キャビンアテンダントの需要・現状と将来性
キャビンアテンダント(CA・客室乗務員)になりたいと考えた時に気になるのは、仕事内容や収入のほか、需要があるのかという点でしょう。
本記事では、キャビンアテンダントの現状から将来性、今後の活躍の場などを紹介します。
キャビンアテンダントの現状
旅行客・ビジネス客の増加
グローバル化が進み、海外でビジネスをする人や旅行客の数はどんどん増えています。
近年は日本文化が世界的に注目され、外国人旅行者が激増しています。
また、中国・韓国をはじめとしたアジアが経済的に急成長していることから、旅行だけでなくビジネスの面でも航空業界は今後も成長し続けるでしょう。
グローバル化による航空会社同士の提携
こうした現状から、日本の大手航空会社は早くから国際線の運航を行っていますが、1社のみですべての国へのフライトを網羅することは困難です。
そのため、世界各国の航空会社はお互いに提携し合うことで、大きな航空連合を形づくっています。
これは「グローバルアライアンス」と呼ばれ、JALが属する「ワンワールド」やANAが属する「スターアライアンス」のほか、大韓航空やデルタ航空などで構成された「スカイチーム」があります。
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キャビンアテンダントの需要
利用客の増加に伴い、どの航空会社も便数を増やして対応しているため、近年ではパイロット不足が叫ばれています。
キャビンアテンダントも、フライトには一定の人数を確保しなくてはならないため、今後ますます需要は増えることでしょう。
ただし、どの航空会社も価格競争によりコスト削減が重要な課題となっているなか、今後は契約社員や派遣社員として働くキャビンアテンダントが増加すると予想されます。
不規則な勤務体制のなか、これまでのような十分な給料や待遇が得られない可能性もあるため、強い意志と情熱を持った人でなければキャビンアテンダントになることは難しいでしょう。
キャビンアテンダントの将来性
ここ数年の航空業界は、価格競争などにより厳しい経営状況に陥る会社が増えています。
日本国内でも2012年から「ローコストキャリア(LCC)」という格安航空会社が登場し、ますます各社間の競争が激しくなっています。
このような状況下においては、これまで以上にサービスが重視されていくものと考えられます。
特にLCCではサービスに重きを置かない分、圧倒的な価格の安さを実現しています。
航空会社の選択肢が広がったのは消費者にとっては喜ばしいことですが、その業界で働く人にとっては決してよいニュースではありません。
大手航空会社をはじめとする既存の航空会社では、これまで以上に充実したサービスをしなければ生き残れないでしょう。
もちろんキャビンアテンダントとして直接お客さまに関わるには、ますますサービスの質の向上に勤める必要があります。
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キャビンアテンダントの今後の活躍の場
日系航空会社
日系航空会社の人気は未だ根強いです。
LCCの参入や少子高齢化により経営としては苦しい状況ではありますが、今後はアジア人観光客やビジネス客が増えることが予想され、ますます英語をはじめとした語学力が求められるでしょう。
近年は女性キャビンアテンダントに長く働いてもらうため、各航空会社も妊娠・出産などのライフイベントを支援する制度を設けてるようになりました。
より長く働き、チーフパーサーなどにキャリアアップするキャビンアテンダントも増えると考えられます。
外資系航空会社
富裕層を中心に、世界各国への観光の需要は高まってきています。
外資系航空会社はより豪華な航空機を取り入れたり、充実したサービス機器を搭載したりするなどより進化しています。
キャビンアテンダントもグローバルな人材を求めているため、今後外資系航空会社で働く日本人も増えると考えられます。
近年はアジア人利用客の増加に伴い、日本人を評価する外資系航空会社も増えているため、よりチャンスは増えていくでしょう。
LCC(格安航空会社)
LCCは近年急速に普及し始め、利用客も増え続けています。
ただし、LCCは機内でのサービスを抑えることでコストを削減しています。
LCCでもキャビンアテンダントの需要はもちろんありますが、サービス内容は限られているので、積極的にお客さまにサービスをしたいという人には向かない一面もあります。
キャビンアテンダントの需要のまとめ
キャビンアテンダントは今後も需要が高い職業です。ただし、LCCの台頭などによって、各社間の競争は激化しています。これまで以上のクオリティーでサービスを提供しなければ生き残ることはできないでしょう。
その一方、日系航空会社では経験豊富な人材に長く働いてもらうために制度を整備する流れもあります。外資系航空会社でも日本人を積極的に採用しようとする動きがあり、活躍の場は豊富です。