グランドスタッフとキャビンアテンダントの違い
この記事では、グランドスタッフとキャビンアテンダントを比較しながら、その仕事内容や資格の違いを紹介します。
グランドスタッフとキャビンアテンダントの仕事内容の違い
2つの職業の大きな違いは、グランドスタッフが空港(地上)で働くのに対し、キャビンアテンダントは実際に飛行機に搭乗してサービスをするという点です。
グランドスタッフは、空港での接客業務を担当する仕事で、地上職とも呼ばれます。
主な業務は、チェックインカウンターで航空券の発券や荷物の受け取り、座席の指定、乗り継ぎの案内などを行う搭乗手続きと航空機が時間通りに出発できるように、搭乗ゲートにて乗客の案内を行う搭乗案内です。
一方、キャビンアテンダント(CA・客室乗務員・フライトアテンダント)は、旅客機に乗務し、乗客の搭乗から到着までの間にさまざまな業務を行う仕事です。
主に、機内での食事や飲み物の提供、免税品の販売をおこなう機内サービスと、機内の安全確保や急病人の応急処置、トラブル時の乗客誘導といった保安管理の役割を担っています。
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グランドスタッフとキャビンアテンダントの目指し方・資格の違い
グランドスタッフ、キャビンアテンダントともに特別な資格は必要なく、両者ともに、大学・専門学校を卒業後就職する点ではそれほど違いはありません。
グランドスタッフとキャビンアテンダントの大きな違いは、就職先です。
グランドスタッフは、航空会社が直接採用を行うことは少なく、近年は航空会社の関連会社や専門の派遣会社に登録して働くのが一般的です。
一方、キャビンアテンダントは航空会社の正社員として働きます。
以前は契約社員として入社後、数年働いて経験を積み正社員に移行するケースが一般的でしたが、現在では就職時から正社員としてキャビンアテンダントを採用する航空会社が増えてきています。
グランドスタッフとキャビンアテンダントの資格・必要なスキルの違い
グランドスタッフ・キャビンアテンダントともに必要な資格やスキルにさほど違いはありません。
共通して言えるのは、航空業界で働くうえでは英語は必要不可欠ということです。
グランドスタッフ、キャビンアテンダントのどちらも採用条件として「英語検定2級、またはTOEIC550から600点以上」とされているところがほとんどです。
さらに、英語にプラスして韓国語や中国語など他の言語についても習得していればさらに高く評価されるでしょう。
また、キャビンアテンダントの場合はフライト中には乗客の救命措置などを行うこともあるため、赤十字救急法救急員資格などの医療に関する資格を持っていると、有利になる場合があります。
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グランドスタッフとキャビンアテンダントの学校・学費の違い
グランドスタッフの求人では大卒が採用条件となっていることはあまりないため、大学・専門学校のどちらに進んでも道は開かれています。
一方、キャビンアテンダントの場合も多くの航空会社が専門学校卒・短大卒以上の学歴を条件としていますが、実際には4年制大学を卒業した人が多く採用されているのが特徴です。
どちらの場合も、航空業界を目指す人のためのエアライン科やグランドスタッフ科などがある専門学校に通えば、より実践的な勉強をすることができます。
グランドスタッフとキャビンアテンダントの給料・待遇の違い
グランドスタッフの正社員の初任給は15万から18万円で年収にすると200万円から300万円台、契約社員の平均的な時給は1,000円程度です。
航空会社間の競争が厳しいため、グランドスタッフの給与は安定していないのが実情で、同じ航空関係でもCAなどの給料とは差があります。
一方、キャビンアテンダントの給料も依然と比べると全体的に下がってはいますが、平均年収は400万円から500万円程度が相場とグランドスタッフよりは高い傾向にあります。
また、キャビンアテンダントの場合は地方や海外での宿泊に伴って「ステイ費」と呼ばれる手当が支給されます。
グランドスタッフとキャビンアテンダントはどっちがおすすめ?
グランドスタッフとキャビンアテンダントの大きな違いは、働く場所の違いです。
具体的な業務の違いはありますが、飛行機に搭乗するお客さまにサービスするという点では両者に大きな差はありません。
どちらも非常に人気の職業で、キャビンアテンダントを目指す人がグランドスタッフを併願するケースもあるようです。
グランドスタッフとキャビンアテンダントの違いのまとめ
2つの職業の大きな違いは、地上での勤務か、飛行機に搭乗するかという点です。
どちらも特別な資格は不要であるものの、キャビンアテンダントはそのほとんどが4年制大学を卒業しています。
キャビンアテンダントに比べグランドスタッフは給料や待遇で大きな差があるため、安定した職業に就きたいという人はキャビンアテンダントを目指すことが多いようです。
どちらを目指すにしても、学生時代からしっかりと語学力や接客力などのスキルを身に付けておく必要があるでしょう。