ベビーシッターに向いている人とは? 適性や必要な能力を紹介
育児以外にも掃除や買い物、食器洗いなど、家事のお手伝いをする機会もたくさんあります。
ですが最も大切なことは、「安心」と「安全」を大事に考えて行動することです。
そのためには子どもの様子を注意深く見ていられる観察眼や気配り・状況の変化に気付いて臨機応変に動ける人も、ベビーシッターに向いているといえます。
この記事では、ベビーシッターに向いている人・適性・必要なスキルについて解説します。
ベビーシッターに向いている性格・適性
- 子どもに愛情を注げること
- 人のために行動できること
- 強い責任感と観察力があること
- 気配り・臨機応変に動けること
子どもに愛情を注げること
ベビーシッターになる上で必ず必須といえるのは「子どもが好き」という気持ちです。
ただし、自分や親族の子どもだけでなく、どの子どもに対しても平等に愛情を注げる人でなくてはなりません。
仕事中は親代わりになるつもりで、全力で子どもと向き合い、その子の健やかな成長を願う気持ちがもてる人であれば、きっと素晴らしいベビーシッターとして活躍していけるでしょう。
人のために行動できること
ベビーシッターは、「縁の下の力持ち」のような役割を任されることが多くなります。
基本的には保護者からいわれたことをこなしていかなくてはなりませんし、掃除や買い物、食器洗いなど、家事のお手伝いをする機会もたくさんあります。
あまり目立たない仕事でも進んでやれる人、そして「自分の行動で相手を喜ばせたい」と自然に思えるような人が、ベビーシッターには向いているといえるでしょう。
また、育児や保育に関する知識も必要になりますから、新しいことを進んで勉強しようとする人にも向いています。
強い責任感と観察力があること
ベビーシッターにとって最も大切なことは、常にお客さまや子どもの「安心」と「安全」を大事に考えて行動することです。
遊んでいるうちにケガをさせてしまうことのないよう、常に子どもの様子には気を配らなくてはなりません。
「自分がこの子を守るんだ」という気持ちを持っていれば、よほどのことがない限りケガにつながるような事故は起きないはずですが、場合によっては危険な行動をとった子どもをきちんと叱ることも必要になります。
また、子どもはついさっきまで元気だったのに、急に体調を悪くしていることもあります。
こうしたとき、子どもの様子を注意深く見ていられる観察眼があれば、大事に至る前に対処できます。
気配り・臨機応変に動ける
気配りができる人、状況の変化に気付いて臨機応変に動ける人も、ベビーシッターに向いているといえます。
いくらベビーシッターが保育や育児のプロだとはいっても、初対面の人に我が子を預けるというのは、誰しもが不安に思うものです。
だからこそ、まずはお客さまに安心してもらえるように、誠実な態度をとることが大切です。
安心・安全を意識した行動をとり続けることで、子どもや保護者から大きな信頼を得られます。
20代で正社員への就職・転職
ベビーシッターに必要なスキル・能力
資格・スキルよりも大切なこと
ベビーシッターは公的な資格が存在しないため、どのような人でもベビーシッターと名乗り、仕事をはじめることが可能です。
現在、民間団体が作ったベビーシッター講座やベビーシッターの民間資格はあるものの、実際にベビーシッターとして活躍するために、このような講座の受講や資格取得は必須でありません。
公的な資格がないことは、
- 気軽に働きやすい
- 職業として目指しやすい
というメリットがある反面、ベビーシッターごと仕事に対する考え方やスキルのレベルが違うという面もあります。
しかし、あくまでも、ベビーシッターの大きな役割は「保護者に代わって子どもの安全を守り、成長を手助けすること」です。
そこには「子どもが好き」という気持ちだけでなく、強い責任感を持って子どもを守り、健やかな成長を願う心が欠かせません。
しかし、子どもは一人ひとり個性も成長スピードも異なるのが当たり前。
机に向かって学んだことだけを鵜呑みにし、固定観念に捉われたまま子どもと接するよりも、優しさや愛情深さ・気遣い・判断力などを持って、一人ひとりの子どもの個性を認めきちんと「人間」として接することが大事だといえます。
依頼者の多様なニーズに応えること
ベビーシッターの大きな特徴は、保育園や幼稚園などの「集団保育」とは異なり、依頼者の依頼にもとづく「個別保育」のサービスを行うことにあるといえます。
担当するベビーシッターは、ベビーシッターをする時間・曜日・仕事内容など、基本的にすべて依頼者のニーズに応える形でサービスを提供します。
仕事中は、自分が親になったつもりで真剣に働きますが、あくまでも依頼者の要望に沿って働くことを忘れてはなりません。
ベビーシッターはサービス業ですから、「いかに依頼者を満足させられるか?」という点が大事です。
もちろん子どもと過ごす時間の中では、自分の判断で動くことが要求される瞬間も多々出てくるものの、自分勝手な行動や、子どものためにならない考え方をすることは望ましくありません。
わからないことは必ず確認すること
安全と安心を守るために現場で大切になるのが、保護者との事前打ち合わせです。
確認事項としてたとえば、
- 子どものアレルギーの有無
- お昼寝の時間
- おやつを与えてよいか
- お気に入りの遊び
- 緊急時の連絡先
など、確認しておくべきことはたくさんあります。
こういったことは、各ベビーシッター会社の研修で必ず教わるはずです。
しかし、仕事に慣れてくると「前のお客さまもこうだったから、このやり方で大丈夫でしょう」と、簡単に思ってしまいがちです。
そこで少し確認を怠ったことから、大きな問題につながる可能性もあるため、きちんと確認するクセをつけておくことが大切です。
ベビーシッターに向いていないのはどんな人?
ベビーシッターは、すべての子どもに同じように愛情を注がなくてはなりません。
ベビーシッターはさまざまな個性を持った子どもと接しますが、なかにはいうことを聞いてくれなかったり、心をなかなか開いてくれなかったりする子どももいます。
子どもは自分の思うように動かないことも多いですが、他人の子だからといって感情的になってむやみに怒鳴ったり、ましてや手を出したりすれば、もうそのベビーシッターに仕事は任せてもらえません。
すべての子どもに対し平等に愛情を持ち、常に冷静に対応できる人こそが、ベビーシッターに向いているといえるでしょう。
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ベビーシッターに向いている人のまとめ
ベビーシッターに向いている性格・適性として、子どもに愛情を注げること・人のために行動できること・強い責任感と観察力があること・気配り・臨機応変に動けることが挙げられます。
ベビーシッターごと仕事に対する考え方やスキルのレベルが違い、依頼者の多様なニーズに応えることが必要です。
すべての子どもに対し平等に愛情を持ち、常に冷静に対応できる人こそがベビーシッターに向いているといえるでしょう。