研究者のつらいこと・大変なこと・苦労

研究者のつらいこと・大変なこと

研究者にとって何よりも大変なことは、誰も知らない答えを自らの手で見つけ出さなければいけないことです。

21世紀ともなると、医学、物理学、化学、考古学、食品科学など、あらゆる分野において世界各国で研究が進み、相当な量の知識が積み重ねられています。

こうした知識を持ってしてでもいまだに答えが出ていないテーマに取り組むのが研究者の仕事です。

簡単に成果を出せるはずがありません。

何万回もの調査や分析を繰り返し、失敗をするたびに実験や調査の計画を見直し予算の調整を行いながら、何年も何十年も研究を続けることは決して珍しくありません。

周囲から「もう無理なのでは」「諦めて他のテーマを探したほうがいい」などと言われることも珍しくありません。

それでも諦めない強い精神力があり、自分が決めたテーマに徹底的に向き合い続けることができる人でなければ、この分野で成果を出すのは難しいでしょう。

研究者の悩み

研究者ならではの閉塞感

研究者というと個人で黙々と学問に没頭するイメージを持つ人もいるかもしれませんが、実際には研究はチームワークが欠かせません。

仕事は基本的には企業の研究班や大学の研究室単位で行われることが多く、個人よりもチームで行われるものなのです。

とくに規模の大きい実験や調査となると、細かく役割分担をしながら目標に向かうことになります。

「必要な物資や機材の調達をする係」「スケジュールを管理する係」「実験経過や経費の記録をする係」「全体の動きを見て指示をする係」など、相応のコミュニケーション能力が必要とされる仕事です。

密度の高い人間関係や空間の中で一日を過ごすことが多い職業なので、人によっては閉塞感を感じることもあるかもしれません。

成功するのが難しい

研究職は狭き門で、研究職として採用されるには大学や大学院で既に功績を残さなくてはなりません。

晴れて研究者になったとしても、しばらくは雑用中心で働くことになり、非常勤講師などとして働く場合は無給であることも珍しくありません。

また、毎日の研究が日の目を浴びるという確証はなく、日々の研究が進まなかったり、思うような結果が出なかったりした場合は「この仕事を続けていいのだろうか」と悩む人も多いです。

研究者を辞める理由で多いものは?

環境によるもの

研究者の多くは、研究の途中で「このまま研究を続けていていいのだろうか」と悩みます。

大学や研究所などで働く研究者は、やりがいがある一方で、企業研究者に比べて給料も低く、続けるのが難しい傾向にあります。

また研究職は転職が難しいため、一度仕事を辞めると似たような研究職に就ける可能性は著しく低く、転職も難しくなります。

進路の変更

研究を進めていく中で「学生時代にやりたかったこと」と「研究者になってからやりたくなったこと」が変わっていくことがあります。

研究を通して新しくやりたいことが見つかったり、さらに違う研究がしたくなったりする人は少なくありません。

一度研究者になってから新たに大学に行ったり、留学したりするなどして学び直しをする人もいます。