システムエンジニアの働き方・雇用形態の種類

システムエンジニアの雇用形態

システムエンジニアの雇用形態としては、主に次のようなバリエーションがあります。

<システムエンジニアがとれる雇用形態>
・正社員(契約社員)
・派遣社員
・パート、アルバイト
・フリーランス
・副業

全体的な割合として多いのは、やはり「正社員」です。

システムエンジニアは一人前になるにも時間の掛かる職業であるため、正社員と採用し、長期計画で育てていく会社が多いです。

とはいえ昨今は、「派遣社員」や「パート・アルバイト」などの非正規雇用として片手間に働くシステムエンジニアも増えてきており、さらは「フリーランス」として独立し、正社員以上の収入を得る人も目立つようになってきました。

政府の働き方改革も進む中、この流れは今後よりエスカレートするともいわれています。

正社員のシステムエンジニア

仕事内容の特徴

正社員のシステムエンジニアであっても、新人のうちは雑用などがメインとなり、派遣社員やパート・アルバイトとさほど変わりません。

入社数年が過ぎると、徐々に責任ある業務を任かされるようになり、「設計」や「要件定義」などの「上流工程」を担当する機会も増えてきます。

さらに正社員の場合、チームのリーダーポジションを任されるも多く、将来的にはパート・アルバイトのエンジニアを纏める立場になることもあるでしょう、

その他、部署の業績管理や後輩エンジニアの育成など、自社の管理職業務も年数を重ねると任されるようになってきます。

正社員のシステムエンジニアの給料

正社員のシステムエンジニアの平均的な給料は、月収は40万円前後、年収はボーナス込みで500万円~600万円が目安となってきます。

ただし、システムエンジニアはスキルや経験年数によっても収入は大きく変化し、まだ入社したばかりの新人であれば月収20万円弱が一般的です。

また正社員の場合は、月の固定給の他にも「住宅手当」「家族手当」「資格手当」などさまざまな手当が支給されます。

正社員のメリット・デメリット

正社員のシステムエンジニアとして働くメリット・デメリットは次のようになります。

<メリット>
・給料水準が高い、経験年数と共に給料が上がっていく(年功序列制の場合)
・各種手当や福利厚生の恩恵を受けられる
・基本的には定年までの雇用が確立されている
・教育制度が充実、将来会社を支える人材として丁寧に育てて貰えることが多い
・上流工程の仕事やリーダー業務など、濃い経験やスキルが積みやすい
など

<デメリット>
・責任ある業務を任せられる分、仕事がハードになりやすい
・現場での仕事と自社の管理職業務の2つの重圧に挟まれやすい
・「基本情報技術者試験」などのIT資格の取得が強制されることがある
・リーダー研修や自己啓発研修などへの参加が強制されることがある
・派遣社員やパート・アルバイトのように気軽に仕事を辞めにくい
など

派遣のシステムエンジニア

仕事内容の特徴

派遣社員の場合は、正社員の補佐的な立ち位置となり、正社員に振られた仕事を淡々とこなしていくケースが多いです。

担当する箇所も、「構築」や「運用・保守」などの「下流工程」を担当することが多くなります。

ただし、経験やスキル次第では、派遣社員であっても責任ある業務を任されることもあります。

派遣のシステムエンジニアの給料

都内であれば時給2500円~3500円の求人が多く、事務や販売などの一般的な派遣の仕事に比べるとやや高めの時給です。

ベテランエンジニア向けの派遣求人ですと、時給が4000円を超えるものも見られ、人によっては正社員以上の月給を得られることもあります。

ただし派遣社員の場合、ボーナス・各種手当・福利厚生などの恩恵が受けられないことが多いですので、給料の数字はその点を踏まえた上で考える必要があります。

派遣のメリット・デメリット

派遣のシステムエンジニアとして働くメリット・デメリットは次のようになります。

<メリット>
・時間給当たりの単価は、正社員より高いケースもある
・正社員に比べると仕事の責任や負荷が少ない
・派遣契約期間さえ終われば、気軽に仕事を辞められる
・さまざまな職場で働くことができる
など

<デメリット>
・ボーナス等がないため、正社員に比べ給料の総額は低くなりやすい
・責任ある仕事が任されにくい分、経験やスキルが積みにくい
・「職歴」として正社員よりも弱くなる
・正社員やパート・アルバイトのように「直接雇用」でないため、部外者的に扱われることもある
など

パート・アルバイトのシステムエンジニア

仕事内容の特徴

パート・アルバイトも派遣社員と同じく、正社員の補佐的な立ち位置となります。

「構築」や「運用・保守」などの下流工程の仕事が多く、時には雑用のようなことを任せられることもあります。

システムエンジニアとはいっても「設計」などの専門的な業務を任されることは少なく、IT知識やスキルはさほど問われないことが多いです。

パート・アルバイトのシステムエンジニアの給料

都内であれば時給1500円~2000円の求人が多く、コンビニ店員などの一般的なアルバイトに比べると少々高めです。

なおシステムエンジニアは、パート・アルバイトであっても週5日勤務やフルタイムの出勤を求められることも多く、月20日程度働けば、アルバイトであっても月収20万以上を得ることも可能です。

パート・アルバイトのメリット・デメリット

パート・アルバイトのシステムエンジニアとして働くメリット・デメリットは次のようになります。

<メリット>
・正社員に比べると仕事の責任や負荷が少ない
・大学生などであっても気軽に働ける、IT業界の現場を学べる
・ベンチャーIT企業などであれば、そのまま「社員登用」される機会も多い
・あくまで一時的な雇用なため、辞めたくなったら気軽に辞められる
など

<デメリット>
・正社員や派遣社員に比べ給料が少ない
・責任ある仕事が任されにくい分、経験やスキルが積みにくい
・「職歴」として正社員や派遣社員よりも弱くなる
・あくまで一時的な雇用のため、急遽解雇されることもあり安定性は乏しい
など

フリーランスのシステムエンジニア

仕事内容の特徴

フリーランスの場合、経験やスキル次第で仕事内容や働き方は変わっていきます。

経験豊富でプロフェッショナルな人材であれば、大規模システムの基本設計など、重要度の高い仕事にフリーランスとして携われることもあります。

また、「一カ月だけスポット要員として構築作業に参加」といったように、ピンポイントに働くことができるのもフリーランスエンジニアならではの働き方です。

いずれにしてもフリーランスは実力が物をいいますので、経験やスキルが高いほど選べる仕事も増え、仕事の選択肢は広がっていきます。

フリーランスのシステムエンジニアの給料

フリーランスは原価で交渉が可能なため、まったく同じ仕事であれば正社員時代よりも収入が高くなりやすいです。

おおよその目安としては、「構築」や「運用」などの下流工程の案件は月単価50万円、「基本設計」や「要件定義」などの上流工程の案件は月単価70万円程度が相場となることが多いですが、あくまで目安となり本人のスキルや交渉によっても上下します。

さらに、高度な技術、特殊な経験を持っているエンジニアなどであれば、月単価100万円を超えることもあるようです。

一方でほとんどスキルのない人がフリーランスとなると、収入は派遣社員やパート・アルバイトと同程度、もしくはそれ以下になることもあり得ます。

フリーランスのメリット・デメリット

フリーランスのシステムエンジニアとして働くメリット・デメリットは次のようになります。

<メリット>
・実力次第で、正社員以上の収入を得られる
・実力次第で、自分の望む働き方、自分に合った働き方ができる
・フリーランスには定年がないため、実力次第で何歳まででも働ける
・働く時間や休日をある程度自由にコントロールできる(ただし案件にもよる)
・自由に動ける分、スキルや人脈を作りやすい
など

<デメリット>
・収入が不安定であり、波がある
・「厚生年金」、「健康保険(社会保険)」に加入できない、代わりに待遇では劣る「国民年金」、「国民健康保険」に加入する必要がある
・トラブルなどが起きた場合に守ってくれる会社や上司はおらず、責任は自分で負う必要がある
・病気やケガをした場合、収入が途絶えるリスクがある
・正社員に比べ社会的信用が低く、ローンなどが組めないことがある
など

副業のシステムエンジニア

システムエンジニアの副業事情

システムエンジニアとしての経験やスキルがあれば、本業の傍ら「副業」として働くことも可能です。

たとえば、月~金は正社員のシステムエンジニアとして働き、土日はアルバイトのシステムエンジニアとして単発の案件をこなす人もいるようです。

また、昨今は「クラウドソーシング」系のサービスを通して、副業がよりスムーズに行えるようになってきています。

クラウドソーシング系のサービスを使えば、営業経験がなくとも副業の案件を見つけることができ、中には空いた時間に在宅で対応可能な案件もあります。

ひと昔前に比べると、システムエンジニアの副業のハードルは下がりつつあります。

まだまだ副業に肯定的な会社は少なめ

経済産業省「IT関連産業の給与等に関する実態調査」によれば、IT業界で兼業・副業を認めている企業は、全体の15%程度に留まっているという調査結果出ています。

IT業界というと副業に寛容的なイメージもありますが、実際は副業を認めていない企業が大多数を占めている状況のようです。

会社の就業規則で副業を禁止している場合、無理に副業を行うと就業規則違反として処罰の対象となる恐れがあります。

サラリーマンのシステムエンジニアが副業をする場合には、自分の会社の就業規則にも十分に注意を払う必要があります。