ピアノが弾けなくても音楽療法士になれる?

ピアノで伴奏をする機会はとても多い

歌謡曲の伴奏

音楽療法士の仕事に興味があるけれど、「ピアノは弾けないといけないの?」「どれくらいの技術が必要?」などと不安になる人もいるかもしれません。

結論からいうと、ピアノがまったく弾けない状態では音楽療法士として働くのは難しいです。

その理由として、音楽療法では音楽療法士の伴奏に合わせ、対象者に歌を歌ってもらうケースが非常に多いことが挙げられます。

高齢者を対象とする場合は、青春時代の懐かしい曲、その人が好きな曲など、歌謡曲を中心にさまざまな曲を弾く必要が出てきます。

また、相手の声の高さに合わせてキーを変えるようなこともありますので、それに対応できるだけのピアノの技術は必要となります。

即興演奏

児童に対して音楽療法を実践する際には、即興演奏の技術が求められることがあります。

たとえば、他者とコミュニケーションをとるのが苦手な子がいれば、その子に自由にピアノを弾いてもらい、音楽療法士はそれに即興で音で応えるといったやりとりをします。

こうしたやりとりを通じて、自然に他者とコミュニケーションをとる楽しさを覚えられるといわれています。

即興演奏には慣れも必要なので、普段からこうしたケースを想定した練習をしておく必要があります。

ピアノの訓練の仕方は?

音楽療法士として働くうえでピアノの演奏技術は必須となりますが、子どもの頃から長年ピアノを習っていたり、クラシックの名曲を弾きこなせればならないというわけではありません。

あくまでも、上記で挙げたような音楽療法を実践できるだけの技術があれば問題ありませんが、それは言い換えると、正しい音楽療法のためのピアノの知識・技術を習得する必要があるということです。

音楽療法士として求められるピアノの学びは、音楽療法士を養成するための学校(大学・専門学校等)で行うことができます。

そうした学校では、音楽療法を基礎から体系的に学べますし、ピアノ以外に他の楽器(弦・管・打)や声楽などの実技レッスンを通して、音楽の総合的な知識と技術を学ぶことができる場合もあります。

これから音楽療法士を目指していきたい場合には、音楽療法士の代表的な資格である「認定音楽療法士」になるための学校を探してみるとよいかもしれません。

対象者の状態を見ながら演奏することが重要

音楽療法士として大事なのは、対象者の心身の状態を判断して、その人に適した音楽療法を行うということです。

音楽療法の目的は、あくまでも音や音楽を使って、対象者を元気にするということです。

音楽療法士はピアニスト作曲家ではありませんから、とびぬけて高いレベルのピアノの技術は必要ありません。

しかし、その代わりに心理学などまで専門的に学ぶ必要があります。