編集者に向いている人、適性

高い文章力が求められるわけではない

編集者にとって、理系・文系というのはほとんど関係ありません。また、高い文章力が必ずしも求められる仕事でもありません。

最も編集者に向いている人というのは、「物の見方が違う」という一点にあります。

よく思われがちなのは、編集者だから言葉を巧みに操ったり、文章力がないとなれないという意見ですが、決してそんなことはありません。

基本的に雑誌や書籍の文章は専属のライターが書きますし、誤字脱字や言い回し、整合性などを見る校閲・校正は専門のスタッフがいます。

編集者が直接文章を書くことは実際にはさほど多くありません。

「物の見方が違う」とは?

たとえば、自分が雑誌の企画をします。テーマは「ラーメン」です。「行列ができる都内近郊のラーメン店」「昔の製法を受け継ぐ老舗ラーメン店」「ラーメンの激戦区、高円寺」

このような題名の雑誌を見てどう思いますか。ありがちではありませんか?

すでに何十冊も出回っているタイトルしか思いつかない人は、物の見方が足りないといえます。

さらに、東京の町を歩いていて、古めかしいラーメン店があったとします。物の見方が足りない人ならば、素通りしてしまうでしょう。

しかし、物の見方が違う人ならば、そこで立ち止まります。そして、もしかしたら、これで企画ができないかと考えるのです。

タイトルは「東京都内にもまだ残っていた歴史建造物的ラーメン店」などと考えるかもしれません。もしくは、「頑固親父が作るラーメンは本当にうまい?まずい?」などと考える人もいるかもしれません。「行列ができない穴場ラーメン店」でもいいかもしれません。

人とは違う観点で考える

このように、編集者に向いている人は、一つの見方ではなく、さまざまな方向から切り口を開きます。

このような見方ができるようになるためには、人とは違う視点で物事を考える癖をつけておくとよいでしょう。

日頃から見聞を広げて、街を歩いたり、昼食にお店に入ったときには自分が編集者になったつもりになって、「この店を記事にするならば、どんなタイトルがいいだろう」と無意識のうちに考えてみることです。

専門的な知識は必要ありませんが、物の見方や感性が新しい雑誌を生みますから、新しい考え方や切り口を見つけられる人が編集者に向いているといえるでしょう。

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