航空管制官への転職・未経験採用はある?

航空管制官への転職状況は?

航空管制官は、転職者がそこまで多い職業ではないようです。

航空管制官を目指す人の多くは高校や大学卒業までにこの職業に興味を持ち、学校卒業後に航空管制官採用試験を受けて採用され、航空管制官として活躍しています。

ただし、転職によって航空管制官になることも、もちろん可能です。

国家公務員として働く航空管制官になるには、必ず航空管制官採用試験を受けなくてはならず、それは新卒の人でも既卒の人でも同じです。

おもな受験資格として年齢制限があり、満21歳から30歳までであれば、学歴には関係なく受験することができます。

また、満21歳未満である場合には、受験する年の翌年の3月までに大学・短大・高等専門学校を卒業か卒業見込みである必要があります。

もし転職で航空管制官採用試験を受けようとする場合には、最高でも30歳までに応募し、合格を目指さなくてはなりません。

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航空管制官の未経験者・転職希望者の志望動機で多いものは?

航空管制官へ転職する人の志望動機としてよく聞かれるのは、何よりも「航空業界で働きたい」ということです。

かつては、航空関係の仕事といえば、パイロット客室乗務員(CA)などにばかり注目が集まる傾向にありましたが、最近では航空管制官を題材にしたドラマや映画なども増え、この仕事が身近なものになってきました。

そして、空の安全をしっかりと守る航空管制官の存在に魅力を感じ、この職業に就きたいと考える人が増えているようです。

航空関係のシステムを作る技術者など、もともと航空関係で働いていた人が航空管制官への転職を目指すケースは比較的多くあるようです。

まったくの異業種から航空管制官になろうとする人もいますし、採用試験を受ける人は基本的に全員未経験であるため、経験がないことを心配する必要はありません。

しかし、航空管制官は専門性の高い仕事なだけに、もともと航空業界や空港で働くことに強い興味があるという人がほとんどです。

また、国家公務員の身分で働けることから、安定性や社会貢献性を魅力に感じ、航空管制官になろうと考える人も少なくないようです。

航空管制官の志望動機と例文・面接で気をつけるべきことは?

未経験・社会人から航空管制官になるには

未経験や社会人から航空管制官になるには、それ以外の人と同様、航空管制官採用試験を受験する必要があります。

航空管制官採用試験は筆記試験・面接・身体検査などで構成されており、それをすべてクリアすれば、学歴や職歴などは関係なく、航空管制官として採用される可能性があります。

すでに社会人として働いている人が、これから航空管制官への転職を目指す場合、年齢制限には注意して受験の計画を立てる必要があります。

年齢制限以外に、日本の国籍を持っていない人や国家公務員法第38条の規定で公務員になることができない人は受験できません。

さらに、視力や聴覚などの規定もあるため、事前に航空管制官採用試験の募集要項をよく確認してください。

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航空管制官への転職に必要な資格・有利な資格

航空管制官へ転職するうえで、必須となる資格はありません。

航空管制官採用試験では外国語(英語)の試験もあることから、早いうちにTOEICや英検といった資格取得に向けた勉強をしておくと役立つでしょう。

TOEICについては、700点くらいが航空管制官採用試験に安心して合格できるレベルとされています。

ただし、採用試験においてTOEICのスコアなどが応募資格として掲げられているわけではありません。

航空管制官としての業務に携わっていくうえでは、専門的な訓練を受け、さまざまな資格(技能認定)を得る必要があります。

ただし、そのような資格は採用後、基礎研修を受けたり勤務地に配属されてから取得を目指すものとなっているため、応募の時点で何か特殊な資格を持っておかなくてはならないというわけではありません。

航空管制官への転職に役立つ職務経験は?

航空管制官は専門的で特殊な業務に携わっていくことから、他に関連性のある仕事は挙げにくいといえるでしょう。

ただし、多くの人命を預かるという責任感が必要とされ、その場の状況に応じてパイロットに的確に指示を出す判断力が求められます。

また、チームで仕事をすることになるため、仲間と一緒に物事を達成していくような仕事や、データから情報を読み解くような仕事の経験をしていると、多少はスムーズに航空管制官の仕事に取り組んでいけるかもしれません。

レーダーなどのシステムを扱うこともあるため、コンピュータも得意にしておくほうがよいでしょう。

航空管制官への転職面接で気をつけるべきことは?

航空管制官採用試験では、筆記試験などの第1次試験をパスした人だけが、面接が行われる第2次試験に進むことができます。

この第2次試験では、日本語で人柄や対人的能力を判断する面接以外に、英語での面接もあります。

どれだけ第1次試験の成績がよくても、英会話を苦手にしていると、残念ながらここで不合格になってしまう可能性もあります。

航空管制官採用試験は英語のスキルが肝になってくるともいわれるため、英会話への苦手意識をなくしておくことが重要だといえます。

ただし、ここではネイティブレベルほど何でもペラペラと話せなくても、日常会話レベルに達していれば問題ないといわれています。

日本語の面接は、その人の航空管制官としての適性を判断するものでもあります。

まずは航空管制官という職業についての理解を深め、具体的な志望動機を自信をもって話せるように準備をしておくことが大事です。

航空管制官に転職可能な年齢は何歳くらいまで?

繰り返しになりますが、航空管制官採用試験は30歳までしか受験することができません。

したがって、もし転職を考えるのであれば、20代のうちに準備をして実行に移す必要があります。

航空管制官採用試験は、年齢制限内であれば何度でも受験することができるため、一度不合格になった人が複数回受験をしてようやく合格するというケースもあるようです。

仕事をしながら難関の航空管制官採用試験への合格を目指すのは簡単ではありませんが、民間の資格スクールや公務員試験対策ができる予備校などで受験準備をして合格を目指すこともできます。