インテリアデザイナーへの転職・未経験採用はある?

インテリアデザイナーへの転職状況は?

インテリアデザイナーは、非常に転職者の多い職業です。

その理由としては、まず、特別な学歴や資格は不要であること、そして年齢制限が緩いために転職するハードルが低いことなどが挙げられます。

加えて、業界全体で人手が足りていないために、未経験者でもアシスタントとして採用されやすいことも、ひとつの要因といえるでしょう。

また、インテリアデザイナーには、「ショールーム販売スタッフ」や「インテリアコーディネーター」「建築士」など、関連性の高い職業が複数あります。

こうした職種に就いている人は、インテリアデザイナーと共通した知識やスキルをある程度は備えているため、前職のキャリアを生かしての転職が成功しやすいようです。

なお、近年は個人・法人問わず、空間づくりにプロのクオリティを求めるケースが増えており、インテリアデザイナーの需要は右肩上がりです。

インテリアデザイナーへのキャリアチェンジを契機として、大きく成功するチャンスを掴めるかもしれません。

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インテリアデザイナーへの転職の志望動機で多いものは?

インテリアデザイナーに転職する志望動機で多いのは、自身のセンスを発揮したい、モノづくりを手掛けたいなど、クリエイティブな欲求にもとづくものが目立ちます。

たとえばインテリアコーディネーターは、部屋に置く家具や雑貨のチョイスに自身のセンスが表れることはあっても、基本的に扱うのは既製品のみで、家具そのものをゼロからつくるわけではありません。

このため、クリエイターとしての自身のセンスを全面に押し出したいと、工芸デザインなどを勉強してインテリアデザイナーに転身する人もよく見られます。

また、設計など建築系の仕事に就く人が、構造計算や法令確認などの無機的な仕事より、空間全体のディレクションといった自由度の高い仕事に惹かれて、インテリアデザイナーになるケースもあります。

端的にいえば、インテリアデザイナーは「自己実現」のために、転職するケースが多いようです。

インテリアデザイナーの志望動機と例文・面接で気をつけるべきことは?

未経験・社会人からインテリアデザイナーになるには

未経験・社会人からインテリアデザイナーになるための決まりきった道はありません。

ただし、インテリアデザイナーには、家具や雑貨の知識、色彩などのデザイン知識、設計などの建築知識など求められるものが多く、実務スキルを身につけるための修業期間も長めです。

このため、前職がそれらに関係している人や、美大・デザイン系専門学校出身者はまだしも、まったくの未経験者の場合は、できればどれか一つでも転職する前に勉強しておいたほうがよいかもしれません。

インテリアデザインに関する講座は、民間のスクールなどで多数開講されており、働きながらでもムリなく通える夜間や土日のコースもあります。

また、通信講座を利用して自宅で学習する方法もあり、独学だけで合格できるレベルの認定資格もあります。

より有利な条件で転職するためにも、まずは自己研鑽を積むというステップを踏むことが望ましいでしょう。

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インテリアデザイナーへの転職に必要な資格・有利な資格

インテリアデザイナーに必須となる資格はありませんが、取っておくと有利となる資格は複数あります。

最も代表的なのは、職業名そのものの「インテリアデザイナー」で、業務上必要となる基礎知識の習得に役立ちます。

この試験は、実施団体から郵送されてくる問題に自宅で解答して送り返すという在宅形式となっているため、気軽に受験できるという点でもおすすめです。

参考:日本デザインプランナー協会 インテリアデザイナー認定試験

また、インテリアデザイナーにとって、建築や設計に関する知識は重要であるため、「二級建築士」資格があると非常に有利といえます。

ただ、こちらはインテリアデザイナー資格とは対照的に難易度の高い国家試験であり、しっかりとした受験対策が必要です。

建築士の仕事

そのほか、「インテリアコーディネーター」や「インテリアプランナー」「カラーコーディネーター検定」や「色彩検定」なども、履歴書に書ける資格として有力なアピール材料となるでしょう。

インテリアデザイナーに必要な資格は? 難易度はどれくらい?

インテリアデザイナーへの転職に役立つ職務経験は?

インテリアデザイナーへの転職に役立つ職務経験としては、まず設計業務に関するキャリアが挙げられます。

建物だけでなく、設備や工業製品なども含めて、なんらかの設計を手掛けるためにCADを扱った経験があれば、非常に役立ちます。

また、建築設計事務所やデザイン事務所では、住宅系やオフィス系、ショップ系、飲食店系、ホテル系など、ある程度専門分野や得意分野が定まっているケースが一般的です。

このため、手掛ける業務内容と同業界で働いた経験があると、商品知識や、各業界特有の事情に精通していること、あるいは前職で得られた人脈などが役に立つでしょう。

インテリアデザイナーの転職面接で気をつけるべきことは?

インテリアデザイナーの転職面接においては、できる限りキャリアプランを明確にし、将来の目標をはっきりと伝えることが大切です。

インテリアデザイナーは労働時間が長くなりがちな職業です。

とくに新人や若手のうちは、慣れないせいもあって個々の作業が長引きやすく、深夜まで働かなければならないこともめずらしくありません。

このため、過酷な労働環境を苦にして、見習いのうちに辞めてしまう人もかなり多く、半端な決意で働き続けることは困難です。

一度は選んだ仕事を辞めている転職者ならばなおさら、インテリアデザイナーを目指す気持ちが本物であることを証明するためにも、どんな夢があり、何を実現したいのか、面接官にきちんと示す必要があるでしょう。

また、インテリアデザイナーは、独立してフリーランスとなったり、事務所を開業することも可能です。

のちのち揉めないためにも、採用時点でキャリアについての認識を共有しておいたほうが無難です。

インテリアデザイナーに転職可能な年齢は何歳くらいまで?

インテリアデザイナーは覚えなければならないことが非常に多く、一通りの作業をこなせるようになるには短くても5年以上、場合によっては10年かかることもあります。

また、インテリアデザイナーの仕事はハードであり、案件の納期直前には連日徹夜作業が続くなど、体力的にも精神的にも追い込まることもしばしばあります。

このため、気力も体力も充実している20代のうちに転職することが望ましく、30歳を境目として、徐々に働き口を見つけることは難しくなっていきます。

ただし、インテリアデザインに関連したなんらかの職務経験があれば、30代以上でも採用される可能性は十分にあります。

なお、ある程度年齢を重ねてから転職するなら、中小の事務所よりも、人材を育成するシステムの整っている大手のハウスメーカーなどのほうが、相対的にチャンスが大きいかもしれません。

未経験からインテリアデザイナーに転職する際の志望動機

未経験からインテリアデザイナーに転職する場合、その志望動機は、前職との比較を基に作成してみると書きやすいかもしれません。

両者の特徴を並べたうえで、前職ではできなかったことがインテリアデザイナーならば実現できる、という流れにすると、説得力のある動機となるでしょう。

また、そうすることで、前職でどんな業務を経験し、どんなスキルを培ったかについても面接官にアピールすることができますし、インテリアデザイナーの業務について理解していることの証明にもなります。

ただし、的外れな内容とならないよう、とくにインテリアデザイナーの仕事内容については、思い込みなどで語らず、しっかりと調査することが大切です。