【2021年版】研究者の給料・年収はどれくらい? 初任給やボーナス、統計データも解説

研究者の平均年収・給料の統計データ

研究者は、その仕事の専門性の高さから、給料が高いことで知られています。

研究職に仕事に就くためには四年制の大学や大学院に進学して勉強する必要があり、在学中に留学をして専門分野の研究を深める人も多くみられます。

相応の自己投資が必要なだけに、就職後にある程度の収入が望めるのは重要なことといえるでしょう。

研究者の平均年収・月収・ボーナス

賃金構造基本統計調査

厚生労働省の令和2年度賃金構造基本統計調査によると、研究者の平均年収は、39.0歳で660万円ほどとなっています。

・平均年齢:39歳
・勤続年数:11.3年
・労働時間/月: 165時間/月
・超過労働:10時間/月
・月額給与:417,300円
・年間賞与:1,597,200円
・平均年収:6,604,800円

出典:厚生労働省「令和2年度 賃金構造基本統計調査」
※平均年収は、きまって支給する現金給与額×12ヶ月+年間賞与その他特別給与額にて計算。
※本統計はサンプル数が少ないため、必ずしも実態を反映しているとは限りません。

求人サービス各社の統計データ

職業・出典 平均年収 年収詳細
研究・開発
(マイナビエージェント)
542万円 20代平均496万円
20代男性平均500万円
20代女性平均455万円
30代平均595万円
30代男性平均604万円
30代女性平均526万円
研究開発
(DODA)
544万円 男性:561万円
女性:441万円
20代: 414万円
30代 :597万円
40代 :767万円
50代〜:826万円
生涯賃金:3億0,175万円

研究者の手取りの平均月収・年収・ボーナスは

上記のデータをもとに、平均年収を500万円と仮定すると、毎月の総支給額は41万円ほどとなります。

条件にもよりますが、実際の手取りは32~35万円ほどとなるでしょう。

令和2年度 賃金構造基本統計調査より、ボーナスを約3か月分と考えた場合は、月の支給額は33万円で実際の手取りは26~27万円、ボーナスは約100万円、手取りは約80万円ほどとなるでしょう。

現在、日本人全体の平均年収が約420万円と言われていることから考えると、一般的な職業よりも給与水準は高めとなっています。

研究者の初任給はどれくらい?

大手メーカーに研究職で入社した場合、通常は、一般職の給与制度にやや上乗せされます。

ある企業では、大卒が21万1500円なのに対し、修士課程修了で23万5500円、博士課程修了で28万9000円と設定しています。

大学院卒業という学歴に差があること、また研究職として一般職よりさらに上乗せされるため、初任給はかなり高い金額に設定されています。

研究者の勤務先の規模別の年収(令和2年度)

研究者の年収は、勤務先の規模が大きくなるとやや高くなる傾向があります。

10〜99人規模の事業所に勤める総務の平均年収は567万円、100〜999人規模は584万円、1,000人以上の規模では730万円、10人以上規模の事業所平均は660万円となっています。

賃金構造基本統計調査より作成。本統計は調査の母数が少ないため、必ずしも実態を反映していない可能性があります。

研究者の勤務先の年齢別の年収(令和2年度)

令和2年度賃金構造基本統計調査によると、年齢の上昇にしたがって、年収も上がっています。最も年収が高い世代は、55~59歳の987万円です。

全年代の平均年収は660万円となっています。

研究者の福利厚生の特徴は?

一般的な企業と同様、各種保険・休暇をはじめとした手当が与えられます。

産休や育休の制度も整っていることが多く、男女共同参画を推進し、女性を積極的に採用しているところも増えてきています。

また大学や研究所に勤める場合、あらかじめ与えらえる研究費のほかに科学研究費補助金などの「外部研究費」を申請することができ、その補助金を研究に充てることができます。

さらに勤務先によっては、日本学生支援機構奨学金の返還特別免除の対象とされているところもあります。

研究者の給料・年収の特徴

給料のほかに研究費が与えられる

大学や研究所に勤める場合、多くは給料のほかに「研究費」という名目で予算が当てられています。

金額は各大学や研究所で異なりますが、2020年度の募集要項によると、理化学研究所の研究員の場合は年間100万円が与えられています。

副業での収入も期待できる

研究者には、所属している研究機関や企業からの給料以外の副収入が入ることがあります。

書籍の印税や講演・シンポジウムなどの講演料、あるいはメディアの出演料です。

特定の分野において第一人者といわれるような研究者の場合、本の出版や講演やテレビ出演の依頼が来ることも少なくなく、研究に支障がない範囲でこのような活動を行う研究者も多くいます。

こうした副業は、研究者の貴重な収入源となっています。

研究者の勤務先別の給料・年収

大学に勤める研究者

大学の研究者は、勤めている大学の規模、国立か私立か、本人の実績や年齢などによって給料の金額は大きく異なりますが、年収800万円〜1000万円ほどになることが多いようです。

大学の場合、「教授」「准教授」「講師」「助手」などの役職があり、「講師」や「助手」の場合は研究者というよりも教授や学生のサポート業務がメインになります。

収入も教授や准教授に比べると低くなりますが、ひとつの学部や学科における教授の人数は限られているので、ポストが空くまでは数年間「講師」や「助手」としてチャンスを待つことも必要なのです。

研究所に勤める研究者

国立の研究所の代表格ともいえる「理研」こと「理化学研究所」の2020年度の実績を見てみると、研究職の給与は、年俸制で毎月48.7万円(社会保険料、税込み)となっています。

さらに、通勤手当や住宅手当が加算され、研究費が一年間に100万円割り当てられます。

民間企業に勤める研究者

民間企業に勤める場合、研究者の年収は他の職種の社員の年収と比べると若干高めであるのが一般的です。

大学や大学院を卒業してすぐに研究員になった場合、年収は300万円~400万円前後となりますが、年齢を重ね主任研究員やプロジェクトリーダーなどとなった場合は、収入がアップしていきます。

研究者が収入を上げるためには?

研究者が収入を上げるには、よりよい環境を求め転職するのが一般的です。

なかでも特別なスキルや実績がある人が企業や研究所からヘッドハントされることは珍しくありません。

この場合能力給が加算され、同世代の研究職よりも高収入になることがあります。

また、外資系企業や海外企業の研究職に就いた場合、成果主義の年俸制をとっていることが大半です。

こうした企業で成果を上げることができれば、年収が1000万円を超えることも夢ではないでしょう。