海外営業の仕事とは? わかりやすく仕事内容を紹介
海外の顧客を担当する営業職
海外営業は、メーカーなどの企業において、海外の企業を顧客とし、その企業や販売代理店とやりとりをする営業職のことをいいます。
国内営業が日本国内の企業を担当するのに対し、海外営業は海外の企業を顧客とします。
メーカーの場合、直接現地の顧客と取引を行うこともあれば、代理店や商社といったパートナー企業を間に挟んでいることもあります。
前者の場合は顧客と直に商談を行い、後者の場合は自社の意図する通りにパートナー企業が動くようコントロールします。
具体的な仕事内容としては、日々の担当顧客との商談をはじめ、市場調査やマーケティング、営業戦略の立案、現地のパートナー企業の開拓、クレーム対応、契約関連などが挙げられます。
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国内で勤務するか、現地に駐在するか
「海外営業」を大きく分けると、国内勤務をしながら海外の顧客を担当して頻繁に海外出張へ行くような営業と、海外に駐在して現地の顧客を担当する営業の2種類に分けることができるでしょう。
このほか、現地に在住している人で、現地の企業に採用される場合もあります。
なお「海外」といっても、先進国もあれば途上国もあり、国ごとに文化や習慣、ビジネススタイルなどはだいぶ異なります。
どのような国を相手にするのかによって、働き方は大きく変わってくるといえるでしょう。
国内に勤務する場合
国内で勤務する海外営業は、国内営業と同じように毎日日本のオフィスに出勤し、朝から夕方頃まで働くスタイルが一般的です。
普段はオフィスワークが中心で、メールなどを使って顧客とやりとりを行ったり、新たな代理店や販売パートナーを探してアプローチをかけたりします。
海外営業の場合、受け持つ地域によっては、相手国の時差に合わせて早朝や深夜に仕事をすることもあり、電話会議やテレビ会議への参加も多くなります。
ただし、ときに実際に現地へ出向いて商談を行うことになり、人によっては毎月頻繁に現地と日本を往復することもあります。
海外とのやりとりは、お互いの国のルールや文化が異なるなかで意識の食い違いが起こりやすいため、より慎重に進めていく必要があります。
海外に駐在する場合
海外法人や子会社に駐在する海外営業の場合、現地で生活しながら営業活動を展開することになります。
担当顧客への訪問や新規顧客の開拓、市場調査、新たな販売パートナー開拓などがおもな仕事内容となりますが、日本のオフィスに勤務するスタッフとのやりとりも頻繁に発生します。
英語を使っての商談が中心となり、担当エリアで自社製品やサービスをさらに広めていくことが求められます。
なお、担当先が先進国なのか、それとも途上国なのかによって、生活のしやすさや生活スタイルは大きく変わってくるといえるでしょう。
その国で生活するにあたって、現地の文化や習慣を理解し、馴染もうとする姿勢が必要になってきます。
海外営業に求められるスキルは?
海外営業の場合、顧客は海外の人たちとなりますから、メールや電話、対面のやりとりは、基本的に英語をはじめとする外国語を使って行います。
最低限の語学力はもちろん、海外の人とも対等に話そうという前向きな姿勢が求められてきます。
また、海外営業は担当エリアが広くなりがちで、複数の国を一人の営業が担当することもあります。
出張ひとつとっても、国内だけを移動するのとはかかる時間も異なりますし、各国でその場所の文化に対応することも必要になってきます。
一般に、海外におけるビジネスの場では、日本以上に素早い判断や決断が求められるといわれています。
商習慣も異なる場合があるため、国内営業とはまた多少違ったスキルが必要になってくるといえるでしょう。