グランドスタッフの仕事の魅力(体験談)
さまざまなお客さまのドラマに加わることができる
グランドスタッフは私の憧れの職業。学生時代、進路を決めるときには「絶対にグランドスタッフにしかならない」と決めており、他の職業に就くことはまったく頭にありませんでした。
新卒で受験したら見事不合格。それでもあきらめずに専門学校に1年通って既卒で受験し、夢がかなってグランドスタッフとなりました。
実際にカウンターに入って仕事をしてみると、多くの苦労もありましたが、想像と現実のギャップはそれほどなく、毎日が充実していました。
新人のころはカウンターのチェックイン業務とゲートぐらいだったのが、社内教育を受け、どんどん難しいお仕事へとステップアップをさせていただきました。
バックオフィスのコントローラー、キャッシャー(発券業務)、新人教育トレーナー、グループリーダー、チーフといったように。
1日にお客さまに接する回数は数え切れません。日ごろ話せないような政府関係の方、大会社の偉い方、著名人、有名人、旅をされる方、ビジネスで搭乗される方、お子さま一人旅、ペットをお預かりしたり…と、空港ではお客さまのちょっとしたドラマに加わることができます。
お客さまと一緒に笑ったり、泣いたり、感動をいただいたりと。
お客さまの「ありがとう」の言葉が、仕事を続ける力に
お客さまにとって空の旅がより快適なものとなるために、その玄関口で働くグランドスタッフはとても重要な役割を担っています。
お客さまの航空会社に対する印象が、グランドスタッフの応対によって決まるといっても過言ではないのです。
お客さまからいただく「ありがとう」と「いってきます!」の言葉が、私の仕事の原動力でした。
どんなに大変な時や「もう辞めたい」と思ったときでも、お客さまと会話をしてこの言葉をいただくと「よし、またがんばろう」という不思議な気持ちが沸き起こってくるのです。
たしかにお給料は少し安いかもしれませんが、人と接することが好き、飛行機が好きという方にはたまらないお仕事です。
また、会社によっては経験を積めば海外の空港で応援ヘルパーとして働くチャンスもあります。
余談ですが、人から見られるお仕事をしている方はきれいになりますよ。私はグランドスタッフとして仕事をしている自分が一番輝いていたと思います。