インテリアデザイナーの需要・現状と将来性

インテリアデザイナーの現状

インテリアデザイナーには、家具や雑貨に関する知識はもちろん、建築や設計に関する知識や、色が人に与える印象についての「色彩学」などの心理学的知識など、多様な領域に関する深い理解が求められます。

このため、一人前になるには最短でも5年はかかるとされており、案件次第では、10年経ってもまだ力不足を感じるという人もいます。

一方で、インテリアデザイナーは拘束時間の長い仕事であり、とくに新人や若手の頃は、連日泊まり込みでの作業が続くなど、激務になりがちです。

このため、半人前の修業時代の間に辞めてしまう人もめずらしくなく、業界全体で人手不足となっているのがインテリアデザイナーの現状です。

逆にいうと、長年のキャリアを積んだ熟練のデザイナーは非常に貴重な存在であり、さまざまな案件で引く手あまたとなっています。

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インテリアデザイナーの需要

近年、インテリアデザイナーの需要は右肩上がりにあります。

ホテルやレストラン、物販店舗、美術館といった施設の多くが、来店客を増やすために、機能的でスタイリッシュな最新の空間デザインを追い求めるようになっています。

さらに、戸建住宅やマンションといった一般の居住空間においても、癒しや安らぎ、おしゃれさ、あるいは趣味嗜好を全面に押し出した「自分らしさ」にこだわる人が増えています。

これらの結果、商業関係の法人のクライアントに加えて、個人のクライアントも増加傾向にあり、インテリアデザイナー業界は活況で、求人数も非常に豊富です。

とくに経験者は即戦力となれるだけでなく、業界内における人脈も非常に役に立つため高待遇で迎えられるケースが目立ちますが、未経験者でも十分にチャンスはあります。

インテリアデザイナーの将来性

中長期的にみれば、人口減少によってありとあらゆる産業の市場規模が縮小していくことは明白であり、そうしたなかで生き残っていくには、同業他社との差別化を図っていかなければなりません。

そのためには、ホテルであれば高級感を、カフェであれば居心地のよさを演出するなど、空間づくりが非常に重要です。

そうした演出を自前で手掛けることは困難で、今後についても、空間づくりのプロであるインテリアデザイナーの需要は高いまま推移すると想定されます。

さらに、上述したように、プロのクオリティを個人の住宅にまで求める流れが年々強まっていることも勘案すれば、需要は当面安泰で、インテリアデザイナーの将来性は明るいといえるでしょう。

ただし、この仕事で活躍するためには卓越したセンスが求められますし、ハードワークに耐えられるだけの気力・体力も必要です。

長く続けられるかどうかは個人の能力に依る部分が大きいかもしれません。

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インテリアデザイナーの今後の活躍の場

インテリアデザイナーの今後の活躍の場としては、リフォーム・リノベーション分野が挙げられます。

近年は、高齢者人口が増加していることもあって、古い住宅を改装したいというニーズが高まっています。

また、商業施設でも、元の建物の雰囲気を生かすため、あるいは単純に開業コストを下げるため、ゼロから建物を建てるより、既存の店舗を内装だけ変更するニーズが増えています。

こうした案件は、施主(せしゅ)が直接デザイン事務所やフリーランスのデザイナーにオーダーすることも多く、ハウスメーカーやリフォーム専属業者以外でも手掛けることが可能です。

リフォームは、新築とは違った知識やスキルが必要であり、古いものと新しいものを違和感なく融合させるセンスも求められます。

ただ、今後も市場が拡大していくことは間違いなく、ビジネスチャンスも大きいでしょう。