教師の求人状況・就職先選びのポイント

教師の就職先にはどんなところがある?

教師の就職先は、大きく見れば「学校」となりますが、学校にもいろいろな種類があります。

おもな就職先となるのが、小学校、中学校、高校、特別支援学校です。

小学校では、満6歳から12歳の児童に対し、基礎的な学習や生活を指導します。

中学校では教科担任として自分の専門科目をもって授業を行うことが基本となります。

高校では科目が中学校より細分化され、高校教師は自分の担当教科で、より高い専門性をもった授業を行います。

特別支援学校教師は、障害をもった児童や生徒に対して授業を行い、困難が多い子どもたちの日常生活のサポートも行います。

また、それぞれ公立学校と私立学校に分けることができ、公立学校は地方公務員として、私立学校では各学校法人の職員として働きます。

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教師の求人の状況

現在、全国の教育現場で教師不足が深刻化しています。

自治体によっては、定められた人数の教師が集まっておらず、このままでは教育の質が低下するのではないかというおそれの声も上がっています。

一方、都市部など一部の自治体では教員採用試験に多くの受験者が集まり、競争倍率が10倍を超えこともあります。

地域によって、教師のなり手の多い・少ないには、だいぶ差が出ているのが実情です。

教員採用試験は、自治体によって生徒数・学校数が異なるため、採用数にもばらつきがあるので、受験予定の自治体の過去の採用状況を確認するとよいでしょう。

教師の就職先の選び方

学校で働く「教師」といっても、学校の区分や種別によって、仕事の進め方や子どもたちとの関わり方には違いが出てきます。

小学校は学級担任制で、多種多様な科目を一人で教えることが基本になります。

また、とくに低学年の子どもは生活習慣や学ぶ姿勢が身についていない場合もあるので、子どもたちとの密な関わりを持ち、子どもの個性や可能性を伸ばしたい人に向いているといえます。

中学校では、思春期に差し掛かった生徒たちと接します。

ときにはコミュニケーションの難しさを感じることもありますが、専門教科の指導や進路指導などを通して、子どもたちの大きな成長期に関わることができます。

担当教科に対して、より専門的な指導を行いたい場合には高校教師を目指す人が多いです。

高校では、生徒の進路や就職に関する相談も重要な業務となり、大人になる手前の生徒たちと関わりながら、彼ら・彼女らが希望の道へ進めるようサポートします。

一方、障害など困難を抱える児童や生徒の教育に携わり、日常生活の支援を行いたい場合は、特別支援学校の教師になる道があります。

特別支援学校では児童・生徒一人ひとりの障害の程度や状態をよく理解し、おのおのに合う教育を行います。

手厚い少人数教育を実践するところも、他の学校とは大きく異なる点です。

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教師の志望動機・面接

「教師になりたい」と考えるきっかけは人によってさまざまですが、最も多いのは、「子どもが好きで、子どもと深く触れ合う仕事がしたい」といったものです。

ただし、具体的な志望動機を考えるときには、もう少し踏み込んだ思いを言葉にすることが重要です。

子どもと触れ合う職業は、教師以外にもいろいろとあります。

そのなかで、「なぜ教師を選ぶのか?」を明確にしておく必要があります。

教師の役割の本質をきちんと理解し、自分が教師としてどうなりたいのか、どのように子どもと接していきたいのかを言えるようにしましょう。

教師になるための面接は、教員採用試験の一部として行われています。

一般的な志望動機や自己PRが問われるのはもちろんですが、教師の面接に特有といえるものとして、教育論に関する質問がなされることがあります。

いじめや不登校、学力低下、英語やプログラミング教育など、現在の学校を取り巻く問題に対して、自分の考えをもっておきましょう。

また、教員採用試験を行う各自治体では、「どのような教員を採用したいのか」という指針を出しているところもありますので、事前に調べておくことをおすすめします。

教師の志望動機と例文・面接で気をつけるべきことは?

就職先はどのように探したらいい?

公立学校の教師になるための教員採用試験は、都道府県や政令指定都市の教育委員会が実施しています。

試験の募集要項や詳しい情報は各自治体のホームページに掲載されますので、そちらを確認するのが最も確実です。

自治体にもよりますが、出願は4月頃、試験は7~9月頃にかけて行われるのが一般的です。

日程が重ならなければ併願もできるので、多くの受験者は複数の自治体の試験を受けています。

一方、私立学校の教員採用試験については学校ごとに実施されます。

各学校の公式ホームページをチェック、もしくは事務局に問い合わせるとよいでしょう。