建築士の勤務時間・休日

建築士の勤務時間

建築士の勤務時間は、勤務先によって多少の差があるものの、9:00~18:00頃となっているところが一般的です。

ただ、建築士はお客さまあってのビジネスですから、個々の勤務先によって、また担当する建物の種類によって、さまざまに事情の異なるお客さまの都合を優先して働かなければなりません。

コンサートホールや公園など、公共施設を手掛ける場合は行政担当者との打ち合わせがメインになりますし、オフィスビルの場合は民間企業が多く、住宅の場合は一般家庭がお客さまです。

お客さまのスケジュールに合わせて打ち合わせなどを実施しながら、それ以外の時間帯で設計図を書いたり、建築中の現場に行って現場監督をしたりすることになるため、勤務時間は不規則になりがちです。

また、独立して自身で事務所を経営している場合は、会社員よりもさらに、時間帯に関係なく働かないといけないケースが増えるでしょう。

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建築士の休日

休日についても、勤務時間と同様、基本的に土日が祝日に定められているケースが多いといえますが、勤め先や案件によってまちまちです。

ハウスメーカーに勤める場合など、家庭向けの戸建住宅をおもに担当している建築士は、どうしても土日や祝日に打ち合わせが入りやすいため平日が休みになるでしょう。

有給休暇制度や育児休暇制度などについては、ゼネコンなどの大手企業ほど充実している一方、設計事務所はあまり整備されていないところが目立ちます。

設計事務所は少人数のところが多く、個人の都合を優先させるとほかの建築士にその分しわ寄せがいってしまうため、大手と比較すると有給などは取得しにくいかもしれません。

建築士の残業

建築士の残業時間は、時期によって上下しやすいといえます。

設計図は、家づくりの方向性を定めるための最も大切な土台であり、設計図ができなければ、大工左官職人など、さまざまな現場作業を担う人たちは工事に着手することができません。

このため、どんな勤務先であっても、締め切り前が最も残業時間がかさみやすくなります。

反対に、納期を終えた直後などは業務スケジュールに余裕ができ、定時で帰宅できることも珍しくありません。

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建築士は忙しい?激務?

建築士の手掛ける仕事は多岐にわたりますが、どんな案件であっても、必ず納期が設定されています。

このため、建築士は納期直前が最も忙しくなりやすい傾向にあり、とくに予算の都合やお客さまの意向などによって、急遽設計のやり直しが求められる場合は、ほとんど時間に余裕がないなかでの作業になります。

日中もろくに休憩を取れないまま、連日深夜までの長時間作業に追われることもあり、さらには帰宅することもままならず事務所で仮眠を取ってほぼ徹夜で仕事にあたるなど、激務にケースもあるでしょう。

何が何でも納期に間に合わせないと、お客さまだけでなく会社や関係者など数多くの人に迷惑をかけることになりますから、多少の無理は覚悟しなければなりません。

しかし、365日いつでも激務というわけではなく、自分のペースで仕事を進められる時期ももちろんあります。

建築士の休日の過ごし方

建築士は、有名な建築家の手掛けた建物に足を運んだり、建築士同士の懇親会に参加して意見を交換したりと、休日であっても自己研鑽に努めることが多いようです。

とくに若手のうちは、一級建築士や二級建築士の資格取得のために勉強に励まないといけないケースもあり、休日とはいえゆっくりと休んでいられないかもしれません。

ただ、大きな案件を終えたあとなどは、まとまって連休を取得して旅行に出かけたりすることも可能で、メリハリの効いた休日の過ごし方をしている人が目立ちます。

建築士の一日