新聞記者に向いている人、適性

コミュニケーション力

新聞記者の最も大事な資質は、コミュニケーション力であるといえます。さまざまな人に接して、情報を得る、それが、記者としての仕事の基本になるからです。簡単なようですが、なかなか難しいところです。

人と会って話しをすることは誰にでも出来ますが、新聞記者の場合は、記事にするための情報を相手から得なければなりません。その場合、重要になるのは、自分がいかに多くの、しかも有益な情報を相手に提供できるかです。

新聞記者の仕事は、ほとんどが、人との対話が中心です。文献や資料、書籍等は、極端に言えば、新聞記者にとっては、すでに情報ではないのです。文字となって世の中に出ているものは、すでに公開された情報です。

インターネットの情報も、同様です。記者は、情報の中枢にいる人の、頭の中にある考え、構想、意思などを聞き出し、それを文字にする。つまり、情報を初めて世の中に文字として、公開するということです。

情報はギブアンドテイク

情報の中枢にいる人は、政治家、官僚、会社社長であるかもしれません。あるいは、刑事、検察官、弁護士であるかもしれません。そうした人たちに接して、情報を聞き出すには、記者の方から、さまざまな情報を提供することが大事です。

提供できる情報は、記者の日ごろの取材成果や専門家から得る情報などから生まれます。その中には、過去に蓄積した知識、ノウハウもあります。それらの情報を相手に提供する。

相手が、自分に有益と感ずれば、自分の頭の中にある情報の一部を提供してくれるでしょう。そうした、ギブアンドテイクの関係によって、相手との信頼関係を築いていくことが記者の仕事の重要な部分となります。

記事を書くには文章力、幅広い知識が必要であることはいうまでもありませんが、基本は、人とのコミュニケーションによって、情報の量と質を深め、それを記事化することです。

相手との信頼関係を深めれば、相手は、いろいろな形で情報、あるいはヒントを与えてくれるようになるでしょう。