官僚の「キャリア」と「ノンキャリア」の違いは?

キャリアとノンキャリアの仕事内容の違い

キャリアとノンキャリアに法律的な違いはありませんので、ここでは一般論として紹介していきます。

各省庁、キャリアもノンキャリアも新人時代の仕事内容に大きな違いはないようですが、おおむね3年目以降から変化が見られるようです。

キャリアは国家政策に関わるプロジェクトで中心的な役割を担い、閣僚や国会議員とも密接に関わるほか、法改正にも大きく関わります。

ノンキャリアは法律の執行や定例的な業務などを担うようになります。

キャリアとノンキャリアになる方法・資格・スキルの違い

キャリアとノンキャリアで資格やスキルについて大きな違いはなく、違いがあるとすれば「なる方法」です。

国家公務員採用総合職試験」を受験して採用された人はキャリアと呼ばれ、東京大学を筆頭に、有名難関大学出身者が大半を占めているのが特徴といえます。

一方ノンキャリアは「国家公務員採用一般職試験」を受験し、採用された人のことを指し、出身大学は多岐にわたっており、「国家公務員採用総合職試験」よりも難易度は低いといわれています。

キャリアとノンキャリアの学校・学費の違い

キャリアとノンキャリアでは受験する試験の種類が違うだけで、なるための学校に違いはありません。

ただし、一般的にキャリア官僚の出身大学は有名難関校が多く、特に多いのが東京大学です。

参考までに2019年度の国家公務員採用総合職試験の合格者数を紹介すると、1位の東京大学が307人、2位の京都大学が126人、3位の早稲田大学が97人と圧倒的に東京大学出身者で占められています。

ちなみに4位以下の合格者出身大学は、4位「北海道大学」、5位「東北大学」と「慶應義塾大学」、7位「九州大学」、8位「中央大学」、9位「大阪大学」、10位「岡山大学」となっており、いずれも日本トップクラスの学力を誇る大学ばかりです。

学費は大学によって変わるため一概にはいえませんが、当然、国公立大学の方が学費は低いです。

しかし大学によって、国家公務員試験の出題内容に関連する分野(法律・経済など)の教育を十分に受けられるか否かも違います。

官僚出身者が過去に多い大学はそれだけ対策ができているといえますので、官僚を目指す場合は大学選びも重要かもしれません。

キャリアとノンキャリアの給料・待遇の違い

キャリアとノンキャリアでは出世のスピードや段階に違いがあるようです。

キャリアは将来の幹部候補として採用されているため、本省課長クラスまではエレベーター式で出世するようです。

その中でも優秀な人はさらに上の「審議官」や「局長」、そして各府省における最高地位である「事務次官」に抜擢され、年収は約3000万円ともいわれています。

一方、ノンキャリアは課長クラスまでの出世が限度といわれています。

課長クラスでも年収約1200万円といわれていますので、世間一般的には高い方でしょう。

これまではノンキャリアの出世に限界がありましたが、ノンキャリアであっても高学歴者が増えてきています。

さらにモチベーション維持やキャリアとの軋轢問題などもあり、昨今は「局長」にノンキャリアの官僚が着任するなど、徐々にではありますが道が開けてきているようです。

キャリアとノンキャリアはどっちがおすすめ?

キャリアとノンキャリアのどちらが向いているかは人によります。

しかし、キャリアであっても、ノンキャリアであっても公共のために働く国家公務員という立場に違いはありません。

自分がどちらに向いているか、希望する省庁で何がしたいかを良く考え進むべき道を決めると良いでしょう。