インテリアデザイナーに必要な資格は? 難易度はどれくらい?

インテリアデザイナーに必要な資格は?

インテリアデザイナーには、ずばり職業名そのものの「インテリアデザイナー」資格をはじめ、民間資格から国家資格まで、さまざまな関連資格があります。

しかし、インテリアデザイナーになるにあたって、絶対に取得しなければならないという資格は、ひとつもありません。

まったくの無資格でも、家具や雑貨に関する知識や制作スキル、企画力・アイディア力など、実際の業務をこなせる能力さえあれば、インテリアデザイナーとして活躍することは可能です。

しかし、そうした色彩センスや造型センスなどは、なかなか客観的に証明することが困難であるという側面もあります。

たとえば、「ほかの人にはない斬新なデザインセンスがあります」と口頭でいっても、とくに実績が十分でない新人や若手のうちは、簡単にはクライアントに信用してもらえないかもしれません。

このため、必須ではないとはいえ、関連資格を取得して、信頼獲得・依頼獲得につなげたり、あるいは自身のスキルアップに役立てている人も大勢います。

以下では、インテリアデザイナーが持っていることが望ましいいくつかの資格について、その概要と難易度をご紹介します。

インテリアデザイナーになるには

インテリアデザイナー資格とその難易度

インテリアデザイナーは、日本デザインプランナー協会が主催する民間資格であり、数ある関連資格のなかでも最も代表的といえる資格です。

デザインに関する理解力や表現力、家具・照明の販売技術など、インテリアデザイナーに求められる知識が広く問われますが、最大の特徴は、在宅形式で行われるという点です。

郵送されてきた問題に期間内に解答して返送し、正答率が70%以上あれば資格が認定されるというシステムであり、大学受験やほかの一般的な資格試験とは異なっています。

合格率は例年30%前後しかなく、難易度としては決してやさしいというわけではありませんが、自己啓発を兼ねて、きちんとひとつひとつの問題の答えを調べていけば、合格することは十分に可能です。

参考:日本デザインプランナー協会 インテリアデザイナー認定試験

建築士資格とその難易度

建築士は、国土交通省の主管する国家資格であり、資格を取得すると、建物の設計図面を引いたり、建設現場の工事監督などを行うことができるようになります。

「一級建築士」「二級建築士」「木造建築士」の3種類があり、それぞれに設計・工事監理できる建物の種類や規模が異なり、また難易度にもかなり差があります。

インテリアデザイナーの場合、最も簡単な木造建築士を取得するという道もありますが、木造だけでなく、鉄骨造や鉄筋コンクリート造の建物も手掛けられる二級建築士を目指すケースが一般的です。

二級建築士試験は、建築計画や法規、構造、施工などの知識を問う学科試験と、設計製図試験の2段階選抜で実施され、双方を突破した最終合格率は例年25%前後です。

およそ1000時間、期間にして1年ほどの勉強をこなして入念に対策することが必要であり、さらに学歴や実務経験などの受験資格も設けられていますので、資格取得難易度はかなり高めです。

しかし、自身で建築設計まで手掛けられるようになれれば、インテリアデザイナーとしてはまさに「鬼に金棒」であり、積極的に取得を目指すべき資格といえるでしょう。

インテリアコーディネーター資格とその難易度

インテリアコーディネーターは、インテリア産業協会が主催する民間資格です。

建築士と同じく試験は2段階で実施され、1次はインテリア商品や販売、計画などの知識を問うマークシート形式の学科試験、2次は論文試験とプレゼンテーションです。

合格率は1次が30%前後、2次が60%前後で、最終合格率は20%前後となっており、かなりの難関試験といえます。

必要な勉強期間はおよそ8ヵ月程度が目安とされていますが、大半の受験者は長文作成や製図などが求められる2次試験対策に多くの時間を割くようです。

なお、同試験は女性の合格者が全体の7割以上を占めており、インテリア好きの主婦やOLが受験するケースもよく見られます。

インテリアプランナー資格とその難易度

インテリアプランナーは、かつては国土交通省が運営する国家資格でしたが、現在では建築技術教育普及センターによる民間資格となっています。

建築士とともに内装設計やリフォームなどを行うのに役立つ資格であり、試験制度・試験内容ともに、建築士資格にかなり似通っています。

試験は学科試験の1次、設計製図試験の2次で構成されており、インテリア設計や建築物の構造・設備に関する問題など、幅広い分野から出題されます。

1次の合格率は70%前後、2次の合格率は30%前後で、最終合格率は20%ほどです。

試験の難易度や資格の有効性などを考慮すると、勉強範囲が重複している二級建築士を目指したほうがよいケースもありますが、こちらは二級建築士と違って受験資格がなく、誰でも受けられる点がメリットです。

参考:インテリアプランナー試験データ

上記以外のおすすめ資格

上記の資格は、いずれも取得することで大きなメリットが得られるものの、総じてその難易度は高めです。

インテリアデザイナーの関連資格のなかには、もう少し取得しやすいものもあり、なかでも「カラーコーディネーター検定」や「色彩検定」など、色に関する検定試験は、導入編として非常におすすめです。

色彩や配色などの知識やセンスは、デザイナーとしての仕事の根幹を成す部分ですので、勉強しておいて損はありません。

それぞれ1級から3級まで分かれており、とくに3級は、仕事や学業の合間に勉強するのに適した難易度といえます。

インテリアデザイナーを目指すための第一歩として、気軽に取り組んでみるとよいでしょう。