保健師の働き方の種類・雇用形態

保健師の働き方

保健師の活躍の場はさまざまですが、保健師の就業先で最も多いのが行政保健師です。

行政保健師が全体の約7割を占め、具体的な勤務先は、都道府県や市町村の保健所や保健センターといった公的な施設になります。

また、企業や組織などに所属する保健師は産業保健師と呼ばれます。

保健師は基本的に正社員や正職員として採用されるケースが多く占めます。

また、イレギュラー的に派遣保健師として働く方法や、期間限定の契約アルバイト等で働く方法もあります。

とくに、産業保健師は多数の求人があるわけではないので、狭き門であることが多く、また欠員募集など、タイミングのチェックも重要です。

しかしながら、正社員・派遣・アルバイトにかかわらず、専門職であるため、給与面ではしっかりとした待遇であると考えて間違いありません。

保健師の雇用形態の種類

一般的な雇用形態として、3つの働き方を見てみましょう。

正職員の行政保健師として働く

行政保健師は、公務員であるため、ほかの宿主の公務員と同様の雇用形態となります。

具体的には、週5日、一日8時間程度の定時でフルタイムで働くワークスタイルです。

公務員試験を受験し、パスして入職する流れとなり、安定性から人気が依然高い働き方ですが、保健師の大部分が行政で働く行政保健師でもあります。

夜勤や過度な時間外勤務、休日出勤なども基本的になく、手厚い福利厚生が保証されている点が魅力です。

正社員の産業保健師として働く

産業保健師は、企業や事業所、病院などの組織の職員として働きます。

おもな仕事は職員やスタッフなどその組織に属する従業員の健康診断や健康指導、メンタルヘルスケア、メタボリックシンドロームなどの成人病や生活習慣病の予防などです。

設置義務が法律で課されていないため、すべての企業に産業保健師がいるわけではありませんが、中・大企業では産業保健師の求人があります。

企業の規模にもよりますが、産業保健師は公務員の行政保健師よりも高収入が期待できます。

雇用形態は正社員であるケースがほとんどで、勤務時間や休日などは就業規定によりますが、ほかの社員や職員と同様の勤務時間であることが多いでしょう。

また、私立小学校・中学校・高校や大学、専門学校に常駐する保健師も、学校保健師として正職員の雇用形態で勤務します。

おもな業務の内容は、ケガや病気の応急処置、健康管理などで、養護教諭と似ている点もあります。

しかし、学校の保健室の先生は養護教諭になるため、学校保健師とは異なる仕事です。

学校保健師は、カウンセリングなども行います。

派遣社員で働く

派遣会社の社員として、就業先に派遣されて働くワークスタイルです。

即戦力として高時給で働きながら、経験を生かしてさまざまな職場で視野や経験を広げたい、自分なりのライフスタイルを自由度高く確保したいという保健師にぴったりな働き方です。

就業場所や時間、給与など、条件でしっかり職場を選ぶことができるのでもっともよい条件で働きたいと考える場合に有利な働き方です。

看護師免許を持ち、公衆衛生に関する知識と指導力を専門にする保健師は、企業や自治体、そして学校からもその人材が求められています。

派遣保健師の仕事

企業や事業所などの組織では、新年度の健診シーズンや社内の健康に関するイベントなどで、一時的に常時勤務している保健師以外に、保健師が数名必要になるタイミングがあります。

このような単発的場面において、活躍するのが派遣保健師です。

派遣保健師の仕事の内容は、受ける仕事や派遣される事業所により異なりますが、通常はそこで働く保健師の補助業務になります。

デメリットとしては、派遣保健師は派遣会社と契約を行うため、基本的にボーナスや諸手当などはないケースが多く、交通費も時間給に含まれている場合もあります。

女性保健師に人気の働き方

家庭と両立を考える女性保健師にとって、安定した勤務時間や条件の下で仕事ができる働き方は魅力でしょう。

なかでも、保健師は平均的に高時給な求人が多いので、よりよい就業先を選ぶことができます。

パートの保健師

保健師は女性が多く活躍している職業のひとつですが、子育てや家庭の事情により、フルタイムで働くことができないという人に向いているのが、パートタイムの保健師として働く方法です。

パートタイムの保健師は、自分にあった条件で働くという点で派遣の保健師と似ていますが、派遣保健師との一番の違いは、派遣保健師は雇用主が派遣会社であるのに対し、パートタイム保健師は雇用主と直接契約であるという点です。

また、派遣のように期間限定の雇用ではなく、一定期間雇用が継続することが多いでしょう。

パートタイム保健師の仕事内容は事業所によって違うものの、フルタイムで働く保健師の一般的なパートやアルバイトと比べても割の良い仕事と言えるでしょう。

家庭を持つ女性保健師で、家庭との両立のためフルタイムでは働けないけれど資格を生かして働き続けたいという人たちが、アルバイトとして活躍しています。

補助業務となる場合もあれば、正職員とまったく同じ仕事を任せられることもあります。

派遣の保健師

もうひとつ、家庭と両立しやすい働き方は派遣で保健師として勤務する方法です。

この場合、派遣会社の社員となって、派遣先へ出向して働きます。

保健師は業界として女性が多い職業であり、正社員や正職員の女性保健師の出産に伴う産休や育休の取得などで一時的に人員不足になる職場が非常に多いという現状があります。

このような期間限定の補欠要員を埋めるためのピンチヒッター的存在として派遣社員へのニーズが高く、保健師専門の派遣会社も何社も存在しています。

したがって、派遣社員の保健師となった場合、ひとつの職場で働く期間は大体半年~3年ほどが多くなっています。

保健師の派遣社員は、その専門性の高さから時給も高く、時給2000円以上になることは珍しくありません。

一般的な派遣の仕事と比べても割の良い仕事と言えるでしょう。

派遣社員の保健師として働いているのはおもに女性で、結婚や育児でフルタイムでは働けないけれど資格を生かして働き続けたいという人たちが、派遣社員として活躍しています。