航空管制官の志望動機と例文・面接で気をつけるべきことは?
航空管制官を目指すきっかけで多いものは?
航空管制官を目指すきっかけとしては、以下のような思いがよく挙げられます。
・世のため人のために働きたい
・手に職をつけたい
・専門的な仕事がしたい
・人の命を預かる仕事がしたい
・安定性のある仕事がしたい
・公務員になりたい
・飛行機が大好き
・空港で働きたい
みなさんのなかには「カッコよさそう」や「公務員だから安定しているだろう」という考えで、航空管制官を目指そうと考えている人もいるかもしれません。
もちろん、それでも見事採用試験を突破し、訓練を重ねて立派な航空管制官になっている人はいるのかもしれません。
ですが、航空管制官採用試験の合格率は、例年わずか5%程度です。
よほどの熱意がなければ、この狭き門をくぐり抜けることはとても難しいように思えます。
もし採用されたとしても、人の命を預かるという責任ある仕事を長く続けていくためには、やはり仕事への熱意は欠かせません。
目指すきっかけは人それぞれ異なるのが当たり前ですが、そこから自分なりのしっかりとした志望動機を考えることが大事になってきます。
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航空管制官の志望動機の考え方
航空管制官の志望動機を考える際には、まず自分が航空管制官の仕事内容や役割を、きちんと理解することを意識するとよいでしょう。
仕事内容や役割を正しくわかったうえで、自分が航空管制官として何を果たしたいのか、どうありたいのかを伝えられるようにすることが大事です。
国土交通省の航空管制官公式Webページや書籍などを利用し、職業研究をしっかりとしておきましょう。
志望動機の基となる思いは、冒頭で挙げたような「空港や航空機に関わる仕事がしたい」「空の安全を守りたい」などでも問題ありません。
しかし、それだけでは内容が薄く、抽象的であまり印象に残らないものになってしまう可能性があります。
自分がそのような思いにいたった具体的なエピソードを入れ込み、オリジナリティと具体性ある内容にしていくと、相手の印象にも残りやすくなります。
航空管制官の志望動機の例文
「私は子どもの頃から飛行機に乗る機会が多く、空の旅が大好きでした。
空港に訪れるといつでもワクワクし、客室乗務員やグランドスタッフなど、空港で颯爽と働く人たちの姿に憧れを抱いていました。
そのうち、将来は漠然と「航空業界で働きたい」と考えるようになりましたが、高校に進学し授業の一環として職業研究を行ったときに、「航空管制官」という職業の存在を初めて知りました。
パイロットに信頼され、空の安全・安心を裏方で支えている航空管制官の存在は、私にとってとても魅力的なものに感じられました。
このような思いから、私は航空管制官を目指すことを決めました。
多くの人命を預かるという重大な役割を担いますが、もし航空管制官になれた日には精一杯の努力を続け、これからの空の安全・安心を自分の手で守っていきたいと考えています。」
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航空管制官の面接で聞かれること・注意点
航空管制官の面接は第2次試験で行われる
航空管制官採用試験の面接は、少々特殊です。
まず、航空管制官採用試験では第1次試験と第2次試験があり、第1次試験である適性試験・筆記型の教養試験・外国語試験にパスした人のみ、第2次試験に進むことができます。
第2次試験では面接が実施されますが、そこでは外国語(英語)での面接と、日本語での個別面接(人物試験)の両方が実施されます。
外国語での面接について
第2次試験の外国語試験では、聞き取り、いわゆる「リスニング」テストが行われます。
それに加えて、英会話の面接試験にもクリアしなければなりません。
面接試験の内容は、短い文章が書かれたカードを読み、その内容を記憶したうえで、試験管が出す5つの質問に答えるというものです。
これは、英検3級以上の面接試験で行われるような方法と似ているので、英検3級以上を受験して慣れておくとよいかもしれません。
日本語での個別面接(人物試験)について
日本語での面接は、志望者の「どんな人柄なのか?」「対人能力はあるのか?」などについてチェックするためのものです。
事前に面接用紙に記入した内容に基づいて進められていきます。
そこまで難しい内容ではないようですが、一般的な志望動機などのほか、「なぜパイロットではなく航空管制官なのか」といった質問をされる場合があるため、事前に考えておくとよいでしょう。
なお、面接官は現場で働いている航空管制官となる場合が多いとされています。
「この人と一緒に働いてみたい」と思われることが大きなポイントになってくるため、明るくハキハキと受け答えをし、あまり緊張し過ぎず自然体で臨みましょう。
航空管制官の自己PRのポイント
航空管制官の自己PRは、おもに第2次試験の人物試験(個別面接)で問われます。
自己PRをするためには、事前に自己分析をし、自分の得意なことや強みをよく把握しておく必要がありますが、それを証明できるエピソードも話せるように準備しておくことが重要です。
たとえば、「積極性が強みで、どんな人ともうまくコミュニケーションがとれる」と話しただけでは、面接官には「本当にそうなのかな?」と思われてしまう可能性があります。
そこで「学生時代には長期休暇を使って海外ボランティアに参加し、現地で海外の仲間を20人以上作りました。そのときの仲間とは今も連絡を取り合っています」などと具体的に話せば、面接官の印象にも残りやすく、より説得力のあるアピールになります。
また、航空管制官の面接の特徴として、質問に対するエピソードをいくつも要求されるなど深堀される傾向があるようです。
そういった意味でも、より具体性を持たせられる自己PRを準備しておくことが、面接で慌てないためにも重要になってくるといえるでしょう。
航空管制官の履歴書で気をつけるべきことは?
航空管制官採用試験の受験では、インターネットを使った申し込みや事前登録が必要にはなりますが、履歴書の提出は求められません。
第1次試験では筆記試験が、第2次試験では面接が行われており、決められた試験種目を受けることになります。
ただし、第2次試験の面接の前には、第1次試験合格者のみに送られる「面接カード」というものを記入して準備しておく必要があります。
過去の面接カードでは、「志望動機・自己PR」「これまで取り組んだ活動や経験」「最近関心や興味を持った事柄」といった質問項目があります。
全体でA4の紙1枚となっており、それほどたくさんの文章を書く必要はありませんが、面接はこのカードに基づいて進められるため、自分でしっかりと答えられることを考えておくことが重要です。
面接官に「これはどういうことですか?」と聞かれた際に、具体的なエピソードを話せるような内容の文章を記入しておくと、面接で話を膨らませやすいでしょう。
また、航空管制官の適性があることをアピールするために、航空管制官に求められる要素(コミュニケーションスキル・協調性・集中力・責任感)などをアピールできる内容のことを書くのもポイントになります。