機械設計の志望動機と例文・面接で気をつけるべきことは?

機械設計を目指すきっかけで多いものは?

機械設計を目指すきっかけは人それぞれですが、次のようなものが挙げられます。

<機械設計を目指すきっかけの代表例>
・小さな頃から機械が好きだった
・モノづくりが好きであり、自分の手で新しいモノを生み出したかった
・工学や物理学に興味をもち、機械科に進んだことがきっかけとなった
・設計や製図の作業に面白みを感じた
・社会に役立つ仕事をしたいと
・高校や大学の先生にすすめられた
・周囲に影響を受けた(親が機械設計の仕事をしているなど)

とくに小さい頃から機械やモノづくりが好きだったという人が多いのが特徴です。

機械が好きな志望者の多くは、工業高校の機械科や大学の機械工学科などを卒業しています。

ただ、志望者の中には「テレビや雑誌で、機械設計やCADについて知ったことがきっかけとなった」という人もいます。

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機械設計の志望動機の考え方

なぜ機械設計なのかを明確に伝える

機械設計の仕事は専門的であり、朝から晩まで機械について考え抜くことになるため、採用する側としては「機械設計に対して十分な関心や情熱があるか」、「なぜ機械設計の仕事でなければならないのか」を詳しく知りたがっています。

機械設計の仕事を目指すことになった自分ならではの具体的なエピソードを交えて伝えるのが効果的でしょう。

また、学校で機械工学を専攻している人であれば、学生時代に身につけた知識、研究活動や卒論の内容、資格取得のきっかけなどを織り込むと、志望動機として説得力が増してきます。

なぜその企業を選ぶのかを明確にする

機械設計の仕事は会社によって特色があり、設計する機械の種類や、どの企業に就職するかで、得られる経験・技能も変わってきます。

企業側としても「どこの会社でもいいので機械設計の仕事がしたい」という人よりも、「この会社でこの製品の設計がしたい」という意志のある人を望んでいます。

その会社でなければならない理由を明確に伝えることがポイントとなり、そのためには面接を受ける企業の事業内容、扱っている機械製品、社風、顧客層などもリサーチしておきましょう。

将来性の感じられる志望動機とする

単に「機械設計の仕事がしたい」という人よりも、将来の目標が明確な人のほうが、面接では良い印象を与えます。

「将来的に〇〇な仕事がしたい」、「〇〇の技術を学び〇〇のような機械を設計できるエンジニアになりたい」と将来的なビジョンも自分なりに描くとよいでしょう。

学生や未経験者の場合は、いま現在の知識やスキルよりも、数年後の成長を期待されます。

5年後10年後に会社にとって有益な人材になりそうだと、採用担当者に期待されるような志望動機とすることもポイントです。

機械設計の志望動機の例文

新卒学生の志望動機例

「幼いころより機械の裏側はどうなっているのだろうという興味がつきず、それが高じて、高校は機械科に進み、大学では機械工学を専攻しました。

「自動車」に関心があるため、自動車工学については大学の授業だけでなく自主的にも勉強を進めてきました。

貴社は、多くの自動車メーカーと取引のある老舗部品メーカーであり、かつ今後市場の拡大が加速するEV分野に積極的に取り組まれているのも、志望動機の1つです。

貴社は今後、海外のシェア拡大にも力を入れていくとのことでしたが、私自身も自分の作ったものを世界に届けたいという夢を小さな頃より抱いていました。

貴社に入社できましたら、海外サプライヤーに負けない部品を設計するのが目標であり、貴社製の部品を世界の数多くの車に届たいと思います。」

未経験者の志望動機例

「高校卒業後は、工場スタッフとして部品組み立ての仕事を続けてきました。

もともと機械製品が好きだったので、組み立ての仕事はやりがいがありました。

しかし、工作機械を毎日あつかっているうちに、「機械を作る機械」を自分の手でつくりたいと思うようになりました。

機械設計という仕事を知り、昨年はCADについて自主的に勉強を行い、「CAD利用技術者試験」にも合格致しました。

未経験であっても情熱のある人材は歓迎する貴社の方針に感銘を受けたことも、貴社を志望した理由です。

実際に工場で工作機械を扱うスタッフの視点に立てるのが、私ならではの強みと考えております。

前職の経験を生かし、早く一人前の設計エンジニアになれるよう精進いたします。」

同業種経験者の志望動機例

「大学の機械工学科を卒業後、これまで6年間、工作機器メーカーにてNC旋盤の設計を行ってきました。

現職では基本設計や概念設計にたずさわった経験もあり、10人規模のチームのサブリーダーとして、現場のマネジメントに関わった経験もあります。

転職の動機としては、現在担当しているNC旋盤のような業者向けの産業機械ではなく、民生品(一般ユーザー向け製品)の設計にたずさわりたいと考えたためです。

また、10代の頃からカメラが趣味であり、民生品設計の道に進めば、自分の好きなカメラの設計にチャレンジできるのも魅力です。

貴社のカメラをユーザーとして長く愛好してきたこともあり、今回貴社の機械設計職を志望させて頂きました。

工作機器とカメラでは設計をするうえで類似点も多いと思うので、できるかぎり経験を生かし、多くの人に愛されるカメラを生み出していきたいと考えております。」

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機械設計の面接で聞かれること・注意点

新卒・未経験者

新卒・未経験者の機械設計の面接では、主に次のようなことが聞かれることが多いです。

<面接で聞かれることの例>
・志望動機、自己PR、長所短所
・なぜ機械設計の仕事がしたいのか
・学生時代は何を学んでいたか
・学生時代に頑張ったこと
・なぜ弊社を選ぶのか、弊社は何番目の希望か(第一希望か)
・普段どんな本を読むか
・最近関心のあるニュース
・入社後に挑戦したいことは?
・10年後はどうなっていたいか
・仕事で大事にしていることは?(既卒者の場合)
・前職を退職した理由(既卒者の場合)

新卒の学生や未経験者であれば、やはり「なぜ機械設計の仕事がしたいのか」の部分を重点的に質問されます。

また、理系や機械工学科出身者であれば、力を入れた科目や研究テーマなどを具体的に質問されることもあるでしょう。

学校でどのようなことを学んできたかを的確に答えられるよう、回答をまとめておくのが望ましいです。

中小メーカーの面接では「有名でない当社を選んだ理由は?」などきわどい質問が飛ぶこともあるので、こちらも回答を用意しておきましょう。

同業種の経験者

機械設計経験者の転職面接では、主に次のようなことが聞かれることが多いです。

<面接で聞かれることの例>
・志望動機、自己PR、長所短所
・これまで機械設計エンジニアとして歩んできた経歴
・前職で担当していた設計業務の詳細
・生かせる知識やスキル
・なぜ転職をするのか
・なぜ当社を選ぶのか
・給料額はこの程度で大丈夫か、転勤があるが大丈夫か
・前職を退職した理由
・リーダー経験やマネジメント経験はあるか(主に30代以上の場合)

経験者の場合は、どの程度即戦力となる人材であるかを測るために、機械設計エンジニアとしての経歴、知識、スキルなどを具体的に質問されます。

また、これまで勤めた会社を退職してまで転職しようとする理由を入念に問わることもあります。

「今勤めている会社ではそれは実現できないのでしょうか?」のように聞かれるので、動揺せず冷静に回答することがポイントです。

面接の注意点

機械設計の仕事は、お客さまやプロジェクトのメンバーなどと意思疎通をはかりながら進めていく仕事です。

そのためコミュニケーション力、協調性、リーダーシップなど、「人間性」の部分も面接では見られています。

いくら技術面で優秀であっても、人間性の部分で問題があると不採用となってしまうことももちろんあります。

表情、声色、目線、ビジネスマナーなど細かな部分にも注意を払うようにし、面接では快く思われるようなコミュニケーションをとることが大切になってきます。

服装、みだしなみ

機械設計の業界は服装がラフな業界とはいえないため、たとえ「服装は自由です」と言われたとしても、上下スーツの正装で面接を受けるのがよいでしょう。

髪型は清潔感のあるものにし、寝ぐせやヒゲなどはしっかりと整えておくのがマナーです。

女性の場合は、メイクやアクセサリーが派手になり過ぎないよう注意することも大切です。

なお「工場見学」や「実技面接」などで、服装に具体的な指定がある場合は、会社の指示に従う必要があります。

機械設計の自己PRのポイント

機械設計として働くうえでは、以下のような適性やスキルが重要です。

<機械設計に必要な適性やスキル>
・機械が好き、モノづくりが好き
・学ぶことが苦にならない
・細かい作業が得意
・座り続けてのデスクワークが苦にならない
・根気のよい性格である
・コミュニケーション力
・論理的思考力
・リーダーシップ、マネジメント力
・語学力

自己PRでは、これらの要素を積極的に盛り込んでいくことがポイントであり、適性のある人物であると伝えられれば、採用担当者からの評価もより高くなるでしょう。

機械設計の履歴書で気をつけるべきことは?

機械設計の仕事では「正確さ」や「丁寧さ」も求められます。

設計図にわずかなミスや誤差があっても、実物の機械が組み立てられなくなってしまうためです。

細かな仕事である機械設計に志望する人が、雑な履歴書を書いたら、採用担当者に不信感を与えるでしょう。

誤字脱字や、証明写真が枠からはみ出るような貼り方をしていないか、履歴書の細かい部分にも気をつかう必要があります。

履歴書やエントリーシートの書類は手を抜かず作成し、美しい仕上がりを意識することが大切です。