新聞記者は正しい情報を、正しい言葉で伝える仕事
投稿者プロフィール
投稿者の仕事満足度
- 総合満足度
- 4.00
- 仕事内容
- 4.00
- やりがい
- 5.00
- 働きやすさ
- 3.00
- 給料・年収
- 4.00
- 休日・待遇
- 3.00
- 成長・将来性
- 4.00
- メッセージ
-
新聞記者と聞くと、「固い」「難しそう」というイメージを抱く人が多いのではないでしょうか。
しかし、抑えるべきポイントは意外とシンプルです。
それは「正しい情報を、正しい言葉で伝える」ことです。
事実を正確に伝えることが、重要になります。
また、取材活動では、様々な状況に対応する必要があるため、臨機応変さが求められます。
記事を校正することも、大切な仕事の一つとなります。
一番緊張する瞬間は、紙面に誤植がないか確認する場面です。
インターネット社会において情報が溢れる中で、新聞記者の役割は、より重要になると考えます。
紙面の奥にいる大勢の読者に対して、正しい情報を正しい言葉で伝えて欲しいと思います。
- 仕事内容
-
勤務地は、某政令指定都市のオフィスでした。
広告関連会社の中に、新聞の編集部があるという形で、勤務先の規模は20人前後。
広告の仕事もしながら、編集部の記者として活動していました。
個人や団体から、取材依頼の連絡をいただき、取材や写真撮影を行い、記事を書く流れです。
上司が記事の構成を考えるので、ゲラが完成したら、誤植がないように校正します。
地域面を担当しており、取材対象は警察や役所、地域の団体などでした。
- なるには
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大学卒業後、広告関連会社に入社しました。
その会社に新聞記者の編集部があるという形です。
物を書くのは好きだったので、勉強になりました。
また、普段広く使われている言葉でも、新聞での表記は違ったりするので、それを勉強することが楽しかったです。
必要な資格は特にありませんが、正しい「新聞言葉」を覚えるため、毎日15種類程の新聞を会社で読んでいました。
- やりがい
-
警察や役所、社会奉仕団体などを取材することが多かったです。
普段生活していたら、出会うことのない人達に会うことができることが魅力だと思います。
同じ団体でも、地域によって雰囲気なども違うので面白いなと感じました。
例えば、警察署に取材に行くことが多かったのですが、固い雰囲気の警察署もあれば、友人のように柔らかい雰囲気で話を聞ける警察署もありました。
達成感を感じるのは、やはり自分が取材・執筆した記事が、紙面に掲載されたときだと思います。
SNSなど自分で情報を発信することが容易な時代ですが、やはり執筆記事が初めて新聞の紙面に掲載された瞬間は、感動しました。
- つらいこと
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一番気をつけなければならないことは、誤植です。
もし、掲載記事に事実と違うことがあれば、関係各所へ謝罪に赴き、謝罪訂正文を掲載することになります。
ラッキーなことに、私は一度も誤植はなかったですが、先輩が一度誤植してしまい、大変そうでした。
- 向いてる人
-
様々な事柄に興味がある方に、向いている仕事だと感じます。
たくさんの取材対象者に会って、話をするため、コミュニケーション能力も必須だと思います。
また、正確に物事を捉えることも、大切です。
正しく理解し、正しく伝えることができる、細かい違いも理解することができることが大事だと思います。
- 志望理由
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偶然が重なり、新聞記者の仕事をさせていただいていました。
記者としての初めての仕事は、人物のインタビューでした。
自分なりにストーリーを立てて取材に挑みましたが、帰って来た答えは自分が予想していたものと全く違いました。
それからは、予想を立てず、真っ新な状態で取材に望むことを心がけました。
たくさんの方に会う中で、多面的な見方ができるようになったと思います。
- 働きやすさ
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新聞記者は、圧倒的に男性社会だと思います。
女性が働きやすい雰囲気は、あまり感じませんでした。
しかし、取材対象によっては「女性記者には話しやすい」などと言ってくれる方もいるため、できるだけ話しやすい柔らかい雰囲気を作るように心がけていました。
記事の締め切りが近づくと、編集部はピリピリした感じになります。
- 給料・年収
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入社当時は25歳前後で、約3年間勤めました。
月収は20万円くらいで、手取りは18万円くらいでした。
賞与は年に2回、約10万円程でした。
小さい会社なので給料は少なかったですが、大手メディアだと、給料水準はより高いと思います。
- 休日・待遇
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ワークライフバランスは、良いとは言えません。
急な取材対応や、勤務時間変更などが頻繁にありました。
有給休暇は、一度も使ったことがありませんでした。
休暇取得を言い出せるような雰囲気は、全くなかったです。同僚も同様でした。
- 就職・転職
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面接では、新聞やニュースをチェックしているかどうかは、必ず聞かれると思います。
取材活動が主な仕事なので、コミュニケーション能力があるかどうかが問われると思います。
小さな会社で色々な経験をさせてもらいましたが、大きな組織の仕事も体験してみたいと思い、システム会社に転職しました。
- 恋愛・結婚
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恋愛は、器用な人だったらできるかも知れません。
プライベートの予定を立てることが難しい職場環境だったからです。
女性は結婚後、ほとんど退職しました。
実際、マスコミ関係で、第一線で活躍している女性は少ない印象です。
- 成長・将来性
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インターネット社会において、SNSなどの個人メディアが展開される世の中になり、個人の発信力が大きくなりました。
そんな中、新聞記者の担う役割は減少すると思われる方もいるかも知れません。
しかし、私はそうは思いません。
情報が溢れる社会において、受け取り手はその情報を見極め、取捨選択する能力が求められると考えます。
新聞記者は、マスメディアとして責任を持って取材活動し、正しい情報を正しい言葉で発信する、重要な役割を引き続き担っていくものと考えます。