【2021年版】トラック運転手の仕事内容・なり方・年収・資格などを解説

「トラック運転手」とは

大型自動車運転免許などを持ち、荷物を荷揚げ場所から荷卸し場所へと運んで物流を支える。

トラック運転手は、さまざまな種類のトラックを運転し、荷物を荷揚げ場所から荷卸し場所へと運ぶ仕事です。

小型、中型、大型、タンクローリー、トレーラーなど、運転するトラックの種類はそれぞれ違います。

大型トラックでは主に長距離を配送することが多く、小型では集配所から集配所へのルート配送といった比較的近距離の配送をするのが一般的です。

運ぶ荷物も、個人が利用する宅配便もあれば、危険物に指定されるガソリンや高圧ガスなど実に多様で、運ぶものによっても必要な免許や資格が異なります。

大型トラック運転手は経験者が優先的に採用されやすいですが、学歴はあまり重視されておらず、未経験者を積極的に採用して育成する運送会社も増えています。

平均年収は300万円〜400万円程度といわれますが、歩合制によって、がんばるほどたくさん稼げる職場もあります。

日本の物流を支えるために不可欠な職業であるものの、近年は運転手の高齢化による人材不足が課題となっており、各社では働きやすい職場づくりを行い、女性や若手人材の採用に取り組んでいます。

「トラック運転手」の仕事紹介

トラック運転手の仕事内容

トラックで荷物を運び、物流を支える仕事

さまざまな車を運転し荷物を運ぶ

トラック運転手は、トラックを運転し、荷物を荷揚げ場所から荷卸し場所へと運ぶ仕事です。

ひとくちに「トラック」と言っても、いわゆる「軽トラ」と言われる小型トラックや普通トラックから、タンクローリーやミキサー車などの大型トラックまで、種類はさまざまです。

さらに仕事内容もさまざまで、限られた地域内で宅配を行う運転手もいれば、高速道路やフェリーを利用し長距離を走る大型トラックもいます。

運ぶものも食品から雑貨、ガソリン、軽油、高圧ガスなど多岐にわたります。

仕事の中心は、安全運転をして時間通りに目的地まで荷物を運ぶことですが、場合によっては運転手自らが荷物をトラックへ積む作業や、目的地で荷卸し作業を行うこともあります。

トラック運転手の業務の違い

大型トラック運転手の場合、荷卸し場所は遠隔地であることが多いため、高速道路を含めて長距離を走ることになり、拘束時間は長くなりがちです。

中型トラック運転手は主に大型トラックと同様ですが、日帰りできる中距離の運転が中心です。

小型トラック運転手は、普通自動車免許で運転できるトラックで、個人間の宅配業務や集配所間のルート配送などを行います。

宅配運転手は、運送会社や集配所から、オフィスや個人宅などに荷物を届けたり、集荷希望の連絡を受けて荷物を引き取りに行ったりするのが主な役割です。

トレーラー運転手は、いわゆる「けん引貨物自動車」を運転し、大量の重い荷物を積んで、長距離を走るのが役割です。

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トラック運転手になるには

物流会社や運送会社へ就職する

普通運転免許を取得して就職する

トラック運転手の多くは、物流会社や運送会社で働いています。

採用条件として「高卒以上(場合によっては大学以上)」を掲げているところもありますが、基本的にトラック運転手の仕事では学歴はさほど重視されることはありません

特別な知識が必要な職業ではありませんので、とにかく運転が好きであれば、トラック運転手として働ける可能性は十分にあるといえます。

とくに大型トラックの運転は特別なスキルが必要とされるため、経験者を優先的に採用する傾向が強いようですが、近年では人材不足に悩む企業も多いため、未経験でも歓迎するところが増えています。

入社後に運転に必要な免許が取得できる会社が多く、普通運転免許さえあれば就職できるところが多いようです。

年齢や性別関係なく働くことができる

まずは大型免許を取得した上で、まず2トントラックの運転からスタートし、経験を積んでいくにつれて4トン、10トンとステップアップする流れが一般的です。

トラック運転手は免許があれば何歳でも働くことができますし、ベテランのドライバーの場合は転職も比較的容易にできるといわれています。

基本的にトラック運転手の仕事では学歴はさほど重視されず、それよりも熱意や体力が求められるため、とにかく運転が好きであれば、トラック運転手として働ける可能性は十分にあるといえます。

女性運転手も大勢活躍しており、年齢や性別関係なく十分に活躍できる職業だといえるでしょう。

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トラック運転手の学校・学費

特別な学歴は必要ない

トラック運転手の仕事で学歴が問われることはあまり多くありません。

専門的な勉強は必要なく、熱意さえあれば、基本的には誰でもトラック運転手を目指すことが可能だといえるでしょう。

採用条件として「高卒以上(場合によっては大学以上)」としているところもありますが、学歴よりも、熱意や体力が求められる傾向にあります。

特別な勉強をしていなければなれないという職業ではないため、とにかく運転が好きであれば、トラック運転手として働ける可能性は十分にあるといえます。

トラック運転手の資格・試験の難易度

運転するトラックの種類によって必要な免許が異なる

トラックの大きさによって免許は変わる

トラックは大型、中型、小型などさまざまな種類に分けることができ、運転するトラックによって、必要な免許が異なります

小型トラックであれば普通自動車免許で運転ができますが、一般的な4トントラックや6トントラック、マイクロバスなど、車両総重量5トン以上11トン未満の車を運転する場合には中型自動車免許が必要です。

同じく11トン以上の四輪以上のトラックやダンプカー、タンクローリーなどであれば、大型自動車免許を取得しなくてはなりません。

また、トレーラーを運転する場合には、大型自動車免許に加えてけん引免許も必要となります。

運ぶものによっても免許が必要

荷物によっては、特殊な免許を取得する必要があります。

ガソリンや軽油、灯油等を運ぶ場合には危険物取扱者免許、農薬をはじめとした毒劇物の運送を行う場合には毒物劇物取扱責任者免許が必要です。

高圧ガスを運ぶ場合は「高圧ガス移動監視者講習の修了」もしくは「高圧ガス製造保安責任者免状」が必要となります。

こうした資格は、基本的に物流会社や運送会社への入社後に必要に応じて取得することができ、あらかじめ資格を取得しておく必要はありません。

ただし、少なくとも普通車免許と中型免許だけは先に取得しておくと、就職先の選択肢は広がるといえるでしょう。

さらに大型免許まで持っていたり、実際に資格を持って仕事をしていたりした経験があれば、就職の際にはかなり有利となるでしょう。

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トラック運転手の給料・年収

手当てがあることで収入がアップする

手当や歩合で大きく変わる給料

トラック運転手の給料は、年収にして300万円~400万円程度といわれています。

経験を積むことで収入アップも期待でき、大型トラックの運転手の給与水準は若干高めとなっているようです。

トラック運転手の給与体系は「固定給」が基本ですが、このほか「固定給+歩合」や「完全歩合制」をとっている会社もあります。

こうした場合はたくさんの荷物を積んで長距離を走るほど収入も増えます。

トレーラーなどを運転できるようになると「トレーラー手当」が、無事故を続ければ「無事故手当」が支給される会社も多くあります

万一の際には自己負担があることも

大型トラックを運転する際には、高速道路を走ることが多くなりますが、一部では高速代など自己負担を要求する会社も存在するようです。

多くの場合は会社の費用として支払われますが、あらかじめしっかりと確認しておくことが必要です。

またトラック運転手は常に事故の可能性も頭に置いておかなくてはなりません。

事故を起こさないように安全運転をすることが大前提ですが、もしトラックを傷つけてしまった際に、その修理費用を給料から天引きされるという会社は多いです。

事故を起こしてしまった際には精神的ショックも大きいため、収入は大きく減ってしまうとさらに痛手となります。

安心して仕事をするためにも、万が一のことがあった際に、会社がどれだけ補償してくれるかについてはしっかりと確認しておくことが大切です。

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トラック運転手の現状と将来性・今後の見通し

運送業界のあり方は変わりつつある

トラック運転手が働く運送業界は、いま、劇的に変化しようとしています。

ベテラン運転手たちの高齢化によって人材不足に陥っており、新たな力となる若手運転手の育成が急務となっています。

しかし、「仕事がきつい」「体力がいる」「給料が安い」といったネガティブなイメージが根付いており、なかなか人が思うように集らず、定着率も悪いのが実情のようです。

こうした問題の改善が叫ばれるなか、多くの若者を呼び寄せられる業界にしようと、透明性の高い経営を行っていることを積極的にアピールし、働きやすい環境づくりに取り組む会社も徐々に増え始めています。

今後トラック運転手を目指す人にとっては、より働きやすい環境になっていくといえるでしょう。

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トラック運転手の就職先・活躍の場

全国の物流会社や運送会社

トラック運転手の多くは、物流会社や運送会社で勤務しています。

勤務する運転手の種類は、会社によってさまざまに分かれています。

長距離を運転する大型・中型トラック運転手、宅配業務や、集配所間のルート配送などを行う小型トラック運転手、運送会社や集配所から荷物を届けたり、コンビニのルート配送をしたりする宅配運転手などです。

大量の重い荷物を積んで、工事現場や工場を行き来するトレーラー運転手もいます。

勤務する運転手の種類は会社によるため、トラック運転手になりたい場合は、自分がどんなトラック運転手になりたいかを考えておくとよいでしょう。

トラック運転手の1日

運転するトラックや配送ルートによって異なる

トラック運転手は長距離走行をすることが多く、高速道路が空いている深夜時間帯に働くのが一般的です。

不規則な勤務体制になることもありますが、一日の勤務は実働8時間程度になることが基本です。

<トラック運転手の1日>

01:30 出勤し、点呼・アルコールチェックを受ける
02:00 倉庫で積み込み作業
03:30 出発・適宜休憩をとりながら目的地へ
07:00 納品先で荷卸し作業
12:30 休憩をとりながら営業所へ帰庫
12:45 日報の提出や乗務報告
13:00 帰宅

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トラック運転手のやりがい、楽しさ

日本の物流を支えているという実感

トラック運転手は日本の物流を支えるために不可欠な存在です。

スーパーやコンビニに当たり前のように並んでいる商品も、インターネットで注文した小さな商品も、ありとあらゆるものがトラックによって運ばれているのです。

特にネットショッピングやネットスーパーが普及した現在、トラック運転手の活躍なくして、私たちの生活は成り立たないといっても過言ではないでしょう。

決して目立つ仕事ではないかもしれませんが、社会をしっかりと支えている充実感を味わうことができます。

また、大好きな車の運転をしながら全国あらゆるところを走れることは、この仕事のやりがいだといえるでしょう。

さらに、決められた時間を守れば、運転中は自分一人で自由に過ごせますし、休憩時間や走るルートなども比較的自由に決められます。

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トラック運転手のつらいこと、大変なこと

配送時間に左右される毎日

トラック運転手は、常に配送時間を守ることが求められます。

決められた時間までに目的地へ運ぶことができなければ、その先の物流が滞ってしまうため、法定速度の順守と時間厳守の狭間で、神経をすり減らす日も少なくありません。

もちろん余裕を持って出発しますが、予期せぬ事故や渋滞などに巻き込まれてしまうこともあり、思うように食事や休憩がとれないことも少なくありません。

またルート配送や宅配専門の運転手などは規則的に働ける場合もありますが、長距離トラックの運転手をするとなれば、常に配送時間に左右される不規則な生活になります。

深夜や早朝に高速道路を走ることが多いですし、1回の勤務で数百~千キロもの距離を運転するため、体力と集中力がなければ乗り越えることはできません。

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トラック運転手に向いている人・適性

長時間の運転が苦にならない人

トラックに限らず、運転手になるための基本といえますが、長時間の運転が苦にならないということは重要なポイントです。

「運転が好き」と思っていても、いざ仕事となれば毎日、何百キロという距離を走り続けなくてはならないこともあります。

無線が繋がっているとはいえ運転中は一人なので、ただ黙々と運転をしなくてはなりません。

ただトラックを運転したいという気持ちが強いだけでなく、運転を仕事にできる自信がある人が、この仕事に向いているといえるでしょう。

また、トラック運転手は、配送の際に自ら荷物の積み降ろしまで行うこともあります。

仕事をする上では身体を使う機会は意外と多くあるため、運動が得意だったり、身体を動かしたりするのが好きな人のほうが向いているといえます。

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トラック運転手志望動機・目指すきっかけ

車が好き、運転が好きであることが大前提

大きなトラックを颯爽と乗りこなす運転手の姿に、憧れを抱いたことのある人もいるでしょう。

トラック運転手の志望動機として代表的なのも、やはり「車が好き」「運転するのが好き」といったもので、こうした気持ちはこの仕事をする上では不可欠です。

ただ運転が好きといっても、仕事にするのは思っている以上に大変なことであり、「トラックの運転に憧れて」「運転を楽しみたい」といった理由だけでは不十分と言えます。

志望動機を考える際には、運転のプロとしていかにお客さまのために頑張れるかという気持ちが大切になってきます。

この仕事を目指そうと思ったきっかけとなる具体的なエピソードや、自分ならではの思いまで話せるようにしておくとよいでしょう。

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トラック運転手の雇用形態・働き方

多くが正社員として採用される

大型・中型・小型トラックの場合は、ほとんどが正社員として採用されます。

ただし一般的なサラリーマンとは違い、毎日同じ時間、同じ場所で働くわけではないため、給料は月によって変動することも少なくありません。

会社によって契約社員やアルバイトとして採用し、経験を積んだところで正社員に登用するというケースも見られます。

契約社員やアルバイトの場合は、仕事量や収入が変動的なため、複数の会社と契約し仕事をしている人もいます。

トレーラーやダンプなどの場合も、多くが正社員採用です。

近年、物流業界は人手不足が深刻で、トラック運転手を採用する際も正社員採用を増やしたり、待遇を改善したりするなどさまざまな措置がとられています。

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トラック運転手の勤務時間・休日・生活

不規則な生活を覚悟しなければならない

長距離を走る大型トラックに乗るとなれば、毎日同じ生活リズムを保つというのはなかなか難しいところがあります。

担当する案件によっては、自宅に帰れるのは月に数回程度ということもあり、家族とゆっくり過ごす時間がなかなかとれないという悩みを持つ人もいるようです。

長距離トラックの運転手は交通量の少ない深夜に走ることが多いこと、また荷積みや荷卸しの間の「待機時間」に仮眠をとることが多くなるため、不規則な生活が続きつらいと感じることが多いかもしれません。

長距離運転手として働く場合、会社によっては長時間拘束されるうえ、1ヵ月のうちほんの数日しか休日がないといった非常に過酷な環境で働く人もいるようです。

休日や労働環境は、あらかじめよく調べ同業他社と比較しておくことが必要です。

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トラック運転手の求人・就職状況・需要

トラック運転手の需要は急激に増えている

トラック運転手が活躍する物流会社や運送会社では、いま深刻な人材不足に悩んでいます。

運転手の高齢化で引退するベテラン運転手が年々増え、各社とも若手運転手の採用・育成に乗り出している状況です。

各社とも人材が定着するように勤務時間や休日を見直したり、業務フローの改善などにも取り組んだりしているため、これから運転手を目指す人にとってはより良い労働環境が期待できるでしょう。

さらに、ネットショッピングの普及などにより、個人宅に配送する荷物が劇的に増え、トラック運転手の仕事が増加しています。

これからトラック運転手を目指す人にとっては、かなりチャンスが広がっているといえ、女性のトラック運転手も増えつつあります。

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トラック運転手の転職状況・未経験採用

未経験採用も増えハードルは低くなっている

転職でトラック運転手を目指す人にとって、現在は絶好のチャンスといえるでしょう。

近年は運送業界全体で人材不足が進んでいるため、どの会社も積極的に新しい人材を採用しようとしているからです。

トラック運転手はもともと、乗るトラックの大きさや種類によって必要とされる免許が異なるため、経験が重視されがちな仕事でした。

しかし最近では会社側が免許取得のための費用を負担したり、しっかりとした研修体制を整えて現場に出られたりするよう、新人を一から育てていく会社も増えているようです。

また、大型免許を取得していた李、営業車を運転していた、飲食店のデリバリーをしていたなど、仕事をする上で運転していたりした経験があれば、優遇されることも非常に多いです。

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女性でもトラック運転手になれる?

女性ドライバーが徐々に活躍し始めている

トラック業界はいま深刻な人材不足に陥っており、女性の就業率を上げようという取り組みが進んでいます。

車の運転自体は男性も女性も同じようにできることですし、実際にトラック運転手として大型車を乗りこなしている女性もいます。

男女関係なく実力を発揮して働けるという点では、やりがいは大きいといえるでしょう。

大型免許を保有する女性も非常に多く、ドライバーを職業の選択肢として考える女性はより増えてくると考えられます。

ただし、トラック運転手は体力が必要な仕事であるため、どうしても男性と比べると体力面での不安は否めません。

また「トラック運転手は男性の仕事」と考えている人は多く、女性の社員が少ないことから環境や待遇について相談がしにくかったり、女性に対する理解がなかったりする職場もあるようです。

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