ベビーシッターの需要・現状と将来性
そのため、出産後も仕事を続けてキャリアを磨きたいと考える女性の増加・核家族化・共働き世帯の増加などにより、保育サービスをはじめとしたベビーシッターの需要はますます拡大を見せています。
この記事では、ベビーシッターの需要・現状と将来性について解説します。
ベビーシッターの現状
ベビーシッター需要が拡大
人々の価値観が多様化し、
- 出産後も仕事を続けてキャリアを磨きたいと考える女性の増加
- 核家族化
- 共働き世帯の増加
などにより、子どもを安心して預けられる「保育サービス」の需要はますます拡大を見せています。
また、都市部においては幼稚園・保育園などの保育施設に定員の関係で入れない待機児童が大きな社会問題となっています。
こうした背景の下、近年は集団保育以外の保育サービスとして、ベビーシッターの存在に期待が寄せられています。
欧米に比べると、日本におけるベビーシッターの歴史はまだ浅いものの、最近ではベビーシッターがメディアで取り上げられる機会も増え、その認知度は少しずつ高まりを見せているようです。
「一人ひとりの子に合った保育サービスが提供しやすい」というメリットから、この先さらにベビーシッターの需要は大きくなっていくことが期待できます。
安心・安全なベビーシッター提供のために
一方で、「ベビーシッターがお客さまの子どもを危険にさらした」といった衝撃的な事件も発生しています。
このような問題を受け、各ベビーシッター会社ではコンプライアンスを遵守し、透明な経営方針を掲げる動きが強まっています。
個々のベビーシッターとしても
- より強い責任感
- 豊かな人間性を持った人材
が求められるようになっていくでしょう。
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ベビーシッターの需要
育児中の家庭の強い味方
現代社会において、キャリアを積み男性と同等に活躍する女性が多いことはあらためていうまでもありません。
そのような人たちの中には育児中の人も少なくなく、仕事をもつ保護者にとって周囲の助けは不可欠です。
両親や自治体などからのサポートほど心強いものはありませんが、さまざまな事情で十分にそれが受けられない人も多いのが実状です。
そんな時のレスキューとしてベビーシッターを活用したいと考える人は多数存在しています。
スポット利用・夜間利用が人気
日常的に固定でシッティングを利用している人もいますが、ベビーシッターの需要は緊急時の利用が圧倒的に多いといえます。
たとえば子どもが熱発してしまい、自宅療養させなければならないが仕事を休めないというようなケースです。
このように基本的には日常の保育は保育園に任せていて、送迎や欠席時に不都合が生じた場合に利用するという考え方が主流であると考えていいでしょう。
また、保育園が対応できない時間帯でも、依頼が可能であることがベビーシッターのメリットの一つです。
出張や夜勤等で夜間に家を空けることのある人の中には、ベビーシッターを活用して育児と仕事との両立をはかっている人もいます。
夜間料金がかかる場合がほとんどですが、シッティングを利用することで、心おきなく仕事に専念できれば金銭面は惜しまないという考える人も多くいます。
習い事を兼ねる人も
保護者が仕事のために、習い事ができない子どもへ英会話やピアノなど、オプションメニューを依頼されるシッターもいます。
シッティング内で習い事をさせるという活用の仕方をしている人も意外と多く、ベビーシッターの役割は今後より広がっていくといえるでしょう。
ベビーシッターの将来性
ベビーシッターを利用する目的の多様化
少子化が進む昨今の日本ですが、ベビーシッターを依頼する保護者は、年々増加傾向にあるといわれています。
- 保育園や小学校からのお迎えを代わりにお願いしたい
- 産後で疲れているときに、乳児の世話・家事をしてもらいたい
- 子どもが風邪をひいているが、仕事を休めないので面倒をみてもらいたい
- 障害を持った子どもの世話を手伝ってほしい
- 仕事が終わるまでの間、送迎と夕食の面倒を見てほしい
- ピアノ・英語などを子どもに教えてほしい
- 子育ての相談をしたい
- 保護者が外出する数時間だけ、世話をお願いしたい
- 保護者の体調が悪いときに、子どもの世話をお願いしたい
- 子どもの習いごとの送迎をお願いしたい
今後はベビーシッターを利用する目的も、より増加・多様化しベビーシッターに求めらえる役割も増えていくと考えられます。
需要が急速に拡大
一昔前は、「ベビーシッターを使うのはお金持ち」というイメージがありました。
ですが、
- ベビーシッター会社の提供するサービスの多様化
- サービスによっては利用料金が低価格
などから、一般のお客さまも気軽にベビーシッターを利用できるように変わりつつあります。
また、近年は保育園に入りたくても入れない「待機児童」の問題もあり、仕事中の時間帯に子どもを預けたくても預けられず、困っている保護者も増えています。
日本におけるベビーシッターの歴史は比較的浅いため、ベビーシッターを職業として選ぶ人はまだそこまで多くないかもしれませんが、この先はますます需要が高まり期待される役割も大きくなっていくものと予想されます。
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ベビーシッターの今後の活躍の場
プラスアルファの役割を担う
幼稚園・保育園が行う集団保育とは異なり、1人の子どもとじっくり向き合えるのが、ベビーシッターのメリットだといえます。
この特徴を生かし、最近では子どもの面倒をみながら、
- 英会話
- ピアノ
- ヴァイオリン
などを教えるシッター、いわゆる「習い事」と「シッター」を組み合わせたようなサービスの人気も高まっています。
さらに、ベビーシッターと家事代行サービスを組み合わせたサービス提供する会社も増えているなど、お客さまの多様なニーズに合わせ、サービスの幅は徐々に広がりをみせています。
活躍の場もより広がる
最近はライブ会場やイベント会場などでも「子連れOK」の場所が増え、ホテルや百貨店でのベビーシッターサービス、さらには民間の託児ルームの開設も目立ちはじめています。
今後は個人宅以外でベビーシッターとして働ける場も増えていくといえるでしょう。
何よりも子どもを愛する気持ちをもち育児・保育に関する知識と経験がある人はもちろん、それに加えて医療や看護、その他の得意分野を持っている人は、より多様な活躍をしていけるはずです。
ベビーシッターの現状と将来性のまとめ
都市部においては幼稚園・保育園などの保育施設に定員の関係で入れない待機児童が、大きな社会問題となっています。
そのため、出産後も仕事を続けてキャリアを磨きたいと考える女性の増加・核家族化・共働き世帯の増加などにより、子どもを安心して預けられる「保育サービス」の需要はますます拡大を見せています。
近年は集団保育以外の保育サービスとしても、ベビーシッターの存在に期待が寄せられており、なかには習い事とかねる人もいるようです。
今後はベビーシッターを利用する目的もより増加・多様化し、ベビーシッターに求めらえる役割も増えていくと考えられます。