トリマーの独立・開業

自分の店を持つために

トリマーは、経験とスキルが身に付けば独立・開業することが可能です。

トリミングの専門店を開こうと思ったとき、さまざまな方法が考えられます。

店舗を買う方法、店舗を賃貸する方法、自宅を改装してトリミングルームを作るといった方法です。

また、最近では車でお客さまの家へ出張してトリミングを行う人も増えています。

この場合、車一台さえあればたいていの場所に移動してトリミングを行うことができるため、土地や建物を購入して店舗を開くよりも、ずっと初期投資を少なく抑えることができるのがメリットです。

トリマーは雇われの身だとあまり給料が上がらず、結果的にそれが原因となって辞めてしまう人もいます。

また、仕事を続けていく中で、自分が「こうしたい」と思うことがあっても、基本的には店の方針に従って働かなければなりません。

「自分が理想とするサービスを提供したい」「しっかりと稼ぎ、一生この仕事を続けていきたい」という気持ちがあるのであれば、腕を試せる「独立」を一つの目標にしてみるのもよいかもしれません。

トリミング店は立地条件が命

どのような形態で店を開くにしても、成功するために見過ごせないのは立地条件です。

その地域にどのくらいペットを飼っている人がいるか、どのような種類のペットが多いのか、トリミングを行う競合店は何軒あるのかなど、事前にしっかりとリサーチしてから店を出す場所を決めることが大切です。

最近は、トリミング店が続々と開店する地域もあります。

ライバルが多い場所に店を構えたい場合、その土地で商売をしたときにどれくらいの数のお客さんが見込めるのかを計算していなければ、長く続けていくことはできないでしょう。

とくに小規模の店舗を構えるのであれば、その土地で愛される店になることもポイントです。積極的に住民と関わりを持つために、自分自身が親しみやすい場所を選ぶということも必要な要素になってくるでしょう。

トリミング店でできるサービスは

トリミングのみを行う専門店であれば、トリマーの民間資格を持っていなくても店を開くことは可能です。

民間資格はあくまでも知識や技術を証明するためのものであり、これがないと商売ができないということではありません。

しかし、もしも店でトリミング以外のサービスを提供しようと思った時には、新たな資格が必要になる場合があります。

たとえば、動物病院のように動物の診察や治療をするためには「獣医師」の資格を持っていなければいけません。

必用な資格がないまま、先に挙げたトリミング以外のサービスを始めてしまうと法律違反になってしまうため、独立・開業する際は十分に注意する必要があります。

ペットビジネスを学ぶ

動物関連の専門学校、通信講座の中にはペットビジネスを学べる学科が設置されているところがあるため、そこに進学するのもよいでしょう。

このような学科では各種資格を取得できるのはもちろんのこと、実際に開業するまでサポートしてくれるところもあります。

トリマー以外の資格を持っていることでペットショップや動物病院を兼ねたトリミングサロンの開業も目指せるため、より集客を見込んだ経営が可能になるといえるでしょう。

「動物取扱業」の登録とは

動物の繁殖、飼育、展示、売買などを行う場合、「動物取扱業」の登録を地方自治体に行う必要があります。

トリミングサロンの開業ももちろんこれに該当するため、手続きを何にも優先して行わなければなりません。

登録の際には動物取扱責任者を置くことが必須です。これは半年以上の実務経験、動物関連の教育機関卒業資格、動物愛護相談センターが指定する資格のいずれかが必要です。

加えて所定の研修の受講も義務付けられています。この登録がないとトリミングサロンを開業することはできません。

甘くないサロン経営

実際にトリマーとして独立した人の声を聞くとかなり厳しい道であると感じるでしょう。

まず収入がなかなか安定しないということ。季節の変わり目や年末など、繁忙期には月に20万円を超える収入があることもありますがそれ以外は10万円前後とかなり差があることが分かります。

結果、せっかく開業しても2年以内に店を閉めてしまう人が非常に多いようです。

中にはアルバイトをしながら何とか経営を続けているという人も。

長く経営が続いている人は綿密な市場調査を行い立地で成功しています。また確かな技術が必要なのは言うまでもありません。

トリミング直後はきれいでも、毛足が伸びてくるとスタイルが崩れてしまうのは力量が足りない証拠。

きれいなスタイルが維持されればリピーターとして長く付き合うことができる可能性が非常に高いといえます。

トリマーとして独立開業を考えている人は十分な準備期間をとることが必要不可欠です。

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