建築士のやりがい・楽しさ・魅力
建築士のやりがい・楽しさ
頭の中の想像が現実になる瞬間
建築士が設計した図面は、大工たち現場作業員の手によって、実際に建物として造られます。
自分の頭の中にしかなかったデザインが、図面になり、模型になり、やがてたくさんの人々の力を借りながら実際の形になっていく様子は、最初から最後まで、とてもワクワクする過程です。
長い工程を経て建物が無事に完成したときには、大きな感動とともに達成感を得ることができます。
長年仕事をしてきたベテラン建築士でも、完成を迎えた際には、毎回「この仕事をやってきてよかった」と強い感慨に浸るのだそうです。
さらに苦労して造り上げた建築物は、短いもので数十年、ものによっては何百年という歳月にわたって、その土地に残り続け、多くの人から利用され続けます。
場合によっては、自分が死んだ後までも世の中の人に愛され続けるものを生み出せる建築士の仕事は、非常に大きなやりがいがあるといえるでしょう。
クリエイティブな楽しさ
建築士の仕事の楽しさ・面白さは、自分のアイディアやセンスを、設計やデザインにどんどん取り込んでいける点です。
どんな住宅構造にするか、どんな材木を使うか、壁の色は何にするか、庭の意匠はどうすればよいかなど、施主の理想を実現するためのアプローチは無数にあります。
ときにはよいアイディアが浮かばずに苦しむこともありますが、納得のいく答えを見つけられたとき、そして施主に喜んでもらえたときには、確かな手ごたえを得られるでしょう。
また、設計する建築物は土地の形状や広さ、建築物の利用目的、施主の意向、関係法規、地域柄など、個々の案件ごとに諸条件がバラバラで、一つとして同じデザインはありません。
毎回異なった条件下での真剣勝負が続く建築士は、これ以上ないくらいクリエイティブな仕事だといえるかもしれません。
20代で正社員への就職・転職

建築士の魅力
ほとんどの人にとって、「マイホームの購入」は一生に一度の大イベントであり、金額的にみても生涯最大の買い物です。
そこには家族全員の思いや夢が詰まっており、建築士はその期待に応えられるよう、素晴らしい新居を立てて、家族の理想を実現させなければなりません。
また、新築に限らず、「部屋が狭すぎてくつろげない」「段差が多くて年老いた親が心配」「子どもが勉強に集中できる空間がない」など、現状の住環境に悩みを抱えてリフォームを依頼する人もいます。
限られた空間を有効利用できる設計、高齢者でも安心して暮らせるバリアフリー設計、周囲の騒音を遮断する防音設計などを考え、家族が笑顔で過ごせる住宅をつくることも、建築士の役割です。
完成した新居を見て、心の底から感激している家族や、リフォームによって長年の悩みを解決できた家族などからは、心から「ありがとう」という感謝の言葉をかけてもらえるでしょう。
建物を通してさまざまな人々の人生に関わり、直接人々を幸せにするお手伝いをできる点が、建築士という仕事の魅力です。