コピーライターの有名な人・人気のブログ・インスタ
有名なコピーライターは論理的戦略で組み立てる
有名なコピーライターは、手がけた商品やサービスの魅力を最大限に伝えることができます。
しかし、コピーライターの仕事は、決してひらめきや感性だけでは成り立ちません。
多くのコピーライターは、どうやったら人の心を動かせるのか、行動・購買につなげられるのか、といった論理的戦略で組み立てていきます。
ここでは、日本を代表する有名なコピーライターの紹介と、ブログやインスタではどのような内容が発信されているのかを紹介します。
20代で正社員への就職・転職
コピーライターの有名な人
コピーライターとして業界をリードしてきた有名な人を6人紹介します。
コピーライターの有名な人は、CMやポスターのキャッチコピーのみならず、映画、作詞、塾の開催など、幅広い分野で活躍中です。
論理的戦略に基づいて生まれた心に響くキャッチコピーは、数十年を経て時代が変化しても、多くの人の心に残り続けます。
みなさんも、コピーによって行動を起こしていることを思い返してみてくださいね。
糸井 重里(いとい しげさと)
糸井重里さんは、1948年生まれ・群馬県出身で、多くの日本人が知るほどの有名なコピーライターです。
法政大学文学部日本文学科を中退後、知人の勧めもあり、日本で初めて広告専門誌を創刊した「株式会社宣伝会議」の養成講座を受講します。
デザイン事務所に就職したのち、1969年TVCFアイディア賞で銀賞、1971年には金賞を受賞するなど、数々の賞を受賞しました。
1979年には沢田研二の「TOKIO」の作詞を担当、1996年には著書「誤釣生活」を発行するなど、幅広い分野で才能を開花させていきます。
1993年、女優の樋口可南子さんと結婚したことでも有名です。
1998年開設の「ほぼ日刊イトイ新聞」には、ご自身の考えや犬との生活ぶりなどを精力的にアップし続けています。
2019年秋には、「渋谷PARCO」8階に、展覧会やライブ、ワークショップなどができる、「ほぼ日曜日」と「ほぼ日カルチャん」を出展しました。
<代表的なコピー>
- 「生ビールがあるじゃないか、あるじゃないか。」(キリン・ラガービール)
- 「いまのキミはピカピカに光って。」(ミノルタ MINOLTA X-7/宮崎美子CM)
- 「トンネルのむこうは、不思議の町でした。」(映画 千と千尋の神隠し) ほか多数
仲畑 貴志(なかはた たかし)
仲畑貴志さんは、1947年生まれ・京都府出身の有名なコピーライターです。
機械科高校卒業後、設計事務所に就職したものの、グラフィックデザイナーの友人から聞いたコピーライターの道を目指すため、1年で退社します。
「株式会社宣伝会議」の養成講座を受けたのち、広告代理店に入社し、TCC(東京コピーライターズクラブ)の新人賞を受賞。
退社後、サントリー設立の広告制作プロダクションに入社。厳しい修行によりプロとしてのノウハウを獲得し、有名なコピーライターになりました。
仲畑広告制作所、仲畑広告映像所の主宰、宣伝会議コピーライター養成講座校長などを務め、コピーライターの育成にも力を入れています。
<代表的なコピー>
- 「ココロも満タンに」(コスモ石油)
- 「愛情一本チオビタドリンク」(大鵬薬品工業)
- 目のつけどころが、シャープでしょ。(シャープ) ほか多数
一倉 宏(いちくら ひろし)
一倉宏さんは、1955年生まれ・群馬県出身の有名なコピーライターです。
筑波大学第一学群人文学類卒業後、サントリーの宣伝部制作室にてコピーライティングを行います。
サントリーの大ヒットビール「モルツ」の発売企画に携わったのち、1987年に退社。
仲畑貴志さん主宰の仲畑広告を経て、1990年に独立し、一倉広告制作所を設立。
家電のテレビCMや健康飲料など、多くの人が記憶に残る数多くのコピーを手がけています。
<代表的なコピー>
- 「きれいなおねえさんは、好きですか」(パナソニック)
- 「あなたと、コンビに」(ファミリーマート)
- 「ポカリ、のまなきゃ。」(大塚製薬) ほか多数
児島 令子(こじま れいこ)
児島令子さんは、1956年生まれ・大阪府出身の有名なコピーライターです。
京都女子大学生活造形学科を卒業。大阪の広告代理店で勤務しながら、「株式会社宣伝会議」でコピーライターになるための基礎を学びます。
1年後にはフリーのコピーライターとして活動を開始し、1986年、内外衣料製品のTCC新人賞を受賞。
2019年にも「心って、心の持ちようだネ。」「若さなんて、転がる石よ。」などのコピーでTCC賞を受賞しています。
<代表的なコピー>
- 「死ぬのが怖いから飼わないなんて、言わないで欲しい。」(日本ペットフード)
- 「あした、なに着て生きていく?」(クロスカンパニー/宮崎あおいCM)
- 「大人は、とっても長いから」(JR東日本) ほか多数
尾形 真理子(おがた まりこ)
尾形真理子さんは、1978年生まれ・東京都出身の有名なコピーライターです。
2001年、数少ない女性コピーライターとして博報堂に入社し、朝日広告賞やTCC賞など多数受賞しています。
入社から8年間ほどは、コピーライターがなすべき仕事についてわからなかったそうですが、経験を積むうちに、“コピーライターは矢印を作って人を動かす言葉である”と明確になったと言います。
2018年に個人事務所「Tang」を設立し、ルミネの広告や資生堂、ティファニーなど多くの企業から引っ張りだこです。
<代表的なコピー>
- 「世界の非常食になりませんように」(日清食品株式会社/日清カップヌードル)
- 「悪い女ほど、清楚な服が、よく似合う。」(ルミネ)
- 「道は違っても、同じ光を見上げている。」(映画 ドラえもん/2019年3月1日公開) ほか多数
佐々木 圭一(ささき けいいち)
佐々木圭一さんは、1972年生まれ・神奈川県出身の有名なコピーライターです。
上智大学大学院を卒業後は博報堂に入社し、コピーライターとしての実績を積み上げます。
しかし、当初はどれだけコピーを書いても採用されず、紙のムダ使いだと先輩から「最もエコでないコピーライター」というあだ名を付けられていたそうです。
悩んだ末に出てきた答えは、“伝え方には技術がある”ことでした。コピーの法則を発見して以降は、コピーライターとして敏腕を振るい始めます。
カンヌ広告祭金賞、JR東日本ポスターグランプリの審査員特別賞、TCCの新人賞など、数々の賞を受賞しました。
郷ひろみやChemistryの作詞、著書「伝え方が9割」を手がけるなど、コピーライターの枠に留まらない活躍ぶりです。
<代表的なコピー>
- 「人のお口がニオったら、自分も心配。」(LION/デントヘルス)
- 「すべての女性に、輝く舞台を。」(東京ガールズコレクション)
- 「言えないから、歌が生まれた。」(トイズファクトリー・Mr.Children) ほか多数
コピーライターの人気のブログ
みなさんは、コピーライターの人気ブログはチェックしていますか?
プロとして活躍するコピーライターといえども、スタート時は大変苦労し、懸命に自分の道を切り開いてきたことがわかります。
ブログを見ると、どのような経緯でコピーライターになったのか、どのような活動をしているのかなどを知ることができるので、将来の参考にしてください。
自分の言葉で、生きていく。コピーライターが秘密にしたい「売れる方法」
「ことばワークス株式会社」代表取締役でコピーライター歴18年、さわらぎ寛子(さわらぎひろこ)さんのブログです。
10年間コピーライターとして勤務していたものの、育休復帰後に自分の席はなく、人間関係によるトラブルで退職。
2010年、独立するしかなかった状況の中で、ブログで発信していた育児体験記事が出版社の目に留まり、育児書やライティングを手がけるようになります。
2016年1月からは「3秒で女性の心をつかみ、読むほどにファンになる記事の書き方」セミナーも始めました。
中小企業や起業家からの依頼も増え、これまでに書いたコピーは3万件を超えるという、実力の持ち主です。
さわらぎさんのブログには、セミナーの告知や、SNSを使っても売上につながらない理由などがアップされています。
2男1女の母でもあり、女性コピーライターが育児をしながら、どのように仕事を続けてきたのかも参考になります。
自分の言葉で、生きていく。コピーライターが秘密にしたい「売れる方法」
もしも女性起業家がコピーライターに文章を習うなら?
文章術全般に精通するコピーライター、岡田鉄平(おかだてっぺい)さんのブログです。
大手求人広告代理店で怒涛の経験を積んだのち、「ネバーランド合同会社」を創業。
セミナー開催やキャッチコピー、ステップメールの代筆など、ネットを中心とした仕事を手がけています。
ブログでは、無料の文章診断やブログ文章上達術、キャッチコピーの秘訣など、事業主だけでなくこれからコピーライターを目指す方にも有益な情報が満載です。
Amazonの電子書籍『もしも女性起業家がコピーライターにブログの書き方を習ったら』を出版しているので、文章のスキルを高めたい方は必見です。
圏外コピーライター | コピーライター銭谷侑のブログメディア
ご夫婦そろって電通出身で、事業デザインファーム「the Tandem」を創業したコピーライター、銭谷侑(ぜにやゆう)さんのブログです。
入社当初は「コミュ障・権威嫌い・転局者」の三拍子でほとんど仕事がなかったものの、独自の「コピーライティングシステム」を開発したことで、多くの仕事が回ってくるようになったと言います。
「人生を良くする」をテーマに、商品・サービス開発などを手がけながら、リクルートホールディングスで働くなど、パラレルキャリアを実践中です。
ブログでは、開催するコピーライティング講座の内容や、コピーライティングを学ぶための本BEST15の紹介もされています。
ご夫婦で古いテラスハウスを借り、DIYで事務所を開設するまでのプロセスも必見です。
圏外コピーライター | コピーライター銭谷侑のブログメディア
20代で正社員への就職・転職
コピーライターのインスタ
インスタで情報を発信する、有名なコピーライターを3人紹介します。
コピーライターとして活躍する人たちのインスタには、どのような内容が発信されているのか見ていきましょう。
大宮 エリー(おおみや えりー)
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コピーライター、CMディレクター、演出家、映画監督、ラジオパーソナリティなど、多才なことで知られる大宮エリーさんのインスタです。
東京大学薬学部を卒業したものの、薬剤師には向いていないと判断し、電通に入社したという異色の経歴の持ち主。
2006年の独立後には、初監督となるショートムービー『海でのはなし』が劇場公開されました。
大宮さんの有名な作品に、『ミンティア/アサヒグループ食品・テレビCM』や『みんなに笑顔を届けたい/江崎グリコ』などがあります。
フォロワー数15.3千人越えのインスタでは、仕事でかかわった芸能人との写真や、2019年6月1日から15日まで開催した『大宮エリー展「peace within you 」(あなたの中にある平和)』の絵画を見ることができます。
こやま 淳子(こやま じゅんこ)
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早稲田大学商学部卒業後、TBWA/JAPAN、博報堂を経てコピーライターになった、こやま淳子さんのインスタです。
2010年に独立したこやまさんですが、コピーライターになったきっかけは、“会社員よりも職人のように生きていきたかったから”、だと言います。
入社直後はコピーの書き方がわからずダメ出しばかりだったため、「株式会社宣伝会議」のコピーライター養成講座を受講。
コピーライターとして心がけているのは、クライアントとの対話を重視し、広告に求められる点や商品の魅力を把握することだそうです。
代表作に、ボディソープ「hadakara」のネーミングや、「愛のカタチは、義理と本命だけじゃない。(バレンタインロッテキャンペーン)」などがあります。
インスタには、各地を訪れた際の風景や美味しい物の写真などがアップされていて、忙しく働くこやまさんが上手に息抜きしたり感性を磨いたりしているのがわかります。
竹島 靖(たけしま やすし)
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「伝説のコピーライター」と賞される、竹島靖さんのインスタです。
竹島さんは、広告制作プロダクションを経て1944年に独立し、テレビ・ラジオCMからホームページの企画・制作なども手がける有名なコピーライター。
広告界の芥川賞ともいわれる「宣伝会議賞」で、金賞・銀賞・銅賞を総なめにしたのは、糸井重里さんと竹島さんのお2人しかいません。
株式会社東京竹島事務所・代表取締役社長として、全国の企業や地方自治体を対象にキャッチコピーの重要性を講演し、コンサルも行っています。
インスタでは、竹島塾やワークショップの告知のほか、訪れた飲食店の写真などを見ることができます。
コピーライターとして有名になった人たちは、嫌になるほど数多くのコピーを書くだけでなく、自分なりのコピー法則を見つけているようです。
対象となるものの魅力を文字で伝えるコピーライター。あなたも将来の仕事として検討してみてはいかがでしょうか。