グラフィックデザイナーの1日のスケジュール・勤務時間や休日についても解説

グラフィックデザイナーといっても、会社員で働く場合と、嘱託契約やフリーランスで働く場合では業務スケジュールが異なります。

会社員でも会社によっては、フレックス制を取り入れているところもあり、多少異なります。

フリーランスの場合は、納期さえ守ればそれまでの時間を自由に使えますが、自分でスケジュール管理をすることが大切です。

この記事では、グラフィックデザイナーの1日・生活について解説します。

グラフィックデザイナーの業務スケジュール

1日の生活パターンは、

  • 会社員として広告代理店や広告制作プロダクション、メーカーの広告企画室などに勤める場合
  • 嘱託契約やフリーランスである場合

によって異なります。

会社員の場合でも比較的時間の融通がきき、会社によってはフレックス制など自由な勤務形態のところも多くあります。

フリーランスの場合は、納期さえ守ればそれまでの時間を自由に使えますが、不規則になりがちなので自分でスケジュール管理をすることが大切です。

グラフィックデザイナーの1日は、他のクリエーター職と同様、一般的に思われているイメージと比較するとそれほどスマートでかっこいいものではありませんが、「自分の作品を創る」という充実感と、何よりもグラフィックデザインの仕事が好きだという一途な思いがあるからこそ仕事に打ち込めるのです。

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企業で働くグラフィックデザイナーの1日の例

10:00 出社
広告代理店の出社時間は9時から10時というところがほとんどです。

残業が多いこともあり、朝は比較的ゆっくりめで、会社によってはフレックス制など、自由な勤務形態のところもあります。

10:30 業務内容の確認
メールチェックなどを行った後、昨日までの仕事の進捗を確認し、上司などに業務連絡を行います。
11:00 業務開始
現在とりかかっている案件の制作を引き続き行います。

突発的な取材や打ち合わせが入ることもあり、思いのほか仕事がはかどらないこともあります。

13:30 休憩
仕事の折り合いをみて個々に昼食をとります。
14:00 外出先で打ち合わせ
取材や打ち合わせなど、突発的なスケジュールのため外出を余儀なくされるケースもあります。
16:00 企画会議
新しく受注した案件の企画案を、プロデューサー・ディレクター・プランナー・コピーライターなどと一緒に話し合います。

外部からの連絡が少なくなり、手元の仕事に集中できるようになるのは、たいがい夕方以降です。

21:00 業務終了
翌日の仕事に支障がないよう、遅れた分はその日のうちに取り返します。

締め切りや入稿前は終電近くや徹夜になってしまうこともあります。

フリーランスで働くグラフィックデザイナーの1日の例

11:30 事務所出勤・仕事開始
メールチェック、今日の仕事の確認など。

フリーランスの場合、自宅で仕事をする人や、事務所に出勤しする人など働く場所はさまざまです。

13:30 広告代理店でスタッフミーティング
あるメーカーのキャンペーンの打ち合わせ。

広告代理店のアートディレクターとフリーのカメラマン・コピーライターと共にコンセプトの確認やデザインの方向性の確認をします。

16:00 スタジオで撮影立ち会い
カタログの商品撮影に立ち会います。

撮影ディレクションと、撮影したショットの確認をします。

20:00 スタッフと食事
撮影終了後にスタッフと打ち合わせも兼ねて食事
21:30 事務所に戻りデザイン作業
コンペを控えたあるポスターのデザイン作業をします。

広告代理店のチェックが入るため、締め切りに間に合わせるよう急いで作業を進めます。

25:30 終了
夜の方が仕事が捗るため、グラフィックデザイナーには夜型の生活をする人も多くいます。

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グラフィックデザイナーの勤務時間・休日・残業

グラフィックデザイナーの勤務時間

広告なら出稿日、セールスプロモーションツールなら納品日が決められているため、グラフィックデザイナーはそれに間に合わせるよう仕事を進めなくてはなりません。

そのため、グラフィックデザイナーだけでなく広告業界全体は残業が多くなりがちな労働環境にあり、慢性的に残業が続くこともあります

グラフィックデザイナーが働く広告代理店や制作プロダクションは、一定の勤務時間が定められていても、時間通りに出勤して時間通りに退勤できる日はほとんどないのが実情のようです。

とはいえ、遅くまで残業になった日の翌日は午後出勤が認められるなど臨機応変に対応できる会社も多く見られ、

  • フレックス制の導入
  • 夕方に出てきて朝まで仕事をする夜型パターン

などで働くグラフィックデザイナーも見られます。

いずれにしても不規則で過酷な労働条件であることに間違いなく、会社によっては残業代がつかないなどの問題があるため、社員の入れ替わりが激しいことも広告業界の特長だといえるでしょう。

グラフィックデザイナーの休日

一般的な広告代理店や制作プロダクションは完全週休2日制をとっていますが、グラフィックデザイナーはその規則通りに休めるとは限りません

入稿日を守ることが一番重視されるため、残業や休日出勤を余儀なくされることもあります。

たいていの場合は後日、代休を取れますが、現場の状況や仕事量により残業や休日出勤ばかりが増えていくこともあります。

グラフィックデザイナーの残業

広告業界は深夜残業が当たり前で知られ、激務であるというイメージが強いようです。

深夜に及ぶ残業になってしまった場合でも、翌日も朝から出社しなければならない会社や、休日に出勤しても代休が取れない会社のような劣悪な労働環境の会社も実在します。

たいていの広告代理店や制作プロダクションでは、深夜まで残業になった場合、翌日は午後からの出勤にしたり、徹夜で仕事をした場合は「明け」として休日とみなしたりするなど、柔軟な働き方ができるようになっています

また休日出勤の場合も後日、きちんと代休を取れるのが一般的です。

グラフィックデザイナーは忙しい? 激務?

グラフィックデザイナーは不規則な勤務のため、激務と考えている人が多いようです。

グラフィックデザイナーは手を動かすのが仕事のため、パソコンに向かい黙々と作業をすることが多く、ほかのクリエイティブ職に比べると仕事が大変という印象を受けるようです。

一方、同じクリエイティブ職でも、コピーライターやプランナーは「考える」ことがおもな仕事です。

忙しさにはあまり違いはありませんが、インターネットや図書館で資料を探したり、情報収集に出かけたりと、仕事中でも机を離れて動いたり気分転換ができるという点では、グラフィックデザイナーとは大きな違いがあるといえるでしょう。

グラフィックデザイナーの休日の過ごし方

グラフィックデザイナーは仕事が忙しく、なかなかまとまった休みを取れません。

そのため業務量を調整して休日出勤分の代休をまとめて取り、旅行を楽しんだり趣味に没頭したりする人が多いようです。

グラフィックデザイナーは日ごろ根を詰めて働いている分、まとめて休みを取ることを楽しみにできる前向きな考え方の人でなければ続かない職種だといえるかもしれません。

グラフィックデザイナーの1日・生活のまとめ

グラフィックデザイナーは、会社によっては残業が多いこともあり、朝は比較的ゆっくりめでフレックス制を取り入れているところもあり、取材や打ち合わせなど、突発的なスケジュールに追われ思うように作業ができない日もあります。

フリーランスの場合は納期さえ守ればそれまでの時間を自由に使えますが、夜型の生活をする人も多く、不規則になりがちなので自分でスケジュール管理をすることが大切です。