グランドスタッフの需要・現状と将来性

グランドスタッフになりたいと考えた時に気になるのは、仕事内容や収入のほか、需要があるのかという点でしょう。

本記事では、グランドスタッフの現状から将来性、今後の活躍の場などを紹介します。

グランドスタッフの現状

現状として、グランドスタッフという職業は人気が非常に高く、新卒のみならず中途でもグランドスタッフを目指している人は多くいます。

また、キャビンアテンダントを目指す学生が、「どうしても航空業界で働きたい」という思いからグランドスタッフの採用試験を併願するケースも多いため、倍率はかなり高くなっています

グランドスタッフを目指す場合にはこうした高倍率を勝ち抜く知識とスキルが求められます。

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グランドスタッフの需要

需要は減少傾向

残念ながら、近年グランドスタッフの需要は減りつつあります

パソコンやスマートフォンを利用してチケットを購入し、グランドスタッフの手を煩わせることなく搭乗できるケースが増えたためです。

今後はますますこの動きが加速し、グランドスタッフとして働く人の人数はより減っていくものと考えられます。

ただし、カウンターや空港内での業務は必要なため、今後まったくグランドスタッフの需要がなくなるということは考えにくいでしょう。

正社員が少なく条件は厳しい

グランドスタッフとして働く場合、以前は航空会社本社で採用され、正社員として働く人が大半でした。

しかし現在では航空会社が関連グループ会社に業務委託をしているため、本社ではなくグループ会社に採用されることがほとんどです。

グループ会社に勤める場合、給与は本社採用に比べるとかなり安く、福利厚生の充実度も低い場合が多く条件としてはより厳しいものとなります。

また、近年「LCC」と呼ばれる格安航空会社の参入などにより、航空会社間の競争がますます激しくなっているため、どの企業も人件費削減のために採用人数を減らす傾向にあり、今後はさらに正社員よりも契約社員を多く採用する方向に進むでしょう。

グランドスタッフの将来性

近年はIT化が進み、多くの航空会社・空港でインターネット予約サービスや、航空券発券の必要のないeチケット、自動チェックイン機などが導入され、グランドスタッフの必要性を感じることは少なくなってきています。

将来的には、お客さまを獲得するための新しいキャンペーン方法を考えたり、お客さまを惹きつけるようなサービス・商品などの企画提案をしたりしていくことが、グランドスタッフにも求められるようになるかもしれません。

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グランドスタッフの今後の活躍の場

今後も、グランドスタッフが空港内での業務をメインに働く点は変わらないでしょう。

ただし、語学力を身につけたグランドスタッフが、キャリアアップを目的に海外の空港で働くことは考えられます。

日本人観光客が増加するにつれ、現地で日本語ができる人材を求める空港は少なくありません。

語学力を身につけたり、さまざまな国の文化や地理を勉強したりするなど多くの努力が必要ですが、海外での活動も視野に入れキャリアアップしていくグランドスタッフは今後はますます増えていくでしょう。

グランドスタッフの需要のまとめ

グランドスタッフはインターネット予約サービスなどの発達を受けた各社の人材削減によって、以前よりも需要が低迷している職業です。

しかし、直接お客さまと接する仕事にはまだまだ求められています。

キャリアアップを目的に、日本語ができる人材を求める海外の航空会社に転職するなど、生き残るためには新しい道を拓く必要がありそうです。