官僚の役職や階級にはどんなものがある?

各省庁の構造

各省庁、多少の違いはあるにせよ基本的には大臣を筆頭に、以下のような階級構造で成り立っています。

・大臣
・副大臣
・大臣政務官
・事務次官
・局長、官房長
・審議官
・課長

この中で、大臣、副大臣、大臣政務官までは基本的に国会議員が任命されますので官僚のトップは事務次官です。

各役職の役割

大臣

省庁のトップであり、最終意思決定者です。

ただし毎日分刻みのスケジュールで動いているため、すべての案件に自らが関わることはなく、官僚があげてくる重要事項にのみ意思決定をしているようです。

副大臣

大臣のサポートが主な役割で、仕事内容としては大臣とほぼ変わらないようです。

大臣が不在時には代理で意思決定を行うこともでき、組織が大きい省だと複数人の副大臣が任命されます。

大臣政務官

省内の特定政策について大臣をサポートする役割があります。

副大臣は大臣の全般的な業務に対しサポートでき、大臣不在時には代行する権限も持っていますが、大臣政務官にはその権限はありません。

事務次官

省内における事務方のトップであり、官僚としての最高階級です。

大臣まであがることのない案件は事務次官が意思決定していることも多く、かなり大きな権限を持っているといえるでしょう。

出世を希望する官僚は最終的にこのポジションを目指しています。

局長・官房長

省内にはいくつかの「局」と人事や予算管理、会計監査や国会との調整役を務める「大臣官房」が設置され、それらの長を指しています。

一般的に局長以上は「高級官僚」と呼ばれます。

審議官

多忙な局長の代理を務めるのが主な役割で、局長と仕事内容はほぼ変わらないようです。

ちなみに省によっては〇〇審議官(例:外務審議官)というように、省名の付く審議官が配置されている場合もあります。

階級的には事務次官の下にあたるため、事務方のナンバー2という立場です。

課長

実務を実質的にマネジメントしています。

課内案件の意思決定や幹部官僚への説明、国会議員への説明や案件をスムーズに進めるための事前調整なども行います。

本省の課長クラスになるとあらゆる省内外に影響力を持つようになるため、重要な職務を担うようになります。

ちなみに「課」の下に「室」が設けられている場合、その長は「室長」となります。

官僚は課長まで自動的に出世できる

課長になるまでは係長や課長補佐、企画官といった役職に就き、さまざまな実務経験を積んでいきますが、問題のある人物であったり不祥事を起こさない限り、課長クラスまでは自動的に出世できるといわれています。

課長になるまでは約20年かかるともいわれており、課長になってからも課長級ポストをいくつか経験することになります。

課長以上の役職になるには厳しい出世レースに勝たなければならず、優秀な官僚といえども出世するには相当な苦労が必要なようです。

しかし、官僚の多くは、純粋に国のため国民のために働くことを目的として各省に入省するでしょう。

国家の利益になる仕事を遂行し、その実績を正当に評価され出世することが、官僚にとって一番の目標と言えます。