ホームヘルパーの志望動機と例文・面接で気をつけるべきことは?
志望動機別の例文も紹介しますので参考にしてみてください。
ホームヘルパーを目指すきっかけで多いものは?
志望者は女性が中心
ホームヘルパー志望者の多くは、女性、とくに主婦など家事育児と両立して働きたいという人が中心です。
介護現場では体力を使いますし、決してきれいで華やかといえるような仕事ではありませんが、普段家事をしている女性は家事スキルを十分に発揮できるため、家庭をもつ主婦にとっては足を踏み入れやすい業界だと思われます。
また非常勤の雇用が多く、パートタイムをはじめ自由な時間で働きやすいため、家庭と両立して働きたい、夫の扶養内で働きたいというニーズからホームヘルパーの仕事を選ぶ人も多くいます。
家族の介護のため
ホームヘルパーを経験して、将来必要になるであろう親の介護をする際の勉強をしたいという志望動機もあります。
また子どものころにおじいちゃん子、おばあちゃん子であったなどお年寄りと話すのが好きな人、人と関わる仕事が好きという人がこの仕事に就くケースも多いようです。
福祉のプロフェッショナルを目指して
まずはホームヘルパーとして働き、さらに上位資格である「介護福祉士」を目指したい、また5年の経験を経たのち「ケアマネジャー」となって福祉業界でプロフェッショナルに活躍したいという夢をもつ人もいます。
福祉の世界で働くにはまず経験を積まなくてはならないため、ホームヘルパーは福祉業界で専門性を持って働きたいという人の足掛かりとなります。
ホームヘルパーの志望動機の考え方
ホームヘルパーは、高齢化社会が進む現代の日本で、非常に需要が高まっている職業のひとつです。
ホームヘルパーを目指す人の多くが「人の役に立ちたい」「誰かの手助けをして社会に貢献したい」という思いをもっていますが、それだけでは志望動機としては十分伝わらないでしょう。
ホームヘルパーの志望動機では「なぜこの事業所(企業)を選んだのか」「ホームヘルパーの仕事のどこに惹かれたのか」が重要です。
ここをしっかりと話せるようにしておくことで、ほかの志望者と差別化ができるでしょう。
また新卒など未経験の場合は、これからどのように成長したいか、努力していきたいかという意気込みを話すことも自己PRにつながります。
ホームヘルパーの志望動機の例文×3
家族の介護を経験した人の志望動機
「祖父が高齢で認知症になり、家族で介護をしたことからホームヘルパーに興味を持ちました。
介護をサポートしてくださったホームヘルパーさんがとてもやさしく、祖父だけでなく私たち家族のケアをしてくださったことがとても印象的で、私も同じように誰かの役に立つ仕事をしたいと思うようになりました。
祖父の介護経験を生かし、利用者一人ひとりに寄り添ったケアができるようになりたいです。」
人の役に立つ仕事をしたい人の志望動機
「学生時代に飲食店でアルバイトをしていたとき、常連のお客さまが足を悪くしてしまい、車いすで来店されるようになった経験から、高齢者や障害をもつ人の中には、ホームヘルパーのちょっとした手助けで生活が大きく改善する人たちがたくさんいると感じました。
そのお客さまの介助を手伝うようになり、もっと専門的に勉強したいという思いから介護職員初任者研修を受講しました。
介護の仕事は未経験ですが、飲食店での接客のようにより多くの人の役に立ち笑顔を与えられるホームヘルパーになりたいです。」
福祉業界で働きたい人の志望動機
「祖父母と同居していたこともあり、幼いころから福祉に関心があり、大学では社会福祉を専門に学びました。
なかでも利用者一人ひとりに寄り添い、生活に密着したケアができるホームヘルパーの仕事に関心を持っています。
ホームヘルパーとして経験を積み、最終的には介護福祉士やケアマネージャーなど福祉のプロフェッショナルとして社会に貢献できるように努力していきたいです。」
ホームヘルパーの面接で聞かれること・注意点
人柄が重要視される仕事
ホームヘルパーの求人に応募する際は、履歴書の提出はもちろんですが、必ずといっていいほど面接が行われます。
介護の知識やスキルが求められることもありますが、これまでの経験や資格の有無の確認だけではなく「人柄」が重要視されます。
ホームヘルパーはヒューマンサービスであり、人の人生を支え、ときには利用者のプライバシーにも触れる責任ある仕事です。
面接を通じて、介護という重要な仕事を任せるに値する人間性を備えているかどうかが判断されると考えておきましょう。
初対面の印象が大事
面接では、初対面の印象も非常によく見られます。
ホームヘルパーは利用者や家族などに会う機会が多いため、企業としてはできるだけ初対面の印象のよい人を採用したいと考えるものです。
面接の際は
- 服装
- 身だしなみ
- 自己紹介の仕方や話し方
- あいさつの仕方
- 表情
- 面接時のマナーを守れているか
などさまざまなポイントをチェックされます。
一般的な就職試験と同様の対策をしていれば問題はありませんが、緊張していてもできるだけ明るくハキハキと受け答えできるようにしておくとよいでしょう。
ホームヘルパーの自己PRのポイント
ホームヘルパーとして働くにはチームワークが大切であり、協調性や「この人と一緒に働きたい」と他のホームヘルパーから思える人かどうかという点も重視されるため、チームワークを生かした経験や誰かと一緒に何かをやり遂げた経験があればアピールにつながります。
これまでの介護経験を問われることも多いですが、初心者であっても誤魔化すことなく正直に経験がないことを話し、これから学んでいきたいという意欲を表せば問題ありません。
学校での研修歴やボランティア経験、家族の介護経験などもアピールにつながりますので、エピソードを加えながら伝えるとよいでしょう。
ホームヘルパーの履歴書で気をつけるべきことは?
「介護職員初任者研修」の資格を取得した場合は、履歴書には「介護職員初任者研修課程修了」と記載するのが一般的です。
かつての「ホームヘルパー2級」の資格を記載する場合は、正式名称の「訪問介護員2級養成研修課程修了」と記載しましょう。
「ホームヘルパー2級」や「訪問介護員2級」と記載しても相手には通じる場合が多いので、そこまで記載方法にこだわる必要はないようです。
なお「ホームヘルパー2級」の資格は、現在のところ更新の必要がないため、一度取得した人であれば一生履歴書に記載できます。
ホームヘルパーの志望動機と面接時の注意点のまとめ
ホームヘルパーを志望する人の多くは、家事育児と両立して働きたいと考えている女性です。
そのほか、将来訪れるであろう家族の介護に備えて勉強したいという人、福祉のプロフェッショナルを目指したい人などがいます。
ホームヘルパーの志望動機で大切なのは、「なぜこの事業所を選んだのか」、「ホームヘルパーのどこに惹かれたのか」です。
ほかの人とかぶらないよう、自分なりの自己PRをもっておくと強みになるでしょう。
面接では人間性が重視されますので、面接官に好印象を持ってもらえるような身だしなみで面接へ出向き、ハキハキと受け答えすることが大切です。