンセラーに向いていないのはどんな人?

自己主張が強い人

スクールカウンセラーは、悩みを持って訪れた生徒の話をじっくり聞いてあげることが何よりも大切です。

相談者のなかには、ただ話を聞いてもらうだけで気持ちが楽になったり、話すことで頭が整理されて自ら解決できる場合もあります。

それなのに「そんなときはこうすべき」などと自分の考えを押し付けてしまうと、自分を否定されたような気分になったり、逆にカウンセラーに依存してしまうこともあるでしょう。

生徒の気持ちを優先するより自分のアドバイスが大事というような自己主張の強い人は、あまりスクールカウンセラー向きとはいえません。

人の悩みに感情移入しすぎてしまう人

また、相談者の悩みに感情移入しすぎてしまう人もスクールカウンセラーに向いているとはいえません。

生徒の話を聞いて「そんな風に感じたのですね」と共感することは大事ですが、「私もそう思う」と同感して共につらい気持ちになっていては、心のケアはできません。

どんな話を聞いても動揺せずに客観的・論理的な判断をすることが求められるスクールカウンセラーには、自分の気持ちをコントロールする精神力も求められます。

生徒が話しやすい環境を作るために共感はしても、必要以上に踏み込まず、生徒に依存心を抱かせない一定の距離感を保てる人が理想です。