インテリアデザイナーの志望動機と例文・面接で気をつけるべきことは?

インテリアデザイナーを目指すきっかけで多いものは?

インテリアデザイナーを目指すきっかけで多いのは、やはり「インテリアが好き」というものです。

美大や専門学校でデザインについて学んでいくうちに、インテリアや居住空間、あるいはショップなどのコンセプトすべてを、自分で実際にディレクションしてみたいとい思うようになる人は少なくありません。

また、学校に通って専門的な勉強をしたわけではなくとも、元からデザインに興味があったり、家具や雑貨を見たり飾ったりするのが好きだったりする人が、趣味が高じてインテリアデザイナーを志すケースも見られます。

共通しているのは、「自分のセンスでゼロから何かを生み出したい」という、クリエイターとしての表現欲求です。

なお、こうしたインテリア好きの傾向は女性に多く見られ、インテリアデザイナーの女性割合は7割と、男性を圧倒しています。

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インテリアデザイナーの志望動機の考え方

インテリアデザイナーの志望動機は、まず何をプロデュースしたいのかを第一に考えるべきです。

ベッドや椅子、机などをつくりたい、おしゃれで住みやすい家をつくりたい、あるいはアーティスティックなイベントを手掛けたいなど、自身の希望によって就職先は異なってくるはずです。

幅広い業務範囲のなかでやりたいことが明確になれば、その分野に興味をもったきっかけや自分の考えなどを、過去のエピソードを交えながら語りやすくなり、説得力のある志望動機を作成できるでしょう。

数ある同業他社のなかで、どうしてその就職先を選んだのかということも、各社の特徴を踏まえたうえで具体的に言及することが大切です。

あわせて、住空間づくりであれば設計や動線に関する知識、展覧会やイベント企画であればアイデア力や色彩センスなど、手掛けたい業務に関連した自身の「強み」も志望動機に含められると尚よいでしょう。

インテリアデザイナーの志望動機の例文

空間デザイン事務所を志望する場合の例文

「私は、小さい頃から国語や算数よりも美術が得意科目で、将来はアートに携わる仕事がしたいと思い、美大でセンスを磨いてきました。

当初は広告業界を志望していましたが、美大在学中、ふと立ち寄った商業施設のオープニングイベントを見て、その配色や造型の斬新さに衝撃を受け、それ以後空間デザインに興味を抱くようになりました。

就職活動に際してさまざまな事務所を調べていくなかで、当時そのイベントを手掛けたのが貴事務所であると知り、ぜひとも貴事務所で働きたいと志望いたしました。

美大で培ってきたオリジナリティを生かして、貴事務所に貢献したいと考えております。」

家具メーカーを志望する場合の例文

「私は昔から家具を見るのが好きで、大学時代はホームセンターやインテリアショップ、雑貨店などでアルバイトをしてきました。

大学では人間工学に基づいた機能デザインを専攻しており、どのような形状であれば、より体にフィットし、より使い勝手がよくなるのか、日夜研究しています。

御社は、オフィスチェアやダイニングチェアなど、さまざまな椅子の設計から、生産、販売まで一貫して手掛けておられ、見た目にも機能性にもこだわっている点に大きな魅力を感じました。

御社の製造部門で働き、これまでにない画期的な商品の開発に携われればと思っております。」

建築設計事務所を志望する場合の例文

「私は建築に関心があり、専門学校では建築系のコースに在籍しています。

いつかは自分の理想とする、真に居心地のよい住宅を設計したいと考えてきましたが、建築の勉強をしていく過程で、設計もさることながら、内装も非常に重要であることを学びました。

貴事務所の手掛ける住宅は、「なごみ」がコンセプトとなっており、私の目指すべき方向性と合致していると思い、志望いたしました。

国家試験に合格すれば、二級建築士の資格を取得できる予定ですので、設計の知識を生かしつつ、貴事務所でデザインについての理解を深め、誰もが癒される居住空間をつくりたいです。」

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インテリアデザイナーの面接で聞かれること・注意点

インテリアデザイナーの面接で聞かれることは、志望動機や学生時代の経験、企業の印象、将来のキャリアビジョンなど、一般的な内容がほとんどです。

しかし、それらの答えに、本当にインテリアデザイナーでなければならないという「必然性」が感じられるかどうかという点には、よく注意する必要があるでしょう。

インテリアデザイナーには、インテリアコーディネーターインテリアプランナー、建築士、設計士など、関連する職業がいくつもあります。

ただ単に家具好き、雑貨好きというだけなら、インテリアコーディネーターでもよいということになりますし、内装設計を手掛けたいなら、建築士になったほうがいいのではと問われるかもしれません。

モノづくりが好き、空間全体をデザインしたいなど、回答は複数考えられます。

きちんとインテリアデザイナーという職業を研究し、業務への理解を深めて自分なりの答えを用意してから、面接に臨むことが大切です。

そうした対策は一人では困難な場合があるため、できれば学校の先生や友人、家族などを頼り、模擬面接を行ってみることが望ましいでしょう。

インテリアデザイナーの自己PRのポイント

インテリアデザイナーの仕事の特徴のひとつに、各プロジェクトに対して、クライアントや設計士、大工、職人など、役割の異なるさまざまな人間が関わる点が挙げられます。

インテリアデザイナーは、そうしたチームのなかの一員に過ぎず、周囲と連携できる協調性は、センスや企画力と同じくらい非常に大切です。

したがって、面接試験においては、チームワークが得意であることや、老若男女問わず誰とでもすぐ打ち解けられることなどをアピールするとよいでしょう。

部活動やアルバイトの経験を語っても構いませんし、文化祭でクラス一丸となって出し物をしたエピソードなどを述べるのもよいでしょう。

また、面接官とのコミュニケーション自体も重要なPR材料となるため、まっすぐに相手の目を見て話したり、きちんと会話のキャッチボールが成立しているかといったことにも、気を配ることが大切です。

インテリアデザイナーの履歴書で気をつけるべきことは?

インテリアデザイナーの履歴書で気をつけるべきことは、とにかく丁寧に、正確に書くことです。

インテリアデザイナーは、あらゆる仕事に緻密さや手先の器用さが要求される仕事であり、設計図を引く際には数ミリの誤差も許されません。

自分の履歴書すらきれいに書けないようでは、インテリアデザイナーとしての適性を疑われても仕方ないため、細心の注意を払って仕上げましょう。

また、インテリアデザイナーは履歴書とは別で、これまでに制作した課題や作品などをまとめた「ポートフォリオ」の提出が求められるケースが多いです。

もしも具体的な指定がなかったとしても、必ず面接時にはポートフォリオを持参するとともに、履歴書同様、正確かつ客観的にわかりやすい資料作成を心掛けましょう。