「ホームヘルパー2級」資格の廃止理由は? 履歴書にはどう書けばいい?

ホームヘルパー2級の廃止理由

介護職におけるキャリアパスの明確化

高齢化社会が進み続ける現代の日本では、高齢者の数が右肩上がりとなっており、介護に携わる人材の育成が急務となっています。

しかしながら、これまでの介護職は「給料が良くない」「激務で長く働き続けることが難しい」といったイメージが強く、実際に厳しい環境で仕事をしていた人も少なくありません。

そうした業界の課題を受け、国は介護職として働く人のキャリアパスをわかりやすくし、介護職としてステップアップしていける道筋を立てました。

キャリアアップの道を示すことで、介護の仕事に携わる人材を増やし、介護職員の質を向上させ介護職に就いた人が長く働き続けることを目指しているのです。

その施策の一環として「介護職員初任者研修」が誕生しました。

専門介護福祉士の増加を目指す

新たな資格制度の誕生により、いま介護職のキャリアパスは「介護職員初任者研修→実務者研修→介護福祉士→認定介護福祉士」といった明確な形ができています。

今後は介護人材としてホームヘルパーよりも、より高度な知識・技術を持つ専門介護福祉士を増やしていこうという考えがなされているようです。

このように、ホームヘルパーの資格や取り巻く環境はここ数年で大きく変わりましたが、この先も介護業界は大きな変化がある可能性があるため、最新の情報をよく確認していくことが必要です。

ホームヘルパー2級と介護職員初任者研修との違いは?

カリキュラムの内容の違い

ホームヘルパー2級は「訪問介護」を行う人向けの資格でしたが、介護職員初任者研修は在宅介護だけでなく施設介護についても学び行えるようなカリキュラムになっています。

受講時間の違い

ホームヘルパー2級、介護職員初任者研修ともに受講時間は130時間とされていますが、ホームヘルパー2級で行われていた施設学習(30時間)が廃止され、その代わりとして介護演習を含めた実技スクーリングが42時間から90時間へと大幅に増えています。

修了試験の違い

ホームヘルパー2級の場合は、すべてのカリキュラムを修了すれば資格が取得できましたが、介護職員初任者研修の場合は、全カリキュラムを修了した後の筆記試験に合格しなくてはなりません。

なお、制度が変わったことにより、かつてのホームヘルパー1級・2級や介護職員基礎研修修了者は、介護職員初任者研修修了者とみなされます。

すでに取得しているホームヘルパー2級資格は現在でも有効なため、履歴書にも「ホームヘルパー2級」「訪問介護員2級養成研修課程修了」と書くことができます。

その他のホームヘルパー資格

介護職員実務者研修

介護職員初任者研修の上位資格です。

受講する際に全カリキュラムから130時間分、講義時間を短縮することができます。

介護福祉士

介護職のなかでも「プロフェッショナル」とみなされる国家資格です。

介護職員初任者研修および実務者研修を修了し、介護の実務経験を3年以上積んでいると受験資格が与えられます。

ケアマネージャー

介護福祉士の上位資格に位置付けられています。

試験を受けるためには実務経験が5年以上必要であり、合格率も低めとなっています。

サービス提供責任者

訪問介護サービスのリーダーとして活躍できる仕事です。

3年以上の実務経験を積む必要があります。

過去の資格はどうなる?

ホームヘルパー2級と同時に存在していたかつての「ホームヘルパー3級」は現在は廃止されています。

また「ホームヘルパー1級」や「介護職員基礎研修」に関しては、介護職員初任者研修の上位資格である「介護職員実務者研修」に一本化されています。