数学者の年収はいくら? 給料についてくわしく解説

数学者の平均年収・給料の統計データ

数学者の平均年収・月収・ボーナス

数学者は、どこでどのような働き方をするかで給料に大きな差があります。

大学教授や教員となれば、安定した収入が得られますが、そこまでたどり着くには長い道のりが必要です。

数学者の手取りの平均月収・年収・ボーナスは

数学者に関する給料は、どのような場所で勤務し、どのような立場で働くのかによって大きく異なるため、データに表すのは難しい面もあります。

大学に勤める場合は高い収入が得られることが多いですが、博士号を取ったばかりポスドクでは、200~300万円程度ほどにとどまります。

教授になるまでには長期間下積みをしなくてはならないことも多く、生涯賃金を計算すると、他の職業と比べ決して高いとは言えない部分もあります。

公立の中学・高校教師として働く場合、給料は各地方自治体で決められています。

数学者の初任給はどれくらい?

博士号を取ったばかりのポスドクの場合、平均年収は200~300万円程度、月収にすると16~20万円程にとどまることは珍しくありません。

一般企業に就職した新卒の学部生よりも、低い年収になることは珍しくなく、厳しい生活となるでしょう。

教員としての初任給は、東京都採用で都内に勤務する場合、平成29年度高等学校教育職のでは大学卒採用が約247,500円、短大卒が約226,100円とされています。

数学者の福利厚生の特徴は?

大学教授や高校教師などになれば、一般的な公務員と同程度の福利厚生が与えられます。

一方、ポスドクや非常勤講師などの場合、健康保険や通勤手当、ボーナスや昇給がない場合も多いのが現状です。

給料も低めとされているため、副業や講師の掛け持ちをしながら教授職を目指す人は大勢います。

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数学者の給料・年収の特徴

研究成果を生かして副収入に

研究の結果を書籍にまとめる数学者も多くいますが、このときに発生する印税も研究者にとって重要な収入源です。

また各種イベントに呼ばれ、講演をする際にもギャランティーが発生します。

ときにはテレビや雑誌等のメディアに出ることも珍しくありませんし、参考書や専門書の監修を行うこともあります。

これらの副収入も実績があればあるほど、得られるようになります。

研究には自腹を切ることも

研究費が十分にもらえる大学も多いですが、ときには研究のために資料や渡航費を自腹で負担することもあります。

とくに研究費が十分でない大学や研究室などは、研究のために生活が圧迫されるということもあるため注意が必要です。

数学者の勤務先別の給料・年収

大学で働く数学者

大学教授の年収は国立大学法人や公立大学法人の大学では、平均1000万~1100万円程度です。

国立の場合、給与基準は一律で定められているため大学による差はありませんが、地域手当によって額面が変わってきます。

次いで準教授で700万~800万円、講師で600万~800万円、助教授、助手で500~700万円となっており、私立大学では平均1200万~1600万円程度であるといわれています。

小規模な私立大学でも800万円前後に上ることから、安定した収入を得られると考えていいでしょう。

また私立大学の賞与はかつて年間6ヶ月以上のところが多かったものの、最近では4~5ヶ月程度が主流になっています。

高専で働く数学者

高専の教授の場合、平均年収は750万円ほどで、賞与は200万円ほどであると公表されています。

高専の教授は数学・物理の教員と専門科目の教員とに分かれており、前者の場合は大学等で講師も兼任している場合があります。

その場合、そちらでも給料が発生するため、収入を伸ばすことが可能です。

大学教授には劣るものの、高校の教員の平均年収が700万円程度なので、比較すると高専の教員の方が若干高めであることが分かります。

高校教員の数学者

厚生労働省の令和元年度賃金構造基本統計調査によると、高校教師の平均年収は43.7歳で710万円となっています。

公立の場合も私立の場合も、あらかじめ給与体系が決められているため、基本的には年功序列で給料が上がっていき、安定した収入を約束されています。

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数学者が収入を上げるためには?

各種学会が設置する賞を受賞するなど、研究で功績を修めると報奨金が発生するとともに給与にも反映される場合がほとんどです。

本務校の名を広めることに一役買うという側面もあるため、当然のことであるといえます。

金額はまちまちですが、昇給随時と明記してある求人も多く、給与アップのチャンスは大いにあると考えられるでしょう。